フェアウェイウッドは主にグリーンまでの距離が長いセカンドショットで使用され、飛距離が残りやすい人にとっては重宝されるクラブでしょう。
しかし初心者には難易度の高いクラブで、使用を避ける人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、フェアウェイウッドの基本的な打ち方からミスを減らすコツをまとめました。
正確な打ち方を習得した上で、自信を持ってフェアウェイウッドを打てる状態を目指しましょう。
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増田 瑠花
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。プロゴルファーを多数輩出している名門「沖学園高等学校」のゴルフ部出身で、日本女子アマチュアゴルフ選手権への出場歴もあり。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー
フェアウェイウッド(FW)の特徴と使用場面
フェアウェイウッドは、ドライバーとアイアンの飛距離差を埋める役割のクラブです。
一見ドライバーのようにも見えますが、ヘッドがドライバーよりも小さめでフェース面も狭くなります。
フェアウェイウッド

ドライバー

芝から直接打つクラブの中では、最も飛距離を出しやすいクラブと言えます。
基本的には、ロングホールの2打目のような距離を稼ぎたい場面で使われるケースが多いです。
アイアン同様に番手ごとでロフト角やシャフトの長さが異なり、男性は3Wか5W・女性は5Wか7Wが入っているのが一般的。
最近はボールが上がりやすいショートウッド(男性7W・女性9W)をクラブセットに入れることもトレンドです。
また1Wの位置付けである「ドライバー」と同じように名称がついており、下記のように呼ぶ人もいます。
1W | ドライバー |
2W | ブラッシー |
3W | スプーン |
4W | バフィー |
5W | クリーク |
一般的に奇数の番手のウッドが使われることが多く、ドライバーの次に飛ばせるクラブはロフト角が15度前後の3Wになります。
ただ3Wは少々扱いが難しいため、飛距離が出て初心者でも扱いやすいのは5Wでしょう。
フェアウェイウッドとユーティリティの組み合わせはゴルファーの自由なので、アイアンやドライバーで打つことができない距離を補える番手を見つけてください。
クラブセッティングの入れ方
以下が一般男性にとって、比較的メジャーなクラブセッティングになります。
- ドライバー
- 3W
- 5W
- 3U(21°前後)
- 4U(24°前後)
- 5I~9I
- PW
- AW
- SW
- パター
飛距離やクラブの種類のバランスが良い定番の組み合わせなので、こちらをベースに自分に合ったセッティングを考えるのもおすすめです。
14本全てを使いこなすのが難しい初心者ゴルファーには、下記10本でのセッティングも向いています。
- ドライバー
- 5W
- 5I~9I
- PW
- SW
- パター
上達してきたら3WやUTも追加していきましょう。
ユーティリティとの使い分け方

フェアウェイウッドとユーティリティはどちらも中長距離のショットに使用されますが、下記のような違いがあります。
フェアウェイウッド | ユーティリティ | |
---|---|---|
距離 (一般男性) | 180~220ヤード | 160~200ヤード |
打つ 場面 | フェアウェイ | フェアウェイ ラフ バンカー |
操作性 | やや難しい | 扱いやすい |
クラブヘッドの重心が深くシャフトが長いフェアウェイウッドは、長い飛距離を出しやすく、ティーショットやフェアウェイからの長いセカンドショットに向いています。
一方でユーティリティは、ラフやバンカーからでも打つことができるので、難しい局面からでも飛距離を稼ぎたい時に役立つでしょう。
フェアウェイウッドもボールが芝生に埋まっていない状態ならラフで使用可能ですが、クラブヘッドが小さいユーティリティの方が芝生の抵抗が弱く打ちやすいです。
またフェアウェイウッドよりもシャフトが短いので、ユーティリティの方が打ちやすさを感じる人も多い傾向にあります。
場面に応じて使い分けることで、より良いスコアで回ることに繋げることができます。
フェアウェイウッドの基本の構え方・打ち方

フェアウェイウッドは、同じく地面から打つアイアンやユーティリティと同じスイング方法になりますが、アドレス時には以下3点に気を付けましょう。
これらを意識することで結果的に「ダウンブロー」でクラブヘッドがボールに入ることになり、理想的なインパクトで打つことができます。

ボール位置
個人差はありますが、右利きの場合は「両足の中心~少し左足側」に置くよう意識しましょう。
アイアンよりもシャフトが長いため、両足の中心よりも少し左足側に寄せても問題ありません。
左脇の線上に置くドライバーと比較すると、少しだけ中心に寄ります。
[フェアウェイウッド]

[ドライバー]

この位置にボールを置くことで、ダウンブローでボールに当たりやすくなるでしょう。
スタンス幅
スタンス幅は拳3つ分ほどと、ショートアイアンよりもやや広めを意識しましょう。

広めのスタンス幅を取ることで体勢が安定し、クラブヘッドのスピードを生み出しやすいです。
広すぎると動きが制限され、狭すぎても安定性が失われるため注意してください。
体重配分
フェアウェイウッドを打つ際の体重配分は、左右で均等になるイメージを持ちましょう。
上記を意識すれば、ダウンスイング時の体重移動をスムーズに行うことができます。

払い打ちをする意識が強すぎて右足側に重心が傾く人もいますが、あくまで両足に均等に乗せるのが正しい体重配分です。
フェアウェイウッドでミスを減らすコツ【初心者・女性必見】
下記のポイントを意識した上で練習を重ね、徐々にミスを減らしていきましょう。
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アドレスを見直す
フェアウェイウッドはシャフトが長いため、アイアンと比較すると立ち位置が遠くなります。
シャフトの長さに合わせた立ち位置の調整を行わないと、立ち位置が近くなり、ハンドアップの構え方になる初心者が多いです。
足裏の母指球に重心が乗るイメージで前傾をし、自然と腕が下りてくる位置で構えることで適切な立ち位置を見つけましょう。
[正しい構え方]

[ハンドアップした構え方]

ハンドアップした構え方だと窮屈な打ち方になり、ボールに当たらなかったりスライスの原因になったりします。
ハンドファーストを意識する
アイアンと同じく、アドレス時とインパクト時の双方でハンドファーストの状態を作ることがポイントです。
[アドレス時]

[インパクト時]


【ハンドファーストとは】
手元がボールやクラブヘッドよりも前(飛球線方向)に出ている状態のこと。
フェアウェイウッドの打ち方として「払って打つイメージ」とよく言われますが、払い打ちの意識が強すぎると手首のコッキングがほどけてダフリに繋がりやすくなります。


ソールを滑らせるイメージで振ることを意識することで、ダフリを避けられるショットが身につけられます。
クラブを見直す
使っているフェアウェイウッドでミスが多い場合は、よりロフト角の大きい5Wや7Wに変える選択肢も持ちましょう。
3Wのようなロフトが立ったクラブほど、ボールを上げるために速いヘッドスピードが必要になるので、難易度が上がります。
3Wでボールがなかなか上がらなければ、より遅いヘッドスピードでも球が上がりやすくなる5Wやショートウッドに入れ替えると良いでしょう。
ただし、持っているクラブで何とか解決したい方は、チキンゴルフの体験レッスンで解決方法を見つけてもらうのもおすすめです。
フェアウェイウッドの打ち方を習得してスコアアップを目指そう
フェアウェイウッドも他のクラブと同様に、ビジネスゾーンやハーフスイングの振り幅で集中的に練習をするのがおすすめです。
フェアウェイウッドの打ち方が上達すれば、距離のあるセカンドショットでも自信を持って打つことができるようになります。
苦手意識を持たれがちなクラブですが、フェアウェイウッドを安定して打てるようになると、ゴルフの楽しみ方が一気に広がります。
フェアウェイウッドに対する苦手意識を確実になくしていきたい方は、ゴルフスクールもぜひ検討してみてください。
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ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。