シャンクを直す方法まとめ！起きてしまう原因と止まらない時の対策を解説

ゴルフでよくある厄介なミスショット「シャンク」に悩むアマチュアゴルファーも多いのではないでしょうか。

シャンクが起きるとOBや難しい位置からのショットになる他、同じミスが生じる恐れから精神的にも負担がかかります。

そこで今回はシャンクに悩むアマチュアゴルファーのために原因と直し方をご紹介。

おすすめの練習方法も掲載しているので、注意点を理解した上で安定したショットを打てるようになるでしょう。

シャンクが原因でスコアが伸び悩んでいる・実力を出せていない人は、ぜひ参考にしてください。

シャンクとはクラブのネック部分にボールが当たること

シャンクとは、クラブのネック部分（シャフトとヘッドの接続部分）にボールが当たるミスショットのことです。

右利きのゴルファーの場合、ボールは大きく右に飛び出し、狙いとは異なる方向に飛んでしまいます。

ネック部分に出っ張りがあるアイアンで起きる現象で、経験レベルに関わらず誰にでも起こる可能性があります。

フェース自体にボールが当たっていないため、通常より飛距離が短くなり打球音も金属的な鈍い音に。

シャンクが発生するとスコアを崩すだけでなく、自信や集中力にも大きな影響を与えます。

原因を理解して対策を練ることで、ゴルフスキルの向上において重要なポイントとなるでしょう。

シャンクになる原因

シャンクが起こる原因は様々ですが、主に下記の3つがあげられます。

シャンクは精神的にもショックを受けやすく、一度起こると連発しやすいです。

癖になると直しにくいため、原因を突き止めて対策を練りましょう。

フェースの開閉ができていない

フェースが開いた状態でボールに当たると、クラブのネック部分でボールを捉えてしまう可能性が高くなります。

前提としてクラブのスイング軌道は、ダウンスイングでクラブのヘッドが内側から下りてフォロースルーで内側に抜ける「インサイドイン」が理想とされています。

しかしインサイドからクラブを入れることを意識するあまり、バックスイングでインに引きすぎると過剰なインサイドアウトのクラブ軌道になってフェースの開閉がしづらくなります。

またバックスイングでクラブが地面と並行になった際、フェースが体側に倒れてしまっているとフェースが開いた状態でインパクトを迎えてしまいます。

OK例

バックスイングの段階からフェースが大きく開いてしまっているので、フェースローテーションができずにクラブのネック部分に当たりやすくなります。

アドレス時にボールとの距離が近すぎる

アドレス時にボールとの距離が近すぎることで、構えた手の位置と比べてインパクト時の手の位置が前に出てしまい、ネックに当たってシャンクにつながりやすくなります。

構えた時の手の位置

ボールを当てたい一心で立ち位置が近くなってしまい、インパクト位置のズレが生じてしまいます。

また腕の力だけで振っている場合も、インパクト位置のブレが生じやすくなるので、シャンクが起きやすくなるでしょう。
※正しい方法やポイントについては後述しています

疲労している

ラウンド直前に練習しすぎていたり腕で振る意識が強すぎたりすると疲労が溜まり、スイングのタイミングやバランスが崩れます。

体の動きが鈍くなり集中力も低下すると、コントロールや前傾姿勢の維持が難しくなるでしょう。

疲労が溜まりシャンクが出てきたら、フルスイングではなく番手の大きなクラブで振り幅を抑えるショットに切り替えるのがおすすめ。

力を使って飛ばすのではなく、クラブにボールを飛ばしてもらうイメージでクラブを振ると、シャンクを避けやすいです。

シャンクの直し方

シャンクを直すには原因を把握した上で自分に合った対策を取りましょう。

クラブを引く位置を見直す

シャンクは多くの場合、過剰なインサイドアウトによって発生するため、バックスイング時にクラブをインサイドへ引きすぎていないか確認しましょう。

バックスイング時のクラブが地面と平行になるタイミングで、クラブヘッドの位置と手元の位置が重なった位置にあるか確認してみてください。

OK例

OK例のように重なっていれば正しい位置にクラブヘッドが来ていますが、NG例のようにズレている場合は内側に引きすぎている可能性が高いです。

打つ側からの視点だと、ターゲット方向に向かって真っ直ぐシャフトが伸びているか確認することで把握ができます。

また同じタイミングで自分から見てフェースの向きが11時になっているかも確認してみてください。

OK例

クラブが地面と平行になる振り幅である「ビジネスゾーン」で正しいスイングを意識すると、シャンクも自然と解消できるでしょう。

スタンス位置を見直す

スタンス位置がボールと近すぎると窮屈なスイングとなり、インパクト時に手元が前に出る要因になります。

OK例

正しいスタンスをとるには「前傾具合」と「腕を下ろす位置」を見定めるのが重要です。

前傾具合は、背筋を伸ばした状態で骨盤から上半身を倒し、足裏の母子球に重心が最も乗る位置まで傾けるのが正しい前傾姿勢になります。

腕を下ろす位置は、重量のあるものを両手で持った時に、自然と腕が下りる位置が正しい場所です。

番手が大きくなるとシャフトが長くなるので、適切な立ち位置も変わってきます。

間違った立ち位置でスイングし慣れてしまっていると、なかなか違和感に気づきづらくなるので、自身のアドレスを撮影して客観的に見るのがおすすめです。

正しいアドレスがわかるゴルフスイングの基本についてはこちら

シャンクを直すおすすめの練習方法

シャンクを直したい人は、打つボールのすぐ上にもう一つボールを置いて打つ練習がおすすめです。

もし上のボールにもクラブが当たってしまう場合は、インパクト時の手の位置がずれている可能性が高いです。

インパクト位置のズレを矯正できると、他のミスも回避できるようになったり体を使ったスイングが身につけられるようになったりするので、安定したショットができるようになります。

突然シャンクが出た時の対処法

ラウンド中に突然シャンクが出てしまった際は、応急処置として下記の対処をするのがおすすめです。

少しボールから離れた位置でスタンスをとる

上記の説明の通り、シャンクが起きる根本的な要因の一つに「立ち位置が近いこと」があります。

ラウンドをしている中で無意識のうちにボールに近い位置に立ってしまい、クラブのネックに当たりやすいスイングになっている可能性があるでしょう。

次のショットで自分が打とうとした位置よりも、少しだけ後ろに下がってスタンスをとってみてください。

フルショットの必要がないクラブに変える

ラウンド後半の疲れてくるタイミングになると、手打ちによるインパクト位置のブレが生じたり、フェースの開閉ができなくなってきたりします。

疲れが原因でシャンクが生じたと思われる場合は、番手の大きいクラブのハーフスイングやより短い振り幅でインパクトを安定させることに重点を置きましょう。

アプローチでシャンクが出た場合も、残り距離次第ではシャンクが生じることのないパターに思い切って替えるのも懸命な判断です。

シミュレーターを活用してシャンクの原因を直そう

シャンクは厄介なミスショットですが、原因を理解し対策を行うことで十分解消することができます。

ただ客観的に自身のフォームをチェックするのは難しく、一人で解決するのはなかなか難しいです。

チキンゴルフでは最新のシミュレーターを使用し、スイングフォームを映像で客観的に分析できます。

三脚を立てて動画を撮影するよりも手間を省ける他、打球のデータを見ながら練習することが可能です。

シャンクの原因となる課題点を特定し、効果的な改善策を見つけ出すことができるでしょう。

ミスショットをなかなか改善できない人は、シミュレーターを使用して自身のフォームをチェックしてみてください。