こんにちは。チキンゴルフ編集部です!
ゴルフでスコアを伸ばすためには、正しいスイングを身に着けることが不可欠ですが、中でも特に重要なのが「インパクト」です。
インパクトの成否が、ボールの飛ぶ方向や飛距離に大きく関わります。
しかし、多くのゴルファーが正しい形を理解しないまま練習を続けてしまうことも少なくありません。
そこで本記事では、チキンゴルフ編集部が正しいインパクトについて徹底的に解説します。
ぜひ自身のスイング照らし合わせながら、正しいインパクトについて理解を深めてください。

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
インパクトとは?ゴルフにおける重要性を解説

インパクトとは、クラブヘッドとボールが当たる瞬間のことを指します。
ボールの飛距離・方向性・スピン量を決定づけるため、ゴルフスイング全体の中でも極めて重要な要素になります。
どれほどスイングが綺麗でも、インパクトの形が適切でなければ、理想的な弾道にはなりません。
インパクトでクラブフェースが目標に対して直角なら、ボールは真っすぐに打ち出されます。
ゴルフにおける理想的なインパクトの姿勢や形
以下2つの項目に分けて、正しいインパクトについて解説します。
ぜひ自身のスイングを撮影して、正しい状態になっているか比較してみてください。
姿勢
インパクト時の姿勢として、チェックしたいポイントは以下3つです。

まず、インパクト時もアドレス時と同じ前傾姿勢の角度を保てているか確認しましょう。
【OK例】

【NG例】

前傾が崩れると上体が伸びあがり、フェースが遅れたり手元が浮いたりするため、スライスなどのミスに繋がります。
また、目線はボールを見たままの状態になっていることもポイントです。

加えて、左足の外側から垂直に線を引いた際に、その線から体がはみ出ていないかも確認しましょう。

クラブ
クラブ部分においては、「シャフトの向き」と「フェースの向き」の2点を確認しましょう。

まずシャフトの向きは、ハンドファーストの状態でインパクトを迎えているか確認してみてください。

クラブヘッドよりも、手元が目標方向(飛球線方向)に出ていればOKです。
またインパクト時のフェースの向きは、極力ターゲット方向と真っすぐに近い状態が好ましいです。

極端に開いたり閉じたりした状態でインパクトすると、左右のミス(スライス、チーピンなど)に繋がります。
特にフェースの向きに関しては、自身の撮影で確認するのは難しいですが、インドアゴルフに併設されているシミュレーターを活用すれば簡単に確認が可能です。
ボールの打ち出し方向に大きく関わる部分なので、どのように確認ができるのか詳しく知りたい人は以下記事をご確認ください。
アイアン・ドライバーによる違い
前提として、意図的に振り方を変える必要はなく、クラブに応じて正しいアドレスを取ることで、理想的なインパクトが自然に導かれます。
アイアンとドライバーでは、クラブの構造や目的が異なるため、スイング軌道やインパクトの形も以下のように異なります。
- アイアン
- ダウンブローで打ち込むことが理想
- ドライバー
- アッパーブローで打ち込むことが理想
アイアンはスピンを効かせてボールを止めるためにも、地面にあるボールを上から打ち込むことが大切です。
一方でドライバーは、アイアンよりも左足側にボールを置いてアドレスするため、クラブヘッドが最下点を過ぎてから打ち上げるアッパーブローが理想とされます。
ただし、意識的にすくい上げて打とうとしてしまうと、かえってトップやチョロの原因になるため、注意が必要です。
正しいインパクトの作り方【体の部位別】
正しいインパクトのポイントを以下の部位ごとにご紹介します。
頭・目線:ボールの右後方を見る「ビハインド・ザ・ボール」
インパクト時は、頭と目線がボールの右後方に位置する「ビハインド・ザ・ボール」を意識することが重要です。
この姿勢を保つことで、上体がターゲット方向に突っ込むのを防ぎ、スイング軌道の安定につながります。
特にドライバーでは、アッパーブローでのインパクトが理想とされるため、ビハインド・ザ・ボールの意識がより一層重要になります。
肩:胸は開かず、右肩を下げてパワーを伝える
インパクト時は胸を開かず、右肩を下げることで、スイングのパワーを効率よくボールに伝えられます。
さらに、トップから切り返しにかけて肩とヒップに適切な捻転差を作ることで、スイングの再現性と飛距離がともに向上します。
一方、インパクト時に胸が早くターゲット方向へ開いてしまうと、パワーがインパクト前に逃げてしまい、ボールへの伝達効率が大きく低下します。
また、アイアンとドライバーで異なる理想のスイング軌道を実現するためにも、右肩を下げる意識は重要なポイントです。
腰:アドレスの位置から約45度開き、回転をリードする
正しいダウンスイングでは腕や肩よりも先に下半身が動き出す「下半身主導」が理想であり、その起点となるのが腰の回転です。
このとき、腰が回転しながらも胸はまだ正面を向いた状態になっているのが、理想的なインパクトの形です。
腰の回転量が不足すると、体全体の動きが止まり、腕や手先で合わせるようなスイングになってしまうため、インパクトの安定性と再現性が大きく損なわれます。
スムーズで十分な腰のリードを意識することで、安定したスイングとパワーの伝達が可能になります。
腕・肘:左肘は伸ばし、右肘は曲げてタメを作る
ダウンスイング〜インパクトにかけては、左腕を伸ばし、右肘を内側に曲げておく形が、スイングのタメを生むための鍵となります。
左腕がしっかり伸びていることで、手元が先行したハンドファーストの形が作りやすくなるため、方向性の安定に繋がります。
一方で、右肘を内側に折りたたんだままにすることで、クラブと体の角度が維持され、スイングのパワーをためることができます。
結果として、リリースのタイミングが自然と遅れ、インパクト直前に最大加速が生まれるため、力強く効率的なスイングにつながります。
手首:ハンドファーストを維持し、こねない
安定したインパクトを実現するためには、「ハンドファースト」の形を保ち、手元がボール位置よりも前にある状態でインパクトを迎えることが重要です。
この形を保つことで、フェースが安定しやすく、方向性のブレを抑えることができます。
一方、ダウンスイング中に手首の角度が早くほどけてしまう「アーリーリリース」が起こると、手首のタメが早くほどける「ハンドレイト」の状態となります。
ダフリやトップ、さらには飛距離ロスの原因になるため、再現性の高いショットのためにもハンドファーストへの意識が重要です。
よくあるインパクトのNG例

以下では、インパクト時に起こり得るNG例をご紹介します。
スウェー
インパクト時におけるスウェーとは、切り返しからインパクトにかけて体が左に流れてしまっている状態のことを指します。

インパクト時にクラブヘッドの最下点が安定せず、ボールの打点がばらつく結果となります。
スウェーが起こる主な要因は、スイング動作中に正しい体重移動ができていないことです。
スウェーは「壁に頭をつけて素振りする」ドリルで改善しましょう。
あおり打ち
あおり打ちは、上半身が右に傾いてインパクトを迎えてしまう状態です。

この打ち方の結果、クラブの最下点がボールの手前にくるためダフリ・トップなどのミスショットで飛距離の著しい低下が起こり、方向性も不安定になります。
主な原因としては、以下の2つが考えられます。
- 適切な体重移動ができていない
- 過度にインサイドからクラブが入りすぎている
あおり打ちになる方は、「壁に頭をつけて素振りする」ドリルを試してみてください。
振り遅れ
振り遅れとは、体が先に回ってしまいクラブヘッドが遅れて入ることを指します。

この状態では主にスライスが多発し、飛距離の減少とコントロール性の低下を引き起こします。
振り遅れの要因は、バックスイング時の捻転が浅く、手上げの状態になることです。
「ウェッジ2本を重ねて素振りする」ドリルを活用し、改善を試みましょう。
リバースピボット
リバースピボットとは、トップで過剰な左足体重がかかった反動によって、体の軸が右に傾いた状態でインパクトを迎えてしまうことです。

通常のスイングとは逆の体重移動が起こるため、安定したショットを打つことが難しくなります。
リバースピボットは、「壁に頭をつけて素振りする」ドリルを行って改善しましょう。
手打ち
手打ちは体の捻転を使わずに、手首や腕の動きだけで打ってしまっている状態を指します。

腕に頼ったスイングになるので、両腕が曲がった状態になりやすく、ショットの安定性が低下します。
一連のスイング動作での捻転不足が原因であることが多いため、「ウェッジ2本を重ねて素振りする」ドリルを行ってみてください。
間違ったインパクト時の姿勢を直すドリル
上記で紹介したミスは、正しい姿勢を意識することで改善が可能です。
以下では、簡単に姿勢を矯正できる2つのドリルを紹介します。
インパクト時の姿勢を矯正し、スイングの再現性を向上させましょう。
壁に頭をつけて素振りする
壁に頭をつけて素振りするドリルは、体のブレを防ぎ、スイング中の軸を安定させるのに役立ちます。



このドリルを続けることで、頭の位置が安定し、正しい姿勢でのインパクトを迎えやすくなるでしょう。
ウェッジ2本を重ねて素振りする
ウェッジ2本を重ねて素振りするドリルを行うと、下半身主導のスイングを身に着けやすいです。
- ウェッジを2本重ねて握り、通常のアドレスを取る
- いつもよりゆっくりしたスピードで素振りを行う
- 体全体を使って振る意識を持つ
- 複数回連続素振りを行う
2本のクラブを使うことで、腕の力に頼らず、体全体を使ったスイングを覚えることができます。
正しいインパクトを作るための練習方法
正しいインパクトを作るには、インパクトバックを使った練習がおすすめです。

- インパクトバッグを地面に置き、通常のアドレスを取る
- ハンドファーストの形を意識しながらバッグを押すようにインパクトする
正しいインパクトができている時とできていない時で音が変わります。
重さのあるインパクトバックを打ち込むことで、正しいインパクト時の形を体感しやすいでしょう。
ゴルフにおけるインパクトを改善して安定したスイングを身に着けよう
正しいインパクトを身につけることで、ショットの方向性や飛距離が安定し、スコアアップに繋がります。
この記事で紹介した内容を意識しながら、自分のスイングを見直し、継続的な練習を行ってみてください。
ただし、独学ではインパクト時のフェースの向きや体の動き、手元とヘッドの位置関係など、客観的なチェックが難しいのも事実です。
そのような課題を効率的に改善したい方には、セミパーソナルレッスンに特化した「チキンゴルフ」もおすすめです。
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