ゴルフにおいて100切りは大きな目標の1つになりますが、100切りを達成した次のステップとして「90切り」を目指す人も多いでしょう。
90切りとなると、あらゆるミスをしっかりカバーして、全ホールボギー以内のスコアで上がれるゴルフスキルの土台がないと難しいです。
実際に90切りを達成できるゴルファーの割合は、ゴルフ歴5年未満で数パーセント程度に留まっており、「何年練習しても80台に入れない」「どのような練習方法が効果的なのか分からない」と悩んでいる方も少なくありません。
本記事では、90切りを実際に達成した115名のゴルファーを対象とした独自アンケート調査を実施したところ、達成者の内、実に48.08%がゴルフレッスンに通っていたという結果が明らかになりました。
他にも、90切りを達成するためのポイントや秘訣を紹介しますので、90切りを目指ししたい方は、ぜひ参考にしてください。

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
本記事に活用したアンケートの概要

90切りができる人は上級者レベル
90切りとは、ゴルフにおいてスコアが80台に乗ることを指します。
90切りを達成できれば、中級者から抜け出して上級者に達したレベルと言えるでしょう。
しかしその反面、90台未満を安定して出すのは、ゴルフを何年も続けているアマチュアゴルファーでも非常に難しいです。
90切りゴルファーの割合
ゴルフ歴ごとで、平均スコア80台以下のゴルファーの割合を下記にまとめました。
ゴルフ歴 | 90切り比率 |
---|---|
1年未満 | 0.1% |
3年未満 | 1.1% |
5年未満 | 2.8% |
10年未満 | 6.4% |
15年未満 | 10.9% |
20年未満 | 14.9% |
21年以上 | 63.7% |
ゴルフ歴5年未満だと数%の割合しか存在しておらず、ゴルフ歴21年以上の大ベテランでさえも達成できない方がいるので難易度は高いです。
ゴルフで90を切るには、パットやアプローチ・ミスショット対策のような要素を高いレベルで維持させる必要があります。
中~上級者レベルのスキルが求められるため、長期的な練習を重ねるのが不可欠だと言えるでしょう。
90切りを達成した際のゴルフ歴
「3年以上」が多く、継続が必要
90切りを達成したゴルファー115名を対象にアンケート調査を実施した結果、約67%がゴルフ歴3年以上で目標を達成しており、短期間での90切りは決して容易ではないことが明らかになりました。
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一方で、本調査では1年以上3年未満での達成者が29.57%と比較的多く、基礎技術を習得した後の集中的な練習により、比較的短期間でも90切りを目指せることを示しています。
また、10年以上かかって達成した16.52%という数値は、継続的な取り組みによって誰でも90切りの可能性があることを証明していると言えるでしょう。
90切り達成に必要な練習環境と頻度
約半数が「レッスン経験あり」で達成
90切り達成者のレッスン経験の有無について調査した結果、46.96%(54名)が「レッスンに通っていた」と回答した一方、「通っていなかった」と回答した人も49.57%(57名)と、ほぼ拮抗していることが明らかになりました。
この結果は、90切りという高いレベルの達成において、レッスンが必須条件ではないものの、約半数の人がレッスンを受けていることを示しています。

レッスン経験者と独学者がほぼ同数という結果は、個人の学習スタイルや環境によって最適な上達方法が異なることを示しています。
一方で、レッスンを受けた人の割合が約半数に達していることは、レッスンによる効率的な技術習得やスイング改善が90切り達成に一定の効果をもたらしていると言えるでしょう。
「週1~2回の練習」が達成の鍵
90切り達成者の練習頻度で最も多いのは「週1~2回程度」で49名(42.61%)となり、継続的かつ適度な練習頻度が90切り達成の重要な要素であることが判明しました。

一方で週3回以上の高頻度練習者は18.26%に留まっており、量より質を重視したアプローチの有効性が示されています。
注目すべき点として、月に複数回練習している人(週3回以上、週1〜2回、月2〜3回の合計)が87.83%を占める一方で、月1回以下の練習頻度では達成者がわずか12.18%に留まっていることが挙げられます。
この結果は、90切りという高い目標を達成するためには、少なくとも月に複数回の練習が必要不可欠であることを明確に示しています。
週1〜2回程度の練習であれば、仕事や家庭と両立しながら継続することが可能であり、モチベーション維持にもつながります。
また、月に2〜3回程度の練習でも26.96%が達成していることから、効率的な練習内容と正しい技術習得により、比較的少ない練習回数でも目標達成が可能であると言えるでしょう。
ゴルフで90切りを達成するためのポイント

ここでは90切りを達成するポイントをまとめました。
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パットの精度を上げる
90切りを達成するには、パットの精度を上げるのが特に重要です。
2パット以内に抑えるパター技術があれば、後述のボギーオンを基本的に意識するラウンドで、90以下を目指すことができるため、パターに絶対的な自信がある状態は心理的な余裕を生むことができます。
極端に難しいグリーン以外では、1パット目で1メートル以内の範囲に収めて2パット目で沈めるのが理想です。
- 手首で振らずショルダーストロークを意識する
- 下半身を安定させる
- 傾斜をしっかり読む
実際に90切り達成者に重要だと思うポイントについて尋ねたところ、以下のような声が挙げられていました。

グリーン周りからワンパット圏内に寄せるのがとても大切だと思い、ウェッジを重点的に練習した



90切りを達成する上では『パットの正確さ』が重要だと思う
以下記事でパターの上達に向けたノウハウを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ボギーオンの確率を高める
ボギーオンとは、規定打数よりも1打少ない打数でグリーンに乗せることです。
独自に行ったアンケート調査からも「ボギーオンの確率を高める重要性」について、いくつか声が挙がっていました。



無理に狙わず、確実にボギーで上がるマネジメント力が大切だと思った。



無理をせず確実にボギーオンを狙う意識が、スコア安定に直結しました。
ボギーオンで乗せてから2パットでホールアウトできればボギーになり、単純にこれを継続できれば全てボギーの90で上がることができます。
ボギーオン自体は、初心者でも狙うことができるので、決して難易度は高くありません。
ただ欲をかいて無理なショットをしてしまうことで、結果的に大叩きしてしまうのがゴルフです。
継続的にボギーオンを狙う秘訣は、「距離よりも方向性を重視すること」です。
コース状況や残り距離を踏まえて、無理してグリーンを狙わない方が良い場面ではレイアップする選択肢も持っておくことで、結果的に大崩れするリスクを最小限にできます。
ランニングアプローチを強化する
ある程度高さを出すアプローチの打ち方で固定している人も多いと思いますが、パターに近い感覚で安全に寄せられるランニングアプローチの選択肢を持つこともおすすめです。
ボールを高く上げず、リスクを抑えながらピンに寄せられる技術なので、障害物超えなどの難しい場面以外では重宝されます。
8番や9番アイアンをアプローチでも駆使することで、転がしを上手く使ったアプローチがしやすくなるでしょう。
- ボールをセンターよりも右足寄りに置く
- グリップエンドを左足の股関節に向ける
- グリップは短めに持つ
- スタンス幅は狭くする
- オープンスタンスに構える
- 振り子のように一定のリズムでスイングする
- ボールを押し出すイメージで打つ
- 体重配分は左6:右4
コースマネジメントを身に着ける
90切りはスイング周りのスキル面だけでなく、どのような戦略でコースを攻略するかのコースマネジメント面も非常に重要です。
プロのラウンドの様子をぜひ見ていただければと思いますが、キャディとコースの攻め方をかなり細かく話し合いながらラウンドをしていることがわかります。
実際に90切りを達成した回答者からは、コースマネジメントの重要性について、以下のような声が挙がっていました。



90切りを達成する上で最も重要だと感じたのは、「マネジメントとメンタル」です。 技術面ももちろん大切ですが、アマチュアゴルファーにとって毎回完璧なショットを打つことは不可能なので、たとえミスショットが出ても、次の一打でリカバリーできるような「戦略的なコースマネジメント」が不可欠でした。



最も重要だと感じたのは「マネジメントとメンタルの安定」です。無理せず狙える場所を選び、欲を出さずにプレーすることで大叩きを防げるようになりました。



無理に狙わず、確実にボギーで上がるマネジメント力。
ゴルフは想像している以上に、コースマネジメントでスコアを縮められる可能性を秘めています。
あまり意識せずにラウンドをしていた人は、各コースを回る前にコースレイアウトを確認して、ホールアウトまでどのような戦略を立てて回るかを事前にイメージすることから始めてみましょう。
場面 | コツ |
---|---|
ティーショット | ・風向きを確認する ・適切なセカンドショットの位置を事前に把握する |
アプローチ | セカンドショット・上りパットができる位置を狙う ・グリーンの硬さと傾斜を考慮する |
パター | 3パットを避けるための力感と方向性を重視 |
ティーショットのOBは避ける
90切りを目指す水準の方でも、ティーショットでのOBに悩む人は多いでしょう。
OBになってしまうとボギー以内で回るのが非常に難しくなるので、90切りできる可能性を下げてしまいます。
実際に90切りを達成している方からは、以下のように「ティーショットでOBを避ける重要性」に関する声が見られました。



OBを少なくすることが90切りにおいて重要だと私は思いました。ドライバーやウッドでのティーショットで左右に散っていたので。90を切るならこのレベルだと思います。



90切りを達成するうえで最も重要だと感じたのは、安定したティーショットとミスを最小限に抑えるマネジメント力です。
ドライバーで飛距離を稼ぐことも重要ですが、ドライバーは最も弾道が曲がりやすいクラブでもあるので、OBのリスクがある場合は使わない選択肢も持っておきましょう。
最終的に2パット以内に抑える自信があれば、ボギーオンでも十分90切りが見込めます。
飛距離に自信がない方でも、ボギーオンが見込めないコースはほぼないので、OBリスクの高いコースは距離よりも方向性重視でマネジメントしていくことを意識すると良いでしょう。
練習量を増やしラウンド記録を残す
90切りを目指すには、ラウンドの記録を残して自身の弱点をしっかり把握しておくことも重要です。
最近はスコア記録用のアプリも充実しており、詳細のショット分析も可能なので、これらを活かして振り返りに上手く活用すると良いでしょう。




90切り達成者が重点的に練習したクラブ
約7割が「ドライバー」と「アイアン」を重点的に練習している
90切りを達成した115名のゴルファーが最も重点的に練習したクラブを調査した結果、ドライバー(40.00%)とアイアン(30.43%)の2つのクラブで全体の70.43%を占めており、この2つのクラブの習得が90切り達成の核心であることが明らかになりました。
この結果は、ティーショットの安定性とセカンドショット以降の精度向上が、スコアアップに直結することを示しています。


ドライバーを重点的に練習した理由を尋ねると、『スコアの基盤となるティーショットの重要性』を認識した声が多数見られる一方、アイアンを重視した理由では『安定したスコアメイクの核となるクラブ』としての認識が強く表れています。
▼ドライバーを重点的に練習した理由



方向性を安定させたかった



最初をどれだけフェアウェイに入れるかが肝心だから



ドライバーはゴルフの最初の一打となる重要なクラブで、距離が稼げるかどうかでスコアが大きく左右されるため
▼アイアンを重点的に練習した理由



一番使用頻度が高いと思ったから



90切りを目指すうえで、パーオン率を上げることが重要と考えた



取り敢えずウッド系が不調でもアイアンさえまともに打てれば、ある程度のスコアにはなるから
この傾向は、90切りという上級レベルの達成には、基本となる2つのクラブでの高い技術水準が不可欠であることを物語っています。
ゴルフで90切りを達成するためのクラブセッティング


ここでは、90切りを達成するためのクラブセッティングについて解説します。
※タップすると該当ページに移動します
自分のスキルやコースの特性に合わせて、14本のクラブの組み合わせを選ばないとミスを誘発するリスクがあるでしょう。
自分に合ったクラブでセッティングを行えば、ミスを減らしスコアアップにつなげられます。
得意なクラブを中心にセッティングする
クラブセッティングは、自分の得意なクラブを中心とした組み合わせがおすすめです。
一般的にクラブセッティングにおいては、14本クラブを用意する必要があります。
しかしどのクラブを何本持っていくかはゴルファーの自由です。
例えばアイアンに絶対的な自信を持っている場合、フェアウェイウッドやユーティリティよりも2番~4番を含めたロングアイアンを優先的に入れるようなセッティングをしている人もいます。
スコアを意識するならミスが多い苦手なクラブは持っていかずに、極力得意なクラブだけをそろえるのが良いでしょう。
安定しやすいユーティリティやショートウッドを使用する
ロングアイアンにあまり自信がないという方は、ユーティリティで代用しましょう。
ロングアイアンよりもヘッドが大きいので、ボールを上げやすくミスにも強いです。
またフェアウェイウッドと比べても、ラフなどの難しいライに強いのが特徴。
また、最近ではプロでも7Wや9Wの『ショートウッド』がトレンドになってきています。
ショートウッドはロングアイアンやユーティリティと比較して、高弾道のショットが出やすいクラブです。
ヘッドの体積が大きくシャフトが長いので、ヘッドスピードが上がり飛距離も出しやすいでしょう。
あらゆる場面に対応できるウェッジを入れる
複数本入っていることの多いウェッジを、シチュエーションに合わせて使い分けられるようになると90切りが近づきます。
ウェッジは小さな振り幅でも高い弾道が出せるよう設計されているので、ラフやバンカーからも抜け出しやすいでしょう。
スピンをかけやすいので、グリーン上での転がりを抑えピンへのアプローチが可能です。
ウェッジには多彩な形状があり、プレースタイルに合わせて選べます。
分類 | 飛距離(フルショット) | ロフト角 | 特徴 |
---|---|---|---|
ウェッジ | ピッチング約100ヤード ~120ヤード | 約44~47度 | ・ランニングアプローチに適している ・フルショットでも打ちやすい |
ウェッジ | アプローチ約80ヤード ~100ヤード | 約48~53度 | ・アプローチで最も活用される ・ライに関係なく使いやすい |
ウェッジ | サンド80ヤード以内 | 約54~58度 | ・バンカーに適している ・高弾道になりやすい |
アプローチする場所のライやピン位置によって、適切なウェッジを選んで打てるようになるとアプローチの精度を高めることができます。
また自分のアプローチスタイルに合ったバウンス選びも重要です。
バウンスとは
バウンスとは、ウェッジのソール部分にあるふくらみのことです。
バウンスの主な役割はヘッドが地面に刺さるのを防ぎ、ラフやバンカーからの抜け出しを容易にします。
バウンス角が大きいほどソール全体が地面から浮きやすくなり、ラフやバンカーの抵抗を受けにくいです。
フェアウェイからのアプローチにおいても、ダフりが多い人はバウンス角が大きいウェッジの方が、クラブが滑りやすくなるのでミスを避けられます。
ゴルフの90切り達成に向けて自分に合った練習方法を見つけよう
90切りを達成するためのポイントは下記の通りです。
- パットの精度を上げる
- ボギーオンの確率を高める
- ランニングアプローチを強化する
- コースマネジメントを身に着ける
- ティーショットのOBは避ける
- 練習量を増やしラウンド記録を残す
しかし独学で90切りを達成するのはなかなか高いハードルになるので、達成できずに悩んでいる人はプロの指導を受けるのも良いでしょう。
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