プリファードライとは?意味や処置方法・注意点をわかりやすく解説

アイキャッチ画像
目次

プリファードライとは?

プリファードライとは.

プリファードライ(preferred lies)とは、コースコンディションが悪い際にゴルファーがボールを拾い上げ、無罰でフェアな位置に置き直すことが許されるローカルルール(※)です。
参考:JGA日本ゴルフ協会【II. ローカルルールひな型と他のプレー形式】

主に雨などでフェアウェイがぬかるんでいる場合に採用され、プレーの公平性と安全性を確保する目的で導入されます。

【プリファードライが採用される主な理由】

  • 芝の状態が不均一で、公平なショットが打てないため
  • ボールに泥が付着し、飛距離や方向性に影響が出るため
  • プレー進行を円滑にするため(無駄な時間を防ぐ)

ルールを適切に利用すると、泥やぬかるみから受ける不利な状況を軽減し、公平性を保った状態で競うことが可能です。

プリファードライが使われるシーン

プリファードライが適用される主なシーンは、フェアウェイのコンディションが悪く、通常のプレーが困難な状況です。

【実際の使用場面】

  • 豪雨後でフェアウェイが水浸しになり、通常のショットが困難な時
  • フェアウェイに芝生の修復痕や砂が多く、ボールが正常な状態で打てない時
  • 春先や秋口の芝が薄くなり、土壌が露出しているような状況の時

上記のように強い雨による地面のぬかるみや、水はけの悪いコースでボールに泥が付着しやすい時、ボールが沈んでしまう場合などに適用されます。

しかし公式ルールではなくローカルルールとして設定されるため、プレーする大会やゴルフ場によって扱いが異なります

競技に参加する際は必ず事前にルールの確認をし、ペナルティを避けてフェアプレーを心がけましょう。

プリファードライの処置方法|6インチプレースとは

プリファードライの処置方法

「6インチプレース」とは、フェアウェイ上にあるボールを拾い上げて拭き取り、元の位置から6インチ(約15.24センチ)以内の範囲で再び置き直すルールのことです。

【プリファードライの具体的な処置方法の例】

  1. ボールの位置をマークする
    最初にボールの元の位置をティーや専用マーカーで正確にマークします
  2. ボールを拾い上げて拭く
    マーク後、ボールを手に取り、泥や水滴を拭き取ります
  3. 6インチ以内に置き直す
    元の位置からホールに近づかず、かつ元の位置から6インチ以内の範囲でフェアウェイ上に再配置します
  4. ボールを確実に置く
    ボールを「置く」必要があり、「落とす(ドロップ)」のは認められていません

この処置は「プレース(Place)」という形式で行われるため、ボールは転がさず、指定の位置にきちんと置く必要があります。

6インチプレースは、一般的に採用されているプリファードライの距離設定(※)であり、プレーヤーが泥や水分による不公平な影響を最小限に抑えることを目的としています。
参考:JGA日本ゴルフ協会【II. ローカルルールひな型と他のプレー形式】

フェアプレーを守るためにも競技前には必ずローカルルールを確認し、具体的な範囲や条件を把握しておきましょう。

プリファードライの注意点とプレーマナー

プリファードライは公平なプレーを保証するためのローカルルールですが、適用には重要な注意点とマナーがあります。

【プリファードライの注意点とプレーマナー】

  • 事前にルールの有無を確認する
  • プレース可能範囲を正確に理解する
  • ボールの清掃と置き直しは正しく行う

プリファードライは常設ルールではないので、適用されていないのに自己判断で実行すると、2打罰や失格の対象(※)になることも。
参考:JGA日本ゴルフ協会【ゴルフ規則】

毎回使えるルールではないので、当日のスタート前に競技委員会やクラブハウスで掲示される案内を、必ず確認する必要があります。

また、ボールを拾い上げる際は確認の意味も込めて「プリファードライの処置を行います」と一言添えるのが、プレーマナーを守る上で重要です。

フェアなライを選ぶ行為であっても、自分だけが有利にならないよう、全員が同じ条件でプレーできるように配慮しましょう。

プリファードライを正しく理解してフェアにプレーしよう

プリファードライとは、悪天候やコースコンディションが悪い際に、プレーヤーがフェアウェイ上でボールを一定範囲内に置き直せるローカルルールです。

【プリファードライの具体的な処置方法】

  1. ボールの位置をマークする
    最初にボールの元の位置をティーや専用マーカーで正確にマークします
  2. ボールを拾い上げて拭く
    マーク後、ボールを手に取り、泥や水滴を拭き取ります
  3. 6インチ以内に置き直す
    元の位置からホールに近づかず、かつ元の位置から6インチ以内の範囲でフェアウェイ上に再配置します
  4. ボールを確実に置く
    ボールを「置く」必要があり、「落とす(ドロップ)」のは認められていません

ゴルフにはさまざまなルールが存在し、その一つ一つの意味を理解することが、公平なプレーの第一歩となります。

プリファードライのルールを正しく理解し正確に処置を行うことは、自身のスコアだけでなく、プレー仲間や競技全体の公平性を守ることにも繋がります。

ルールを知り意識的に行動することで、参加者全員が気持ちよくプレーできるようにしましょう。

下記では、気持ちよくプレーするために覚えておきたいゴルフの基本ルールをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

覚えておきたいゴルフの基本ルールを初心者向けに解説!【2025年最新版】

チキンゴルフバナー
この記事の監修者
ボギー馬場さんの本人画像

ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次