こんにちは。チキンゴルフ編集部です!
ゴルフをこれから始める方・始めたて方の中には、「ルールが複雑で覚えるのが大変」「スコアの見方がよく分からない」など、ルールに関して悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?
ゴルフは紳士のスポーツと呼ばれ、ルールを守ることがフェアプレーの大前提となります。
またルールを正しく理解することは、公平性や安全性にもつながり、円滑なプレーを行うためには欠かせません。
本記事では、ゴルフ初心者が覚えておきたいルールや用語・スコアの見方について、チキンゴルフ編集部がわかりやすく解説します。
【本記事で分かること】
※タップで該当箇所へスクロールします
ルールをマスターすることで、ペナルティのリスクを減らし、戦略的なプレーも可能になります。
ぜひ本記事を参考にして、信頼されるゴルファーとして、スコアアップを目指しましょう!
ゴルフの用語について、以下の記事で解説しています。
ゴルフ用語集!初心者が覚えるべき言葉一覧
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ゴルフ初心者が覚えておきたいルール・用語|1ラウンド18ホールの合計スコアを競い合う
以下では、ゴルフ初心者が覚えておきたい基本的なプレー方法やスコアについて紹介しています。
ゴルフを始めたばかりの方や、自信を持ってラウンドを楽しみたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
プレー方法
ゴルフにはいくつかのプレー方法がありますが、最も一般的なのが、各ホールで打った打数の合計を競うプレー方式である「ストロークプレー」です。
ストロークプレーの特徴
項目 | 詳細 |
---|---|
打数の合計で競う | ・各ホールで打ったショットの総数を記録する ・プレーヤーはできるだけ少ない打数でコースを回ることを目指す |
全ホールがカウントされる | ・すべてのホールのスコアが合計される ⇒1つのホールでミスをしても、その後のホールで挽回できる可能性がある |
ペナルティの影響が大きい | ・OB(アウト・オブ・バウンズ)やペナルティエリアに入ると、打数が追加される ⇒最終的なスコアに大きく影響するため、正確なプレーが重要 |
ストロークプレーはできるだけ少ない打数でボールをカップに入れることを目指し、各ホール(通常18ホール)の総打数が最も少ないプレーヤーが勝者となります。
ラウンドで持ち込めるゴルフクラブは最大14本までと定められており、基本的にどのクラブを使用するかはプレーヤー自身の判断に委ねられています。
ただし、ドライバー、アイアン、ウェッジ、パターなど各クラブには異なる特性があるので、コースの状況や距離に合わせた適切な使い分けが重要です。
コースには、バンカーや池・木などの障害物や、風向きや芝の状態など、その日の状況に合わせてクラブ選びや打ち方を工夫するのもゴルフの醍醐味の一つです。
ゴルフスコアの数え方・見方【パー・バーディー・ボギー・イーグルとは?】
ゴルフのスコアは、各ホールの「パー」と呼ばれる規定打数を基に計算されます。
パーは、そのホールを何打で終えるのが理想的かを示す数字で、例えばパー4のホールは、4打で終えるのが理想とされています。
プレーヤーのスコアは、以下のようにパーとの差で表現されるので、確認しておきましょう。
用語 | 特徴 | 用語を示す記号 |
---|---|---|
イーグル | 【パーより-2】 ・パーより2打少なくカップインした場合を指す 例:パー5のホールで3打でカップインした場合、「イーグル」となる | ◎ |
バーディー | 【パーより-1】 ・パーより1打少なくカップインした場合を指す 例:パー4のホールで3打でカップインした場合、「バーディー」となる | ○ |
パー | 【±0】 ・そのホールで基準となる打数 ・プレーヤーがそのホールを「標準的な打数」で終えることを指す ・ホールごとに「パー3」「パー4」「パー5」が設定 例:パー4のホールで4打でボールをカップに入れた場合「パー」となる | ー |
ボギー | 【パーより+1】 ・パーより1打多くカップインした場合を指す 例:パー3のホールで4打でカップインした場合、「ボギー」となる | △ |
ダブルボギー | 【パーより+2】 ・パーより2打多くカップインした場合を指す 例:パー4のホールで6打でカップインした場合、「ダブルボギー」となる | □ |
トリプルボギー | 【パーより+3】 ・パーより3打多くカップインした場合を指す 例:パー3のホールで6打でカップインした場合、「トリプルボギー」となる | +3 |
ゴルフのスコア表は「スコアカード」と呼ばれ、各ホールでの自分の打数、合計スコアなどが記録されます。
ゴルフには審判がおらず、スコアは自己申告で行う必要があり、正確にスコアを記録することが求められます。
スコアの数え方について、以下の記事で解説しています。
ゴルフスコアの数え方とは?用語やペナルティについても徹底解説!
ゴルフの主なペナルティ | 罰則によってもスコアが加算される
ゴルフでは打数だけでなく、以下のように「ペナルティ」と呼ばれる罰則があり、その分もスコアに加算されます。
正確なスコア管理とフェアプレーにつなげるためにも、ぜひ参考にしてください。
OB(アウトオブバウンズ)|元の場所から1打罰あるいは前進2打罰
OB(アウト・オブ・バウンズ)は、コースの区域外にあるエリアを指し、白い杭やフェンスなどで示されていることが一般的です。
ティーショットがOBになった場合、1打罰が科せられ、通常は3打目としてティーショットの位置から打ち直すことになります。
ただし、ボールがOBエリアに入ったであろう位置から2打罰で打ったり、ティーショットの場合はコースに設置されている「特設ティー」から打ったりするローカルルールを適用できる場合も多いです。
ペナルティエリア|指定エリアから1打罰
「ペナルティエリア」は、以前は主に「ウォーターハザード」と呼ばれていたもので、池に限らず、岩場・崖や森林なども含まれる区域であり、ボールが入ると1打罰が課されます。
またペナルティエリアはレッドペナルティエリア・イエローペナルティエリアで示され、それぞれ救済方法が異なるので注意しましょう。
項目 | イエローペナルティエリア | レッドペナルティエリア |
---|---|---|
境界 | 杭または線 黄色 | 杭または線 赤色 |
罰打数 | 1打 | 1打 |
スコアの 数え方 | 【3打目が池に入った場合】 ・4打目は1打罰を追加して5打目に | 【3打目が池に入った場合】 ・4打目は1打罰を追加して5打目に |
救済方法 | 【ストロークと距離の処置】 ⇒ペナルティーエリアに入ったストロークを行った場所から打ち直す 【後方線上の救済】 ⇒ボールがペナルティーエリアに入った地点とピンを結んだ後方線上の1クラブレングスの範囲で打ち直す | 【ストロークと距離の処置】 ⇒ペナルティーエリアに入ったストロークを行った場所から打ち直す 【後方線上の救済】 ⇒ボールがペナルティーエリアに入った地点とピンを結んだ後方線上の1クラブレングスの範囲で打ち直す 【ラテラル救済】 ⇒ボールがペナルティエリアの縁を最後に横切った地点を基点として、2クラブレングス以内でホールに近づかない範囲でボールをドロップすること |
これらの救済方法は、状況に応じてプレーの進行をスムーズにするために用いられ、ペナルティエリアの種類やボールが入った場所によって適切な選択が求められます。
【ストロークとは】
スイングしてボールを打つこと
空振り|ペナルティではないが1打としてカウント
空振りとはボールを打つつもりでクラブを振ったものの、ボールに当たらなかった場合を指し、ペナルティとして罰打は加算されませんが、1打としてカウントされます。
一方で、素振りはボールを打つ意図がなく、ただの練習の動作であるため、スコアにはカウントされません。
素振りと空振りの違いとしては、ボールを打つ意思があったかどうかになります。
厳密には本人にしかわからない部分ですが、正直に申告した方が誠実さを求めるゴルフにおいては適切と言えるでしょう。
ロストボール|元の場所から1打罰あるいは前進2打罰
ショット後、ボールが落ちたと思われる場所で3分以内にボールを見つけられない場合、そのボールはロストボールと見なされ、以下のペナルティのいずれかが課せられます。
項目 | 詳細 |
---|---|
元の場所から打ち直す(1罰打) | ボールを打った場所まで戻り、できるだけ元の場所に近い位置に他のボールをドロップして1打罰で打ち直す |
特設ティーから打ち直す(2罰打) | ・ティーショットがロストボールの場合「特設ティー」と呼ばれる場所から2罰打でプレーを再開 |
ロストしたであろう場所からプレーを再開する(2罰打) | 「この辺りでロストした」という場所に、別のボールを膝の高さからドロップし、2打罰でプレーを続行 |
ロストボールが発生した場合、正式なルールとしてはプレーヤーが最初に打った位置またはそれに近い場所にボールをドロップし、1打罰で再びプレーを行います。
もしプレーヤーが暫定球を打っている場合、ロストボールが確定した時点で暫定球を正式なボールとして採用することが可能です。
ティーショットがロストボールになった場合には、特設ティーから2罰打でプレーを再開するローカルルールも存在します。
ゴルフでは「プレーファスト」がマナーとされているため、進行をスムーズに保つためにも暫定球を打つことや前進2打罰のローカルルール適用を意識し、他のプレーヤーに迷惑をかけないようにしましょう。
道具のルール【ゴルフクラブ・ボールなど】
ゴルフでは、使用するクラブやボールにもルールが定められています。
クラブやボールの選択は、スコアメイクにも大きな影響を与えるため、ルールをしっかり理解しておくことが重要です。
ゴルフクラブ
ゴルフでは、ラウンド中に使用できるクラブは最大14本に制限されており、この数を超えてプレーすると、以下のように罰打が課されます。
- 1ホールにつき:2罰打
- 1ラウンド全体:最大で4罰打
またクラブの長さは18インチ(457.2mm)以上の必要があり、48インチ(1,219.2mm)※を超えてはいけません。
※パターを除く
もしクラブが破損した場合、その場で修理を行う・ラウンド中に交換することも制限が設けられています。
ただしローカルルールによっては、制限がない場合もあります。
ボール
以下のように、ボールのサイズや重量にも規定があります。
- ボールの直径:1.68インチ(42.67mm)以上
- ボールの重量:1.62オンス(45.93g)以下
一般的に販売されているゴルフボールを活用すれば問題ないでしょう。
またゴルフボールには以下のように、「スピン系」「ディスタンス系」で分類されています。
項目 | 詳細 |
---|---|
スピン系 | 【スピン量が多い】 アプローチショットやグリーン上でボールがしっかりと止まり、 スピンがかかりやすいため、正確なコントロールがしやすい 【柔らかいフィーリング】 ショートゲームやパッティング上において柔らかい打感で、繊細なタッチやフィーリングを重視するプレーヤーに向いている 【向いているプレーヤー】 ・コントロール性やスピン量を重視する中・上級者 ・ショートゲームに重点を置いて、グリーン周りの正確なプレーを求めるプレーヤー |
ディスタンス系 | 【飛距離重視】 低スピンで直進性が高く、ドライバーショットで飛距離を稼ぎやすい 【硬いフィーリング】 スピン系ボールに比べて打感がやや硬めで、長距離ショットでの力強い感触が得られる 【低スピン】 ドライバーショットでスピン量が抑えられ、スライスやフックの影響を減らし、真っ直ぐ飛びやすい 【耐久性が高い】 硬めの素材を使用しており、耐久性が高く、ボールの消耗が少ない 【向いているプレーヤー】 ・飛距離を重視する初心者や中級者 ・スライスやフックなどのミスを軽減したいプレーヤー |
このように、ルール内で自分のスイングスピードやプレースタイルに合ったボールを使うことで、プレー全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。
ゴルフコースのエリアごとでのルールを知ろう
ゴルフのルールでは、以下のようにコースをいくつかの「エリア」に分けて定義しています。
各エリアごとにルールやプレーの方法が異なるため、事前にポイントを抑えておきましょう。
ティーイングエリアの主なルール
ティーイングエリアの主なルール
- 2クラブレングス後方までの範囲でティーアップしてショットを打つ
- 素振りでボールがティーから落ちた場合は、無罰で再びティーにボールを乗せて打てる
ティーイングエリアとは、各ホールのスタート地点にある短く整備された芝生の場所で、プレーヤーがティーアップして初めのショットを行うエリアです。
このエリアには左右に置かれたティーマーカーと、その線から2クラブレングス以内の後方の範囲内で、ボールをティーアップする必要があります。
この範囲外からティーショットを打つと2罰打が課されてしまいます。
また素振りでボールがティーから落ちてしまった場合は、無罰で再びボールをティーに乗せてショットを行うことができます。
【2クラブレングスとは】
クラブ2本分の長さの範囲を指す
ジェネラルエリアの主なルール
ジェネラルエリアの主なルール
- 間違えて他のプレーヤーのボールを打つと2打罰
- スイングに邪魔な木の枝を折ると2打罰
- ボールが地面に食い込んでしまった場合は無罰でドロップできる
ジェネラルエリアは、以下を除いたコース全体のエリアを指し、フェアウェイやラフ、さらには林や未整備のエリアも含まれます。
- ティーイングエリア
- グリーン
- バンカー
- ペナルティエリア(赤や黄色の杭で示された部分)
かつては「スルーザグリーン」と呼ばれていましたが、2019年のルール改正により「ジェネラルエリア」という名称に変更されました。
エリア内でボールが地面に食い込んだ・異常なコース状態(修理地や動物の穴など)にある場合、プレーヤーは基点から1クラブレングス以内にボールをドロップすることで無罰で救済を受けられます。
バンカーの主なルール
バンカーの主なルール
- バンカーショット前にクラブが砂に触れると2打罰
- 2打罰を選択して、ピンとバンカーを結ぶ後方線上のバンカー外に出して打ってもOK
バンカーは砂地のくぼみでフェアウェイやグリーン付近に配置されており、以下のような場合は2罰打が課されます。
- クラブヘッドの底面(ソール)が地面に接触すること
- 素振りで砂に触れる
- 故意に砂に触れる
アドレス時に、砂の硬さや状態を確認する目的で意図的にクラブを砂に触れることは禁止されているので、注意が必要です。
しかし小石や葉っぱなどのルースインペディメントを取り除く際に、砂に触れることが許可されており、この行為は違反とはみなされません。
新しいルールでは、バンカー内でのプレーが難しいと判断した際に、2罰打を受けてボールをバンカーの外に出すことができます。
初心者だと1打でバンカーから脱出するのは難しいこともあるので、こちらのルールを適用してバンカー外から打つのも懸命な判断です。
また、ルールとは異なりますが、ショット後は砂をならすのがマナーなので、覚えておきましょう。
グリーンの主なルール
グリーンの主なルール
- グリーン上でマークせずにボールを拾ったら1打罰
- 他のプレーヤーのボールに当ててしまったら2打罰
- 異なるボールに入れ替えて打つと1打罰
グリーンは短く刈り揃えられた芝生で構成されており、各ホールにカップが設置された場所でパッティングを行うエリアです。
ボールがグリーンに乗ったら、ボールの向きを調整・他人のパッティングの邪魔にならないように拾うことが可能になります。
ただし、ボールを拾う際には、ボールの真後ろにマーカーを置く必要があり、マークをせずに拾い上げた場合には1罰打が課されます。
ボールを拾い上げた後は、元の位置にリプレースする(戻す)ことが義務付けられており、怠った場合もペナルティの対象に。
自己申告制のゴルフにおいて、プレーの公正さとスムーズな進行を保つために重要なルールなので、必ず守りましょう。
ゴルフのルールに関するよくある質問と回答
ゴルフのルールに関するよくある質問と回答は、以下の通りです。
ゴルフを楽しむためにも、事前に疑問点や不安を解消しておきましょう。
3打目がOB(アウトオブバウンズ)になった場合、次は何打目?
3打目がOB(アウトオブバウンズ)となった場合、ペナルティとして1罰打が加わるため、次に打つショットは5打目になります。
ただし、ローカルルールとして「前進2打罰」が採用されている場合があります。
このルールでは、OBに入ったエリア付近から6打目としてプレーを再開させることが可能です。
ゴルフにおけるルールとマナーの違いは?
ゴルフには、「ルール」と「マナー」の2つの重要な要素があり、それぞれ以下のように定義が異なります。
項目 | 定義 |
---|---|
ルール | すべてのプレーヤーが従わなければならない決まり ・ペナルティとしてスコアに影響が出る可能性がある ・プレーの公平性を保つために守るもの |
マナー | プレーヤー同士が快適で楽しくプレーするための「礼儀」や「行動基準」 ・ペナルティやスコアに影響はでない ・快適にプレーできる環境を作るために守るもの |
ルールは競技の公正さを保つための厳格な決まりであり、違反した場合にはペナルティが課されます。
マナーにはペナルティはないものの、紳士のスポーツとされるゴルフでは、プレーヤー同士が快適にプレーを楽しむための大切な要素の一つです。
ゴルフでは審判がいないため、ルールと同様にマナーを守ることが、公正で楽しいプレーを行うための基本となるので、しっかりと意識して守りましょう。
自信を持ってプレーを楽しむためにルールをマスターしよう!
ゴルフは審判がいない自己申告制のスポーツであり、正確なスコア管理を行うためにはルールの理解が欠かせません。
ルールをしっかり把握しておくことで、以下のようなペナルティやトラブルに直面しても自信を持って対応でき、安心してプレーに集中できます。
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またルールを熟知することで、コース内での選択肢を的確に判断・戦略的なプレーが可能になり、罰打のリスクを減らしながらスムーズにラウンドを進め、同伴者やビジネスパートナーからの信頼も得やすくなります。
正確なルールを理解することはフェアなプレーにもつながるので、信頼されるゴルファーになるためにも、ルールをきちんと覚えてプレーに活かしましょう。