ユーティリティの正しい打ち方や使い方がわからず、思うように打てないと感じている人も多いでしょう。
ユーティリティはアイアンとフェアウェイウッドの中間的な役割を果たし、ラフやバンカーからの脱出など様々な場面で活躍するクラブです。
適切に使いこなすことができれば、プレーの幅を大きく広げる強力な武器となるでしょう。
本記事ではユーティリティの特徴から打ち方の注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
動画解説も要チェック

増田 瑠花
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。プロゴルファーを多数輩出している名門「沖学園高等学校」のゴルフ部出身で、日本女子アマチュアゴルフ選手権への出場歴もあり。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー

吉田 好輝
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。日本大学ゴルフ部の元主将で、ベストスコアは63。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー
ユーティリティ(UT)の特徴
ユーティリティはフェアウェイウッドとアイアンの飛距離差を埋めるためのクラブで、欧米では「ハイブリッド」と呼ばれることもあります。
打ちやすさとボールの上がりやすさを追求しており、「ウッド型」と「アイアン型」の2種類に分けられます。
ウッド型はラフやバンカーからも打ちやすく、アイアン型は強い弾道を打ちやすい点が魅力。
ダフリを避けやすく高さも出しやすいことから、一般的にはウッド型を利用する人が多いです。
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型 | ヘッド形状 |
ウッド型 | フェアウェイウッドに 似ている |
アイアン型 | アイアンに似ている |
ユーティリティはドライバーやアイアンほど必須のアイテムではないため、クラブセットに含めなくても問題はありません。
ただ飛距離も安定性も両立させた万能なクラブなので、主に下記2つの理由で多くのゴルファーのクラブセットに採用されることが多いです。
- 一番番手の大きいアイアンとフェアウェイウッドの間の距離を埋められるクラブが欲しい。
[例]
5番アイアンで170ヤード・5Wで200ヤード飛ぶが、180~190ヤードを打てるクラブがない。 - ロングアイアンが安定しないためその代替が欲しい。
[例]
5番アイアンでミスショットが多いため、同等の距離を飛ばせるユーティリティにしたい。
ユーティリティには通常、番手とロフト角が記されています。
これらはメーカーやモデルによって異なりますが、選択の際に特に注目すべきはロフト角です。
一般的にユーティリティのロフト角は、アイアンより2〜4度小さく、フェアウェイウッドより2〜4度大きいものを選ぶとバランスが取れます。
間を埋める場合、あるいは代替する場合の両方において、自身のクラブのロフト角を把握しておくと適切なクラブ選びができるようになるでしょう。
ユーティリティの使用場面
ユーティリティは、下記のようなあらゆる場面で使用できます。
- ティーショット
- フェアウェイ
- ラフ
- バンカー
- アプローチ
ショートアイアンよりもラフやバンカーから打つのは難しいですが、フェアウェイウッドやロングアイアンよりは適しているでしょう。
このような場面からでも飛距離を稼ぎたい時には、ユーティリティがおすすめです。
ただし深いラフや目玉のバンカーは、ロフトが立っているユーティリティだと芝生や砂の抵抗を受けやすいので、ショートアイアンで脱出するのが良いでしょう。
深いラフ・目玉のバンカーの写真


少々変わった使い方になりますが、アイアンよりもソール幅が広くダフる心配が少ないため、グリーン回りのアプローチショットにおいても有効です。
ユーティリティの基本的な構え方・打ち方
ユーティリティはアイアンやフェアウェイウッドと比べて、特別スイングのやり方を変える必要はありません。
アイアンと同じ「ダウンブロー」、あるいはよりヘッドを地面に滑らせる「レベルブロー」で打つことで、クリーンにボールを当てることができます。


打ち方を変えるというよりは、アドレス時の構え方で以下3点を意識することで、結果的にユーティリティに適したスイングにすることができます。
ボールの位置
ボールは「両足の真ん中〜1・2個分左足側」の範囲に置きましょう。

アイアンよりもシャフトが長いため、中央よりも少し左足側に寄せることでダウンブローでインパクトすることができるようになります。
スタンス幅
スタンス幅は、拳3つ分ほど空けましょう。

アイアンよりもシャフトが長めなので、少し広めに取ることが大切です。
広めのスタンスは安定性を高め、より力強いスイングを可能にします。
体重配分
体重配分は、左右の足に均等に5:5で乗せるようにしてください。

両足に均等に体重をかけることで、スイング中のバランスが保たれ、ミスショットのリスクを減らせます。
ユーティリティを打つ際に初心者に多いミスと改善するコツ
ユーティリティを打つ際、初心者の場合下記のようなミスが多いです。
ボールに当たらない
ユーティリティを打つ際、初心者によく見られるミスは「ボールに当たらない」ことです。
このミスの主な原因は、ドライバーと同じボール位置にセットしていることが挙げられます。
ユーティリティ

ドライバー

ヘッドの形状はドライバーに似ていますが、同じように左脇の線上にボールをセットすると、ヘッドがボールに当たらずに空振りしてしまう可能性があります。

ユーティリティの正しいボール位置は、中心から1~2個分程度左足側に置く状態なので打つ前にボールの位置を確認しましょう。
トップしてしまう
トップのミスもユーティリティを打つ際、初心者に多いミスです。
同じくヘッドの形状がドライバーに似ているため、ドライバーと同じようにアッパーブローで打とうとする誤った認識が原因でトップする癖が生まれます。
ユーティリティはダウンブローで打つ必要があり、むしろアイアンに近い振り方をイメージするのが良いでしょう。
アッパーブロー・ダウンブロー・レベルブローの違い
アッパー ブロー | ![]() クラブヘッドがスイング軌道の 最下点を過ぎてから ボールに当たる打ち方 |
ダウン ブロー | ![]() クラブヘッドがスイング軌道の 最下点に到達する前に ボールに当たる打ち方 |
レベル ブロー | ![]() クラブヘッドがスイング軌道の 最下点でボールに当たる打ち方 |
ただし、ミスが生じる原因は人それぞれで、専門知識を持つ人にスイングを細かく見てもらうことが最もおすすめです。
チキンゴルフの体験レッスンでは、各々が抱える課題に対して解決策をご提示することが可能なので、お悩みの方はぜひ体験レッスンにお越しください。
ユーティリティの精度を高める練習方法
ユーティリティを正しく打てるようにするためには、ソールを地面に滑らせる感覚を身につけることが重要です。

アイアンよりもソールが広いので、素振りをする中で軽く地面に触れて地面を滑る感覚を得られると良いでしょう。
ボールを打つ際も、ビジネスゾーンやハーフスイングの短い振り幅から始めて、徐々に振り幅を広げていくのがおすすめです。
ハーフスイングの振り幅


ソールが広くて滑りやすい分、軽くダフるぐらいの感覚で振ってもOKなので、まずはトップをなくすことを意識して練習しましょう。
ユーティリティの打ち方をマスターしてスコアアップにつなげよう
ユーティリティは、ドライバーと同じようなボール位置や振り方である認識を持たれやすいですが、どちらかというとアイアンの打ち方をイメージすると良いでしょう。
ユーティリティが安定すると、あらゆる場面で飛距離と正確性を両立したショットが選択肢に入るようになり、スコアアップや新たなゴルフの楽しさにつながるでしょう。
一方、ユーティリティを含む各クラブの基本的なスイングは、間違ったクセがついてしまうと直すのが難しいです。
各クラブを正しく打ち分けるには、専門的な知識を持ったインストラクターから指導を受けることをおすすめします。
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ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。