ゴルフにおいて100切りは大きな目標の1つになりますが、100切りを達成した次のステップとして「90切り」を目指す人も多いでしょう。
90切りとなると、あらゆるミスをしっかりカバーして、全ホールボギー以上のスコアで上がれるゴルフスキルの土台がないと難しいです。
本記事では、そんな90切りを達成するためのポイントや秘訣を紹介します。
90切りを目指ししたい方は、ぜひ参考にしてください。

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
90切りができる人は上級者レベル
90切りとは、ゴルフにおいてスコアが80台に乗ることを指します。
90切りを達成できれば、中級者から抜け出して上級者に達したレベルと言えるでしょう。
しかしその反面、90台未満を安定して出すのは、ゴルフを何年も続けているアマチュアゴルファーでも非常に難しいです。
90切りゴルファーの割合
ゴルフ歴ごとで、平均スコア80台以下のゴルファーの割合を下記にまとめました。
ゴルフ歴 | 90切り比率 |
---|---|
1年未満 | 0.1% |
3年未満 | 1.1% |
5年未満 | 2.8% |
10年未満 | 6.4% |
15年未満 | 10.9% |
20年未満 | 14.9% |
21年以上 | 63.7% |
ゴルフ歴5年未満だと数%の割合しか存在しておらず、ゴルフ歴21年以上の大ベテランでさえも達成できない方がいるので難易度は高いです。
ゴルフで90を切るには、パットやアプローチ・ミスショット対策のような要素を高いレベルで維持させる必要があります。
中~上級者レベルのスキルが求められるため、長期的な練習を重ねるのが不可欠だと言えるでしょう。
ゴルフはなぜ難しい?専門家の詳しい解説はこちら!

ゴルフで90切りを達成するためのポイント

ここでは90切りを達成するポイントをまとめました。
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パットの精度を上げる
90切りを達成するには、パットの精度を上げるのが特に重要です。
2パット以内に抑えるパター技術があれば、後述のボギーオンを基本的に意識するラウンドで、90以下を目指すことができるため、パターに絶対的な自信がある状態は心理的な余裕を生むことができます。
極端に難しいグリーン以外では、1パット目で1メートル以内の範囲に収めて2パット目で沈めるのが理想です。
- 手首で振らずショルダーストロークを意識する
- 下半身を安定させる
- 傾斜をしっかり読む
以下記事でパターの上達に向けたノウハウを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
パターでお悩みの方はこちらを参考に!

ボギーオンの確率を高める
ボギーオンとは、規定打数よりも1打少ない打数でグリーンに乗せることです。
ボギーオンで乗せてから2パットでホールアウトできればボギーになり、単純にこれを継続できれば全てボギーの90で上がることができます。
ボギーオン自体は、初心者でも狙うことができるので、決して難易度は高くありません。
ただ欲をかいて無理なショットをしてしまうことで、結果的に大叩きしてしまうのがゴルフです。
継続的にボギーオンを狙う秘訣は、「距離よりも方向性を重視すること」です。
コース状況や残り距離を踏まえて、無理してグリーンを狙わない方が良い場面ではレイアップする選択肢も持っておくことで、結果的に大崩れするリスクを最小限にできます。
ランニングアプローチを強化する
ある程度高さを出すアプローチの打ち方で固定している人も多いと思いますが、パターに近い感覚で安全に寄せられるランニングアプローチの選択肢を持つこともおすすめです。
ボールを高く上げず、リスクを抑えながらピンに寄せられる技術なので、障害物超えなどの難しい場面以外では重宝されます。
8番や9番アイアンをアプローチでも駆使することで、転がしを上手く使ったアプローチがしやすくなるでしょう。
- ボールをセンターよりも右足寄りに置く
- グリップエンドを左足の股関節に向ける
- グリップは短めに持つ
- スタンス幅は狭くする
- オープンスタンスに構える
- 振り子のように一定のリズムでスイングする
- ボールを押し出すイメージで打つ
- 体重配分は左6:右4
ランニングアプローチを含めた、各アプローチの打ち方は以下記事で解説しています。
アプローチでお悩みの方はこちらを参考に!

コースマネジメントを身に着ける
90切りはスイング周りのスキル面だけでなく、どのような戦略でコースを攻略するかのコースマネジメント面も非常に重要です。
プロのラウンドの様子をぜひ見ていただければと思いますが、キャディとコースの攻め方をかなり細かく話し合いながらラウンドをしていることがわかります。
ゴルフは想像している以上に、コースマネジメントでスコアを縮められる可能性を秘めています。
あまり意識せずにラウンドをしていた人は、各コースを回る前にコースレイアウトを確認して、ホールアウトまでどのような戦略を立てて回るかを事前にイメージすることから始めてみましょう。
場面 | コツ |
---|---|
ティーショット | ・風向きを確認する ・適切なセカンドショットの位置を事前に把握する |
アプローチ | セカンドショット・上りパットができる位置を狙う ・グリーンの硬さと傾斜を考慮する |
パター | 3パットを避けるための力感と方向性を重視 |
コースマネジメントについては、以下記事をぜひ参考にしてみてください。
コースマネジメントについて詳しく知りたい方はこちら!

ティーショットのOBは避ける
90切りを目指す水準の方でも、ティーショットでのOBに悩む人は多いでしょう。
OBになってしまうとボギー以下で回るのが非常に難しくなるので、90切りできる可能性を下げてしまいます。
ドライバーで飛距離を稼ぐことも重要ですが、ドライバーは最も弾道が曲がりやすいクラブでもあるので、OBのリスクがある場合は使わない選択肢も持っておきましょう。
最終的に2パット以内に抑える自信があれば、ボギーオンでも十分90切りが見込めます。
飛距離に自信がない方でも、ボギーオンが見込めないコースはほぼないので、OBリスクの高いコースは距離よりも方向性重視でマネジメントしていくことを意識すると良いでしょう。
ティーショットの精度でお悩みの方はこちらも参考に!

練習量を増やしラウンド記録を残す
90切りを目指すには、ラウンドの記録を残して自身の弱点をしっかり把握しておくことも重要です。
最近はスコア記録用のアプリも充実しており、詳細のショット分析も可能なので、これらを活かして振り返りに上手く活用すると良いでしょう。


ゴルフで90切りを達成するためのクラブセッティング

ここでは、90切りを達成するためのクラブセッティングについて解説します。
※タップすると該当ページに移動します
自分のスキルやコースの特性に合わせて、14本のクラブの組み合わせを選ばないとミスを誘発するリスクがあるでしょう。
自分に合ったクラブでセッティングを行えば、ミスを減らしスコアアップにつなげられます。
得意なクラブを中心にセッティングする
クラブセッティングは、自分の得意なクラブを中心とした組み合わせがおすすめです。
一般的にクラブセッティングにおいては、14本クラブを用意する必要があります。
しかしどのクラブを何本持っていくかはゴルファーの自由です。
例えばアイアンに絶対的な自信を持っている場合、フェアウェイウッドやユーティリティよりも2番~4番を含めたロングアイアンを優先的に入れるようなセッティングをしている人もいます。
スコアを意識するならミスが多い苦手なクラブは持っていかずに、極力得意なクラブだけをそろえるのが良いでしょう。
安定しやすいユーティリティやショートウッドを使用する
ロングアイアンにあまり自信がないという方は、ユーティリティで代用しましょう。
ロングアイアンよりもヘッドが大きいので、ボールを上げやすくミスにも強いです。
またフェアウェイウッドと比べても、ラフなどの難しいライに強いのが特徴。
また、最近ではプロでも7Wや9Wの『ショートウッド』がトレンドになってきています。
ショートウッドはロングアイアンやユーティリティと比較して、高弾道のショットが出やすいクラブです。
ヘッドの体積が大きくシャフトが長いので、ヘッドスピードが上がり飛距離も出しやすいでしょう。
あらゆる場面に対応できるウェッジを入れる
複数本入っていることの多いウェッジを、シチュエーションに合わせて使い分けられるようになると90切りが近づきます。
ウェッジは小さな振り幅でも高い弾道が出せるよう設計されているので、ラフやバンカーからも抜け出しやすいでしょう。
スピンをかけやすいので、グリーン上での転がりを抑えピンへのアプローチが可能です。
ウェッジには多彩な形状があり、プレースタイルに合わせて選べます。
分類 | 飛距離(フルショット) | ロフト角 | 特徴 |
---|---|---|---|
ウェッジ | ピッチング約100ヤード ~120ヤード | 約44~47度 | ・ランニングアプローチに適している ・フルショットでも打ちやすい |
ウェッジ | アプローチ約80ヤード ~100ヤード | 約48~53度 | ・アプローチで最も活用される ・ライに関係なく使いやすい |
ウェッジ | サンド80ヤード以内 | 約54~58度 | ・バンカーに適している ・高弾道になりやすい |
アプローチする場所のライやピン位置によって、適切なウェッジを選んで打てるようになるとアプローチの精度を高めることができます。
また自分のアプローチスタイルに合ったバウンス選びも重要です。
バウンスとは
バウンスとは、ウェッジのソール部分にあるふくらみのことです。
バウンスの主な役割はヘッドが地面に刺さるのを防ぎ、ラフやバンカーからの抜け出しを容易にします。
バウンス角が大きいほどソール全体が地面から浮きやすくなり、ラフやバンカーの抵抗を受けにくいです。
フェアウェイからのアプローチにおいても、ダフりが多い人はバウンス角が大きいウェッジの方が、クラブが滑りやすくなるのでミスを避けられます。
ゴルフの90切り達成に向けて自分に合った練習方法を見つけよう
90切りを達成するためのポイントは下記の通りです。
- パットの精度を上げる
- ボギーオンの確率を高める
- ランニングアプローチを強化する
- コースマネジメントを身に着ける
- ティーショットのOBは避ける
- 練習量を増やしラウンド記録を残す
しかし独学で90切りを達成するのはなかなか高いハードルになるので、達成できずに悩んでいる人はプロの指導を受けるのも良いでしょう。
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