ルースインペディメントはどこまで取り除ける?ルールや特徴を徹底解説

ルースインペディメントはどこまで取り除ける?ルールや特徴を徹底解説
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ルースインペディメントとは|コース上に存在する固定されていない自然物のこと

ルースインペディメント(Loose impediments)とは、ゴルフコース上にある固定されていない自然物のことを指します。

実際に取り除けるもの・取り除けないものの具体例を、以下で紹介しています。

余計な罰打を受けないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。

取り除ける自然物の例

ルースインペディメントに該当し、プレー中に取り除くことが認められている自然物の代表例は以下の通りです。

  • 落ち葉
  • 小枝や木の実
  • 小石
  • 動物の糞
  • 動物・昆虫の死骸
  • 雪や氷

これらは人工物ではなく自然に発生したものであり、固定されていない限りルースインペディメントとして扱われます。

特に秋から冬にかけては落ち葉がグリーンやフェアウェイに散乱するケースも多く、プレーへの影響が大きいため、状況に応じて取り除くことが推奨されます。

ただしボールのすぐ近くにある落ち葉を取り除いた際に、ボールが動いてしまうと1打罰が科せられるため注意しましょう。

取り除けない物の例

ルースインペディメントに該当しない・取り除いてはいけないものには、以下のようなケースがあります。

  • 地面に根付いた草や木の根
  • 地面に食い込んで動かせない石
  • 露や霜
  • 砂やバラバラの土

これらは、自然物であっても地面に定着している・ルール上除去が認められていないため、ルースインペディメントには該当しません。

露や霜はルースインペディメントやテンポラリーウォーター(※)にも該当しないため、スタンスやスイングに影響があっても原則として取り除くことはできず、除去すると2打罰(※1)の対象となります。
※旧:カジュアルウォーター
※参照1:JGA 日本ゴルフ協会

ただし、ティーイングエリア内に限っては除去が認められています。

また砂やバラバラの土も、ジェネラルエリアではルースインペディメントと見なされず取り除けませんが、グリーン上では例外的に取り除きが認められているため、プレーエリアに応じた取り扱いに注意しましょう。

一見ルースインペディメントのように見える物でも、固定されているか・人工物かによってルールの扱いは異なります。

判断に迷った場合は無理に処理せず、事前に確認しましょう。

ルースインペディメントの正しい扱い方|エリアごとの最新ルールを紹介

ルースインペディメントは、基本的にどのエリアでも取り除くことが可能です。

ただし、取り除いた際にボールが動いた場合の扱いはエリアによって異なり、誤った処理をすると罰打の対象となるため注意が必要です。

以下に、主なエリア別のルールをまとめました。

エリアルール
グリーン上・取り除くことが可能
・除去の際にボールが偶然動いても無罰で元の位置にリプレースできる
ティーイングエリア・取り除くことが可能
⇒ボールが動いても無罰で元の位置にリプレースすれば問題なし
ジェネラルエリア
(フェアウェイやラフ)
・取り除くのは可能
⇒ボールが動いてしまった場合は1打罰となる
バンカー・2019年のルール改正により除去可能に
⇒ただし、除去時にボールが動けば1打罰

・クラブを砂にソールする行為は禁止
ペナルティエリア・取り除くことが可能
⇒ただし、除去によってボールが動いた場合は1打罰

事前にエリアごとのルールを押さえておけば、余計な罰打を防ぎ、安心してプレーに集中できます。

最新のルールについて確認したい方は、以下の記事もご参考ください。

【関連記事】
覚えておきたいゴルフの基本ルールを初心者向けに解説!【2025年最新版】

ルースインペディメントの注意点

ルースインペディメントの取り扱いには細かなルールがあり、正確に理解していないと意図せずペナルティを受ける可能性があります。

以下は、プレー中によくある注意すべきケースです。

項目詳細
ボールのすぐそばの葉っぱを取ろうとしてボールが動いた1打罰
バンカー内で除去時にボールが動いた1打罰
他のプレーヤーが除去中に自分のボールが動いた無罰(そのままの位置でプレー)
風や傾斜など自然現象でボールが動いた無罰
グリーン上で除去時にボールが動いた無罰で元の位置にリプレース可能

ボールが動いた原因が自身の動作か自然現象かによって罰打の有無が変わるため、除去時は慎重に対応しましょう。

またボールに関係がなくても、無造作に自然物を取り除くと芝や地面を傷める可能性があるため、ルールだけでなく、マナーの観点からも注意が必要です。

ルースインペディメントを正しく把握して余計な罰打を防ごう!

ルースインペディメントの除去は一見シンプルに思えますが、実際には細かなルールがあり、判断を誤るとペナルティにつながる可能性があります。

まずは、以下を参考に取り除けるもの・取り除けないものを正しく区別しましょう。

取り除ける物取り除けない物
・落ち葉
・小枝や木の実
・小石
・動物の糞
・動物・昆虫の死骸
・雪や氷
・地面に根付いた草や木の根
・地面に食い込んで動かせない石
・露や霜
・砂やバラバラの土

※グリーン上だとルースインペディメント扱いになるため取り除くことが可能

ルースインペディメントの除去自体はどのエリアでも可能ですが、ボールが動いたときのルールは以下のようにエリアによって変わります。

  • グリーン上・ティーイングエリア:無罰でリプレース可能
  • それ以外のエリア:原則1打罰

ルールを正しく把握し、状況に応じた判断ができれば、不要な罰打を避けられます。

プレーの前に改めてルースインペディメントの扱いを確認し、安心してラウンドを楽しみましょう

チキンゴルフバナー
この記事の監修者
ボギー馬場さんの本人画像

ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

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