アイアンはティーショットからフェアウェイ・ラフ・バンカーといった、あらゆる場面で使用され、ゴルファーにとって欠かせないクラブです。
重要なクラブの一つであるアイアンの打ち方の基本はダウンブローですが、以下のポイントを意識することもスコアアップのカギとなります。
しかし「アイアンの正しい打ち方に自信がない」「ミスショットが多いけど、どこが悪いのか分からない」といった、お悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?
本記事ではアイアンの打ち方を図解入りで解説するだけでなく、スイング時に起きるミスの原因や対策方法も紹介しています。
ぜひ本記事を参考にして、アイアンショットを上達させ、スコアアップを目指しましょう!
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
アイアンの特徴
アイアンの種類・特徴や使用する場面についての詳細は、以下の通りです。
アイアンは番手ごとでロングアイアン・ミドルアイアン・ショートアイアンの3つに分けられており、以下のような特徴を持ちます。
概要 | 特徴 |
---|---|
ロングアイアン | 【該当アイアン】 ・~5I 【特徴】 ・シャフトが長く、ロフト角が小さいため飛距離が出やすい ・スイートスポットが狭いため、クリーンに打つ難易度が高い ・長距離ショットやフェアウェイからのショットに適している |
ミドルアイアン | 【該当アイアン】 ・6I/7Iが該当 【特徴】 ・ロングアイアンとショートアイアンの中間的な性質を持つ ・飛距離とコントロール性のバランスが取れるため、様々な場面で活用可能 |
ショートアイアン | 【該当アイアン】 ・8I/9I/ウェッジが該当 【特徴】 ・シャフトが短く、ロフト角が大きいため、ボールが高く上がってグリーン上で止まりやすい ・ウェッジはアプローチショットやグリーン周りのプレーに適している ・深いラフや難しいライからの脱出に最も適したクラブ |
アイアンはグリーンを狙うだけではなく、多様な場面で使用されるほど重要なクラブで、特徴を理解することで効果的なプレーが可能に。
また上記のように同じアイアンでもロフト角やシャフトの長さが微妙に違うので、ボール位置やスタンス幅の調整が必要になります。
アイアンは各シーンによって立ち方やボール位置の微調整が必要になるので、正解がわからなくなりやすいのが特徴です。
しかし、どのアイアンでも基本的な運動パターンは同じであり、ここを抑えておくのが重要です。
アイアンの打ち方を図解で紹介
アイアンで打つ際には、基本的に以下のポイントを意識しましょう。
チキンゴルフで教えている打ち方を図解入りで紹介しているので、ぜひ参考にしてご自身のプレーに取り入れてみてください。
アイアンの正しい構え方(アドレス)をマスターしよう
アイアンで上手くスイングするためには、正しい構え方(アドレス)をマスターすることが大切です。
アイアンは以下のように正面から見て「小文字のy」になるように構えることが大切で、左腕とシャフトが一直線になり、右手がセンターに来るイメージを持ちましょう。
この構え方をすることによって、ハンドファーストと呼ばれる状態で構えられることになります。
ハンドファーストのメリットは、以下の通りです。
概要 | 詳細 |
---|---|
ダウンブローになりやすい | 手元を前に位置することで、スイング中にクラブヘッドがボールに対して上から下へと降りやすくなる |
ボールが上がりやすくなる | ダウンブローのスイングにより、ボールを適切な角度で捉えることができ、ロフト角を活かしたショットが可能になる |
コンタクトの安定性が増す | 手元が前にあることで、インパクト時にボールとの接触が安定し、ミスヒットの確率が減少 |
この構え方はアイアンショット以外にも上達に向けて重要な要素の一つで、アドレス時に手元(グリップ)がボールよりも前方に位置することを指します。
上記のような構え方以外にもアドレスで重要なことは、以下の8つです。
- ボール位置
- スタンス幅
- 重心
- グリップ
- 手元の位置
- 前傾姿勢
- 3つのライン
- 両腕の垂らし具合
アイアンとドライバーのスイングは違うように思われますが、基本的な運動パターンは同じであり、違いはスタンス(立ち方)にあります。
このように正しいアドレスを習得することで、スイングの軌道が安定し、ボールを狙い通りの方向へと打ち出せるようになります。
基本に忠実にアドレスの練習を積むことが、アイアンショット上達への近道といえるでしょう。
ボール位置は両足の中心~ボール1個分ほど左足側
ショートアイアンで打つ際のボール位置は、以下のように「両足の中心」に置くのが適切です。
ボール位置を両足の中心にするメリットは、以下の通りです。
概要 | 詳細 |
---|---|
ダウンブローで打てる | ・クラブヘッドがボールに対して上から下に打ち込む形になる ⇒ボールが高く飛び、スピンがかかりやすくなる |
適切なクラブ軌道になる | ・インサイドインの軌道でボールを打つことが可能になる |
番手が上がるごとにシャフトが長くなるので、個人差はありますが8I以降は少しずつ左足側に寄せるのが良いでしょう。
アイアン全体としては、両足の中心からおおよそボール1個分ほど左足側の範囲に置くことになります。
体重配分を意識する|体重配分は両足で均等に
アイアンショットは、基本的に両足へ均等になるように5:5の体重配分が望ましいです。
アプローチや傾斜からのショットの際は、左足側へ少し比重を寄せることもありますが、ベースは5:5と覚えておきましょう。
スイング|打ち方の基本はダウンブロー
アイアンのスイングにおいて、基本となる打ち方はダウンブローであり、この打ち方で当てることで飛距離アップ・ミスの軽減に繋がります。
【ダウンブローとは?】
クラブヘッドがボールに対して、上から下へと降りていく軌道でインパクトすることを指します。
ダウンブローで打つために必要なスイングの大事なポイントについては以下になります。
スイングする際のビジネスゾーン(クラブが腰の高さまで上がる範囲)は、「両肩と腕を結ぶ三角形」をキープし続けることが大切です。
ビジネスゾーンからトップに至る範囲は、体の軸はあくまでぶらさずに、重心を右に持っていくのではなく、股関節を使って骨盤を捻転するイメージでスイングを意識してみましょう。
基本に忠実なスイングを心がけ、手打ちを避けることで、アイアンショットの精度が大きく向上するでしょう。
アイアンでスイングする際に起きるミスの原因・対策|練習方法も紹介
アイアンでスイングする際に起きるミスの原因や対策方法は、以下の通りです。
基礎スイングが固まっていないと、体の軸がブレて、ダフりやトップの原因になります。
以下ではスイングする際に起きるミスの対策方法も解説しているので、参考にして正確で安定したショットを身に付けましょう。
体の軸ブレが生じる|体の捻転と頭の高さを変えないことを意識
アイアンショットにおいて、スイングの安定性を損なう大きな要因の一つが体の軸ブレで、主に以下の2つ軸で生じます。
バックスイング時は右、フォロースルー時は左といった形で、スイングの方向に体が流れてしまうとダフリやトップなどのミスショットが発生します。
スイング中に膝の高さが変わったり、背骨が伸び縮みすることで上下動が生じ、ボールとの接触が不安定になります
スイング時に前傾姿勢から体が伸びあがると、インパクトの打点が安定せずに、ダフリやトップの原因にも繋がってしまいます。
アイアンショットにおいて、体の軸ブレを安定させるためには、体の捻転と頭の高さを一定に保つことが非常に重要です。
体の捻転を使ってスイングすることで、左右の軸ブレも上下動も避けられますが、上下動に関しては以下3箇所をチェックしてみてください。
箇所 | チェックポイント |
---|---|
膝 | バックスイング時に膝が伸び切っていないか |
股関節 | バックスイング時に体が起き上がっていないか |
背骨 | 打つ際に猫背になっていないか |
体の捻転と頭の高さに注意を払い、一貫性のあるスイングを身につけることで、体の軸ブレを防ぎ、アイアンショットの精度向上につながるでしょう。
このように体の軸ブレを無くすことが、スイングの安定性に繋がり、シャンクやダフリといったミスショットも防げるようになります。
手打ちで打とうとしてしまう|三角形キープを意識
アイアンショットにおいて、手打ちのスイングになってしまうことは、ミスショットの大きな原因の一つです。
手打ちとは、腕の力だけでボールを打とうとすることで、スイングの一貫性が失われ、安定したショットが難しくなります。
実際のラウンドにおいてアイアンは様々なシチュエーション(傾斜・芝生状況、アイアンの種類)で打つため、基礎スイングが固まっていないと「腕で調整を図ろう」という意識が働いてしまいます。
手打ちを防ぐためには、以下のようにスイング中に「両肩と腕で作る三角形」をキープするのが重要で、特にビジネスゾーンでは、この三角形を意識して動作を行いましょう。
三角形をキープすることで、腕の動きが安定し、手打ちを防ぐことができます。
アイアンの打ち方に関するよくある質問と回答
アイアンの打ち方に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。
ドライバーとアイアンの打ち方には、スタンスの違いが存在し、以下で詳細を解説しています。
正しいスイングを身につけ、安定したアイアンを打つためのヒントを得るためにも、ぜひ参考にしてください。
ロングアイアンが難しい理由は?
ロングアイアンが難しく感じる主な理由は、以下の2点が挙げられます。
理由 | 詳細 |
---|---|
シャフトが長い | シャフトが長く重心が浅いので、芯に当てるのが難しい |
ロフト角が立っている(小さい) | ロフト角が立っている(小さい)ため、ボールが上がりにくく、すくい打ちのようなスイングの乱れが生じやすい |
上記のような理由から、ロングアイアンは難易度が高いクラブとされています。
しかしゴルフのスイングにおいて、基本の運動パターンはショートアイアン・ミドルアイアンと変わらず共通しています。
ボールを上げやすいこれらのクラブで基礎を固めれば、自然とロングアイアンも打てるようになるでしょう。
ただし、無理してロングアイアンにこだわる必要はなく、ユーティリティやショートウッドに変えるのもおすすめです。
ロングアイアンの特性を理解し、基本に忠実なスイングを心がけることで、徐々に苦手意識を克服していきましょう。
ドライバーとアイアンの打ち方に違いはある?
ドライバーとアイアンの打ち方には、以下のようにスタンスの取り方に違いがあります。
概要 | 詳細 |
---|---|
ボール位置 | ・ドライバー:左足寄り(左脇の線上) ・アイアン:両足の中心 |
スタンス幅 | ・ドライバー:拳4~5つほど ・アイアン:拳2~3つほど |
体重配分 | ・ドライバー:やや右足寄り(右足:左足=6:4) ・アイアン:均等(右足:左足=5:5) |
しかしドライバーとアイアンの基本的なスイングの運動パターンには、大きな違いはありません。
スタンスの違いを理解し、クラブの特性に合わせて調整することで、それぞれのクラブを最大限に活用できるでしょう。
アイアンの打ち方はダウンブローが基本!正しいスイングでコツを掴んで飛距離を伸ばそう
アイアンの打ち方はダウンブローが基本になりますが、他にも安定したショットに繋げるためには、以下のポイントに注目しましょう。
アイアンショットの精度が高まると狙ったところにボールを運べるようになり、コースマネジメントの幅が広がる・スコアアップなどにも繋がります。
またスイングの基本が確立されることで、様々なクラブを使いこなせるようになり、ウッド・ユーティリティなどの他のクラブにおけるショットにも好影響を与えます。
基本的なスイングを楽しみながら習得したい方、アイアンを自分の武器にしたい方はチキンゴルフのレッスンをご検討ください。
【チキンゴルフ】
アイアンの上達を目指すなら、レッスンを楽しみながらコツを学ぼう!
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概要 | 詳細 |
---|---|
営業時間 | 年末年始を除く年中無休で、23時まで営業 ※一部店舗では営業時間が異なります |
セミパーソナルレッスン | シミュレーションマシンを使用し、お客様の悩みに合わせた課題解決が可能 |
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無料カウンセリングやお試しレッスンもご利用可能ですので、ぜひ一度ゴルフに関するお悩みをご相談ください!
レッスン初心者も大歓迎ですので、ゴルフへの不安を楽しみへと変えていきましょう!
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