ゴルフのスコアを上げていくために、ドライバーやアイアンの練習を重点的に行う人は多いと思います。
しかし「パターのスコア」を改善していくことは、意外と見落とされがちです。
ゴルフにおけるパッティングはスコアに大きく影響するため、平均パット数を把握し改善することで総スコアの向上が期待できます。
パット数とは? | グリーンにボールが乗り カップインするまでの打数 |
平均パット数とは? | 1ホール当たりに必要な パットの平均数 |
平均パット数の計算方法
1ラウンド(18ホール)のパット数の合計 ÷ 18ホール = 1ラウンドの平均パット数 |
計算方法 | 全ホールのパット数を計算し 回ったホール数 (通常18ホール)で割って算出 |
本記事では平均パット数の目安のほか、パット数が増えてしまう原因についても徹底解説。
最後まで読むことで、平均パット数だけでなくゴルフのパット数を減らすコツも理解できるでしょう。
パット数やスコアアップに悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
平均パット数の目安【レベル別】
平均パット数の目安を、レベル別に解説していきます。
パット数を減らすことは、ゴルフスコアを伸ばすことに直結していると言っても過言ではありません。
ただしプロ・アマチュアでパット数の目安は異なるため、それぞれの平均数を理解し目標を定めましょう。
プロ
プロゴルファーの平均パット数は、およそ1.7です。
※ツアー部門別データ2024 1~10位の平均パットより算出
ツアー部門別データ2024
名前 | 平均パット |
---|---|
清水 大成 | 1.6522 |
香妻 陣一朗 | 1.6538 |
小木曽 喬 | 1.6694 |
生源寺 龍憲 | 1.6983 |
木下 康平 | 1.6986 |
片岡 大育 | 1.7031 |
伊藤 誠道 | 1.7045 |
幡地 隆寛 | 1.7059 |
大嶋 港 | 1.7111 |
ヤン ジホ | 1.7160 |
1ホールあたり2回以内でカップインしており、レベルの高さが伺えます。
コースの難易度や競技会の状況によって前後するものの、プロとしての一つの目安となる数値です。
一般的なアマチュアゴルファーの場合、この水準の数値を記録するのはとても困難なのでパッティングの重要性が改めて示されています。
パッティングは正確無比なスキルが求められる技術であり、プロゴルファーの1.7という平均パット数はその高い実力の裏付けとなっているのでしょう。
アマチュア
チキンゴルフのレッスン生の話を聞くと、平均パット数はおおよそ2.2~2.5を記録する人が多い印象です。
平均パット数が2を切ることができれば、パッティングが上手い水準と判断できるでしょう。
プロは安定したショット技術を持っているためボギーオンでグリーンに乗せても、1パットでパターを沈めてパーセーブすることが多いです。
一方アマチュアはショットやアプローチの精度がプロと比較すると不安定なので、難しい位置からのパットになることが多いです。
その結果、2パットで沈めきれずにパット数が増えてしまうことになります。
パッティングやアプローチの練習に力を入れることで、さらなるスコア改善が期待できるでしょう。
パット数が増える原因
パット数が増える原因はさまざまですが、主に下記のような内容が挙げられます。
分類 | 主な内容 |
---|---|
クラブ の問題 | パターの形状が 合っていない |
ライン読み の問題 | ・グリーンの傾斜・スピードを 読み違えている ・ラインを確認せずに パットを打ってしまっている |
技術的 な問題 | ・基本的な動作が身についていない ・パット練習が不足している |
メンタル面 の問題 | ・集中力が切れてしまっている ・メンタルのコントロールが できていない |
精密な技術と集中力が求められる、パッティング。
パット数が増える原因は、大きく分けるとクラブやコースなど上記4つの問題に分類できます。
クラブの問題としては、パターの形状が自分自身の打ち方や感覚に合っていない可能性が考えられます。
グリーンの傾斜やスピードを正しく読み取れないと、ボールの転がり方を予測できないためライン読みも重要です。
また基本的な技術力が足りていないと、ボールのスピードやラインコントロールができずにパット数が増えてしまいます。
さらに集中力が切れたり緊張やプレッシャーがうまくコントロールできない場合、技術が安定しない可能性も。
いずれの原因もパッティングの精度を低下させ、パット数が増加してしまう傾向です。
日頃からパッティング練習に力を入れ、原因をひとつひとつ解消していく努力が必要不可欠となります。
ゴルフのパット数を減らすコツ
ゴルフのパット数を減らすためには、下記5つのコツを意識しましょう。
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単に動作のフォームを完璧にすることだけでなく、心の状態や精神的な準備もパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。
パット数を減らしたい方は、最後までしっかりとチェックしてください。
まっすぐ打つフォームを身に着ける
パット数を減らすためには、まっすぐ打つフォームを身に着けることが大切です。
パッティングにおいてはほかのクラブと異なり手首は動かさず、
体幹を使った振り子の動きで打つことが求められます。
フォームを正しく身に着けることでボールをスムーズに転がし、正確なラインを描けるでしょう。
- スタンスを正しく整える
- 足の向きと体の向きを合わせる
- ボールの位置を確認
- 振り子の動きを意識しながら上体と腕を一体化させた動きを心がける
またパッティングではフェース(※)がボールに当たる角度が大きく影響するため、軸をぶらさずに打つことが重要です。
※クラブ先のヘッド部分のボールと接する面
スイングを通して体幹を固定し振り子の動きに従うことで、フェースがスクエアな状態を維持でき理想的なパット動作に。
このフォームを習得すればパットの精度が向上し、パットミスによるスコアのロスを防げるでしょう。
傾斜や速さ(転がりやすさ)を読み取る
傾斜やボールの転がりやすさを的確に読み取ることも、パット数を減らすための重要なポイントです。
グリーンには必ず傾斜がついていて、まっすぐカップを狙っても入らないことが大半です。
したがって、グリーンがどのように傾斜しているかはパターを打つ前に必ず確認しましょう。
グリーンの傾斜は、プレーヤーから見てどの方向に下り傾斜になっているかを把握することが大切です。
芝の刈り込み方向や伸び具合によっても転がりの速さが変わってくるため、グリーン上のボールの転がり方もよく観察しましょう。
またエイムポイント(※)と呼ばれる手法も最近注目されています。
※グリーンの傾斜を数値化して読む方法
エイムポイントのやり方
- 足の感覚でグリーンの傾斜を5段階のレベルで感じ取る
- 手や指でラインを判断する
- 顔と手の距離でグリーンの速さを調整
エイムポイントでも活用されているように、足の感覚を使ってグリーンの傾斜を感じ取ることが非常に重要です。
視覚だけで傾斜を読み取ろうとすると、イメージと異なることが多々あるので、足裏の感覚でボールが転がる方向を予測しましょう。
経験を重ねてグリーンリーディングの能力を高めていけば、パット数は改善されていくはずです。
冷静な精神状態を保つ
パット数を減らすためには、常に冷静な精神状態を保ちながらのプレーをしましょう。
「1パットで何とか沈めないと」「ここで良いスコアを取って巻き返さないと」といった焦りが、無理なパッティングを引き起こします。
1パット目は半径1メートル以内に収めることを意識して、2パット目で確実にホールアウトできるように打つことが大事です。
仮に3パット以上叩いてしてしまったとしても、気持ちを切り替えて次のコースに臨むのが重要です。
プロでも3パット叩くことは頻繁に起こり得るので、ミスを引きずらずに冷静さを保てれば自然とパット数は減っていくでしょう。
ラウンド前の練習グリーンで感覚を掴む
ラウンド前に練習グリーンで十分な感覚を掴むことも大切。
グリーンの速さはコースによって異なるため、実際にパットを打ってその感覚を確かめることが重要です。
下記の理由により、グリーンのスピードは大きく変わってきます。
- 斜面
- 芝の種類
- 手入れの状態
- 天候
その日のグリーンスピードに適応できるかどうかは、ラウンド前の練習次第とも言えます。
またゴルフ場で掲示のある「グリーンスピード」で、数値としてもグリーンの速さを把握することが可能です。
目安8~9フィートが一般的な速さになるので、これより数字が大きい場合は転がりが速いグリーン、小さい場合は遅いグリーンと捉えておきましょう。
実際の練習と数値の両面からグリーンを把握することで、パッティングのミスを最小限に抑えてパット数を減らしていくことができます。
アプローチショットの技術を上げる
ゴルフのパット数を減らすために、アプローチショット(※)の精度を上げましょう。
※グリーンに乗せ、カップに寄せる短いショットのこと
技術力アップにはまずはコースの距離感を体に覚え込ませながら、合わせてビジネスゾーン(※)の練習も行うことが大切。
※スイングの腰から腰の範囲
ビジネスゾーンの練習に注力しアプローチショットの技術を磨くことで、ピンに寄った状態でパットを打つことができ結果としてパット数が減ってきます。
アプローチにおいても、グリーンの傾斜を把握してから打つことで最大限寄せることができるでしょう。
またアプローチの苦手意識をなくしていけると、ちょっとしたミスも取り返していける自信を持てるようになります。
パターに対する直接的な対策ではないものの、アプローチの技術が高まることでパッティングの難易度を下げたりメンタル面での余裕をもたらしてくれたりするようになります。
平均パット数を下げてスコアアップを目指そう
ゴルフは色々な要素が複合的に絡み合う競技であり、スコアアップを目指すためには適切な練習とプレー中の集中が欠かせません。
その中でもパッティングは、特に重要な要素の一つ。
平均パット数を2パットに抑えることができれば、スコアアップのチャンスが格段に高まるでしょう。
スコアアップを目指す人は、ゴルフスクールの検討をおすすめします。
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