ゴルフのハーフスイングとは?基本的なやり方や効果のある練習方法も紹介

ゴルフのハーフスイングとは?基本的なやり方や効果のある練習方法も紹介

「ゴルフのハーフスイングが当たらない」
「効果的な練習方法を知りたい」

ゴルフのハーフスイングとは、腕を時計の針に例えると、3時から9時までの振り幅のスイングのことです。

フルスイングよりも振り幅が小さいことから正しいフォームが維持しやすく、ラウンドでもハーフスイングで十分と言われるほどスコアアップの鍵になります。

本記事では、そんなハーススイングを身につけるために意識すべきポイント自宅でできる効果的な練習方法をご紹介!

ハーフスイングを身につけることでショットの安定性を向上させると、よりゴルフを楽しめるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
ボギー馬場さんの本人画像

ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

目次

ハーフスイングとは?【基準やフルスイングとの違い】

ハーフスイングとは腕と地面が並行になる範囲のスイングを指し、時計の針に例えると3時から9時までの振り幅が基準となります。

主にアプローチショットの際に使用することが多く、再現性が高いことからミスショットが出にくいため、初心者にとっては特に重要です。

ハーフスイングを習得することで、正確なインパクトと安定したショットが実現するので、全体的なゴルフスキルの向上に繋がります。

フルスイング・ビジネスゾーンとの違い

スイングの振り幅の違い

ハーフスイングとフルスイング・ビジネスゾーンとの違いは、スイングの振り幅と使用する場面にあります。

スクロールできます
振り幅使用する場面
ビジネスゾーン時計の針で8時~4時までの振り幅ハーフスイングよりも短い距離で飛ばしたい場面
ハーフスイング時計の針で3時〜9時までの振り幅アプローチショット
フルスイング腕が動く範囲で目一杯ふった振り幅ティーショットなど飛距離を稼ぎたい場面

ビジネスゾーンはハーススイングよりも振り幅が小さく、短い距離で飛ばしたい場面で使用されます。

尚、よく耳にする「ショートスイング」という用語は、ビジネスゾーンとほぼ同じ意味で使われることが一般的です。

一方でフルスイングはハーフスイングより振り幅が大きく飛距離を稼ぐことができますが、フォームが崩れやすいため初心者には難しい場合も。

各スイングには飛距離や使用する目的に違いがあり、状況に応じて使い分けることでスコアアップに繋がるのでしっかり覚えておきましょう!

ゴルフのビジネスゾーンについて詳しく知りたい方はこちら

ハーフスイングを極めるメリット

ハーフスイングを極めるメリットは、以下の3つです。

いきなりフルスイングではなくハーフスイングで正しいフォームを身につけると、様々なメリットがあるのでぜひ参考にしてみてください。

正しい打ち方が身につき、ショットの安定に繋がる

ハーフスイングを極めることで正しい打ち方が身につき、ショットの安定に繋がります。

振り幅が小さくスイングの再現性が高いことから、基礎のフォームが身につきやすいのでミスを軽減させることが可能です。

再現性が高いことからあえてフルスイングではなく、ハーフスイングで刻んでラウンドする方もいるので、極めるとスコアの大崩れを避けることができます。

またハーフスイングが安定するとフルスイングでも体の捻転を使って打てるようになるので、全てのショットの安定性を高めることが可能です。

ミート率が向上する

ハーフスイングでは「ビジネスゾーン」と呼ばれるインパクト前後の正しい動きを身につけられるので、ミート率を向上させられます。

さらにハーフスイングを極めるとクラブが正しい入射角でボールに当たるようになり、安定したショットに繋がることもミート率が向上する要因です。

フルスイングよりもボールを捉えやすく飛距離も安定するので、コース上でのパフォーマンスの向上にも繋がります。

ボールにしっかりインパクトするようになるとゴルフの楽しみも増し、練習の成果が実感できるようになりますよ!

様々な距離が打ち分けられるようになる

ハーフスイングが身につくとショットの再現性が向上し、同じクラブで様々な距離が打ち分けられるようになります

ハーフスイングが安定してから少しずつ振り幅を変えて打ち分ける練習をすることで、距離感が身につくためです。

また、フルスイングだと距離が伸びすぎてミスに繋がる場合でも、飛距離が安定したハーフスイングで刻めばスコアアップに直結する可能性も。

ハーフスイングを習得し基礎を固めることでラウンドのコースマネジメントの選択肢が増えるので、より楽しくゴルフができますよ。

ゴルフのハーフスイングの練習時にチェックすべきポイント・注意点

ゴルフのハーフスイングの練習時にチェックすべきポイント・注意点は、以下の通りです。

上記のポイントを意識して正しいスイングが身につくと、ボールを正確に捉えてゴルフを楽しめるようになるのでぜひ参考にしてみてください。

アドレス

ハーフスイングを練習する際に注意すべきポイントは、以下の通りです。

  • ボールの位置
    ↳番手が上がるごとに両足の中心から徐々に左足側にずらし
    ドライバーで左脇下に達するイメージ
  • スタンス幅
    ↳ショートアイアンは拳2つ程で、番手が上がるごとに
    徐々に広がりドライバーで拳4~5つ程になるイメージ
  • 重心
    ↳母指球に重心をかけ、左右は5:5になるように意識
  • グリップ
    ↳オーバーラッピングかインターロッキングがおすすめ
  • 手元の位置
    ↳アイアンは正面から見て”小文字のy”になるよう構える
  • 前傾姿勢
    ↳背筋を伸ばして骨盤から倒す
  • 3つのライン
    ↳つま先・膝・肩のラインがターゲットと平行になるようにする
  • 両腕を垂らす位置
    ↳力を抜いて腕を垂らした位置で構える

正しい構え方を身につけると、その後のスイングもスムーズに行えるようになるので正しいアドレスを意識してみてくださいね!

ゴルフのスイングにおけるアドレスのポイントを詳しく知りたい方はこちら

振り幅

ハーフスイングを練習する際は腰から腰までを基準に、振り幅を一定に保つことが大切です。

正面から見た時の注意点
  • バックスイング時のトップ
    • 利き手と逆の腕が地面とほぼ平行になるようにする
    • 腕とシャフトの角度が90度になるようにする
  • フィニッシュ
    • 利き手側の腕が地面と平行になるようにする
    • 腕とシャフトの角度が90〜135度になるようにする

バックスイング時のOK例

バックスイング時の振り幅OK例

フィニッシュ時のOK例

フィニッシュ時の振り幅OK例

トップでの腕の位置は完全に平行である必要はなく多少誤差があっても問題ないので、あくまでも意識することを大切にしてくださいね。

またトップでは、左腕が地面と並行の時に手元が右肩と重なる位置に来るのが基本の型です。

ハーフスイング時のトップと右肩

一方でフィニッシュはトップとは反対に左肩と手元が重なるイメージで、トップと左右対称になることを心がけましょう。

初心者のうちはスイングの際に体の捻転を使ってクラブを上げられず、腕を曲げてしまい手上げになりがちです。

手上げになるとボールにうまく力が伝わらないので、飛距離が伸びにくくなりショットの安定性にも繋がりません。

バックスイング・フィニッシュともに正面から見た時におへそが45度を向く程度に体を捻転させて、安定したショットを目指しましょう。

バックスイング時の捻転OK・NG例

OKな例

バックスイング捻転

NGな例

バックスイング時の捻転NG例
フィニッシュ時の捻転OK・NG例

OKな例

フィニッシュ時の捻転OK例

NGな例

フィニッシュ時の捻転NG例

目線

ハーフスイングを練習する際はバックスイングからインパクトまでは目線を動かさず、インパクト以降はボールを追うようにしましょう。

ボールの真上を見るのが基本ですが、とにかく目線が動かなければ右横でも手前でも問題ありません。

ハーフスイング時の目線

バックスイング時にビジネスゾーンを過ぎたら多少顔が回っても構いませんが、目線は変えないようにしましょう。

顔が動かないとかえって捻転不足になり、首を痛める原因になるため、あくまでも顔ではなく目線を固定することを意識してみてください。

リズム・テンポ

ハーフスイングを練習する際はリズムとテンポを一定に保つことで、安定したスイングに繋がります。

正しいスイングについて考えすぎてトップで固まってしまうことが多いため、バックスイングからフィニッシュまで一定のリズムで打つ練習をしましょう。

一定のスピードを保ちながら連続で素振りすることで、体にハーフスイングのリズムを覚えさせることができます。

ある程度重量があるものを振ると腕の力だけでなく、体を使ってスイングする感覚を掴めるので、以下の道具を使って練習することがおすすめ!

素振り用バッド(AZASバッド)

素振り用バッド(AZASバッド)

クラブの二本重ね

クラブの二本重ね

リズムを一定に保てるようになるとスイング全体のバランスが良くなり、ショットの精度も向上するのでぜひ試してみてください。

足の裏

ハーフスイングを練習する際はバックスイングからトップにかけて、右足の裏の外側に重心が流れて内側が浮かないよう注意しましょう。

また左足も上がってしまうヒールアップにも注意し、左右両方の足の裏が地面に着くよう意識してみてください。

OKな例

ハーフスイング時の足の裏OK例

NGな例

ハーフスイング時の足の裏NG例

またハーフスイングの一連の流れにおいて、以下の正しい重心移動を心がけましょう

  • アドレス:母子球
  • バックスイング:右足の踵&左足のつま先
  • フィニッシュ:右足のつま先&左足の踵

正しい重心移動に道を身につけるには、両足を開かずに揃えて打つ練習方法が効果的です。

両足を揃えることで重心がどこに移っているのかをより理解しやすくなり、足の裏の感覚をより意識できるようになります。

足の裏の感覚に意識を向けることで、実際のラウンドでも地面の傾斜を意識しやすくなるのでラウンドでのスコアアップにも役立ちますよ!

膝の動き

ハーフスイングを練習する際は、バックスイングとフォロースルー時に上下・左右の膝の動きを意識しましょう。

バックスイングの際は左右の膝がやや右を向くように振り上げるのが大切で、膝が前に突き出ないように注意してください。

OKな例

ハーフスイング時の膝の動きOK例

NGな例

ハーフスイング時の膝の動きNG例

フィニッシュの際は左右の膝がやや左を向くように意識し、膝が曲がったまま前を向くことがないようにします。

OKな例

フィニッシュ時の膝の動きOK例

NGな例

フィニッシュ時の膝の動きNG例

またバックスイング時は右膝が伸びやすく、フォローでは左膝が伸びやすいので、膝の上下の動きは極力抑えるよう気をつけましょう。

ただ近年の流行りで地面の反力を使って膝を上下する方法もあり絶対にNGというわけではないため、自分に合った方法を見つけてみてください。

腰の動き

ハーフスイングを練習する際は、以下のような腰の動きに気をつけて行いましょう。

  • バックスイング時
    • 右腰の位置はほぼ動かさない
  • ダウンスイングからフォロー
    • 腰を後ろに回転させる

ダウンスイングからフォローにかけて左足の外側のラインに沿って腰を後ろへ回転させるイメージで、腰の動きが乱れないように意識することが大切です。

左腰の回転イメージ

腰の動きの乱れとしてよくあるのが体の軸が左右にブレるスウェーで、スイングの安定性・再現性を下げてしまいます。

右腰のスウェー

右腰のスウェー

左腰のスウェー

左腰のスウェー

飛距離を出すためにわざとスウェーさせて打つフォームもありますが、型が出来上がっていない初心者はスウェーさせないよう心がけましょう。

前傾角度

ハーフスイングを練習する際はバックスイングからフィニッシュまで、アドレス時の角度をキープするようにしましょう。

バックスイング

バックスイング時の前傾角度

フィニッシュ

フィニッシュ時の前傾角度

画像のようにお尻が前に出ないようにすると、前傾角度がキープできるようになるので意識してみてください。

前傾角度を維持できずスイング中に体が起き上がると軌道が乱れやすくなり、ショットがなかなか安定しないためミスショットに繋がります。

ただし体の柔軟性や筋力・年齢などの要因によっては無理をすると怪我に繋がる場合があるので、できる範囲で前傾角度を維持するように心がけましょう。

フェースの向き

ハーフスイングを練習する際は、フェースの先端がターゲットの方向に向くよう意識しましょう。

ハーフスイング時のフェースの向きOK例

以下のようにフェース面がターゲットとは異なる方向に向いていると、ボールが目標から外れてしまい、なかなかショットが安定しません

フェースが開いている

ハーフスイング時のフェースの向きNG例①

フェースが閉じている

ハーフスイング時のフェースの向きNG例②

グリップの握り方やアドレスに注意しつつフェースの先端がターゲットに向くことを意識して、正確なショットを打てるようにしましょう!

スイングの軌道

ハーフスイングを練習する際は、下側の腕と地面が平行になった際にグリップエンドがボールとターゲットを結んだライン上を指すように心がけましょう。

バックスイング

バックスイング時の軌道

フォロー

フォロースルー時の軌道

アウトサイドイン軌道はスライスの原因に繋がり、インサイドアウト軌道はフックになる可能性が高まります。

ショット精度の低下や飛距離の不安定に繋がるので、スイングの軌道にも意識を向けて練習を行い、安定したショットを目指しましょう。

自宅でできるハーフスイングの練習方法

自宅でハーフスイングを練習するには、水を入れたペットボトルを使って連続素振りを行うのがおすすめです。

バックスイングからフィニッシュまで一定のリズムとテンポを保つことを意識して、素振りをします。

最初はややゆっくりめで正しいフォームと一定のリズムを保つことを意識してスイングし、慣れてきたら徐々にスピードを早めて練習しましょう。

ある程度の重量があるペットボトルを使うことで腕の力だけでなく、体全体を使ってスイングを行う感覚を身につけることができます。

体にハーフスイングのリズムを覚えさせるとショットの精度も向上するので、ぜひ試してみてください。

ゴルフのハーフスイングに関するよくある質問と回答

ゴルフのハーフスイングに関するよくある質問と回答は、以下の通りです。

ハーフショットへの疑問を解消して正しく理解したうえで、練習しましょう。

ハーフスイングの飛距離はどれくらい?

個人差はありますが、ハーフスイングはフルショットの75%ほどの飛距離になります。

例えば7番アイアンが150ヤード飛ぶゴルファーの場合、ハーフスイングだと110ヤードくらいの飛距離が目安です。

飛距離を把握することはコースでのショット戦略を立てる際にも役立つので、ぜひ覚えておいてください。

ハーフスイングの練習に使用すべきクラブは?

ハーフスイングの練習では、ピッチングウェッジ(PW)などのショートアイアンを使用することが一般的です。

長いクラブでは難易度が上がるため、まずは短いクラブで正しいスイングを身につけましょう。

クラブによってバラつきが出ないよう、型が身についたらすべてのクラブで練習することもおすすめです。

ハーフスイングの練習でゴルフの基礎作りをして、安定したショットを身につけよう!

ハーフスイングを練習する際は以下のポイントに注意して行い、ゴルフの基礎を固めましょう!

ハーフスイングは振り幅が小さく再現性が高いことから正しいフォームを身につけやすく、極めると全ショットの安定性を高めることが可能です。

スイングはスコアアップに直結する大切な要素ですが、間違ったやり方を続けるとクセがついて修正が難しくなってしまいます。

初心者のうちからクセがない正しいスイングを身につけたい方は、ゴルフスクールで学ぶことがおすすめ

独学で誤ったフォームが癖にならないよう、より効率的なゴルフの基礎固めとしてスクールのレッスンも検討してみてください!

楽しみながらスコアアップを目指すなら
チキンゴルフでレッスン!

チキンゴルフLP画像

チキンゴルフは、楽しむことをモットーとしたセミパーソナルレッスンが受けられるゴルフスクールです。

レッスンのポイント
  • 正しいスイングの型が身につく
  • 速くブレないスイングが身につく
  • 「指導⇔練習」の反復で効率的に身につく

指導と練習を反復することで、ゴルフにおいて重要な考える力が身につき、ラウンドでも活かせる技術を養えます

さらに型が崩れにくい振り幅の小さいスイングから練習することで、美しいフォームのまま素早くボールを打つことが可能◎

全打席にシミュレーターを導入しているので、独学では難しい精度の高い分析で課題点を把握し、自分のペースでフォームの改善ができます。

レッスン形態は通い放題と回数制の2つから選べて、ライフスタイルに合わせて無理なく通うことができる点も魅力。

スイングの正しいフォームを学び、ゴルフの基礎を身につけたい方は、チキンゴルフをぜひチェックしてみてください。

\美しいスイングの型が身につく!/

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