こんにちは。チキンゴルフ編集部です!
ゴルフをこれから始める方・始めたて方の中には、「ルールが複雑で覚えるのが大変」「スコアの見方がよく分からない」などの悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、ラウンドに出る前に最低限覚えておきたいルールを以下項目に分けて解説します。

ゴルフ用語については、以下の記事にまとめています。
ゴルフ用語集!初心者が覚えるべき言葉一覧


ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ゴルフ初心者が覚えておきたいルール①|スコアの数え方について


コースに出るにあたって、最も覚えなくてはいけないのがスコアの数え方のルールです。
基本的には、1ラウンドで18個のコースを回り、打った数の合計がどれだけ少ないかで競うストローク方式と呼ばれるルールでコースを回ります。
しかし初心者の混乱を招きがちなのが、以下2つです。
それぞれについて詳しく解説します。



スコアの数え方について、以下の記事でより詳しく解説しています。
ゴルフスコアの数え方とは?用語やペナルティについても徹底解説!
スコアの呼び名【パー・バーディー・ボギー・イーグルとは?】
まだラウンドに出ていない人でも、「パー」や「バーディー」などの用語を耳にしたことがあるかもしれません。
これらは各コースごとのスコアを表す呼び名で、打数の数字ではなく呼び名を使うことで、コースごとのスコアの良し悪しを一瞬で判断することができます。
コースごとに定められた規定打数が「パー」として設定され、パーとの打数の差分で呼び方が変わります。
用語 | 特徴 | 用語を示す記号 |
---|---|---|
イーグル | 【パーより-2】 ・パーより2打少なくカップインした場合を指す 例:パー5のコースを3打でカップイン | ◎ |
バーディー | 【パーより-1】 ・パーより1打少なくカップインした場合を指す 例:パー4のコースを3打でカップイン | ○ |
パー | 【±0】 ・そのコースで基準となる打数 ・コースごとに「パー3」「パー4」「パー5」が設定 例:パー4のコースを4打でカップイン | ー |
ボギー | 【パーより+1】 ・パーより1打多くカップインした場合を指す 例:パー3のコースを4打でカップイン | △ |
ダブルボギー | 【パーより+2】 ・パーより2打多くカップインした場合を指す 例:パー4のコースを6打でカップイン | □ |
トリプルボギー | 【パーより+3】 ・パーより3打多くカップインした場合を指す 例:パー3のコースを6打でカップイン | +3 |
同じ打数でも、コースによって設定された規定打数(パー)次第で呼び方が変わってきます。
トリプルボギーよりも悪いスコアは、「プラ4(パーのプラス4打)」「プラ5(パーのプラス5打)」のように呼ばれることが多いです。
ゴルフの主なペナルティについて


ゴルフでは打数だけでなく、「ペナルティ」と呼ばれる罰則があり、その分もスコアに加算されます。
ペナルティに関わる数多くのルールが存在しますが、ここではラウンドのたびに出てくる可能性のある主なルールを紹介します。
正確なスコア管理とフェアプレーにつなげるためにも、ぜひ参考にしてください。
OB(アウトオブバウンズ)|元の場所から1打罰あるいは前進2打罰


OB(アウト・オブ・バウンズ)は、コースの区域外に出てしまった際のペナルティで、該当エリアは白い杭やフェンスなどで示されていることが一般的です。
ティーショットがOBになった場合、1打罰が科せられ、3打目としてティーショットの位置から打ち直すことになります。
ただし、ボールがOBエリアに入ったであろう位置から2打罰で打ったり、ティーショットの場合はコースに設置されている「特設ティー」から打ったりするローカルルールを適用できる場合も多いです。


ペナルティエリア|指定エリアから1打罰
「ペナルティエリア」は、池や岩場などでプレーができない区域であり、ボールが入ると1打罰が課されます。
またペナルティエリアは赤い杭のレッドペナルティエリア・黄色い杭のイエローペナルティエリアで示され、それぞれ救済方法が異なるので注意しましょう。
項目 | イエローペナルティエリア | レッドペナルティエリア |
---|---|---|
境界 | 杭または線 黄色 | 杭または線 赤色 |
罰打数 | 1打 | 1打 |
スコアの 数え方 | 【3打目が池に入った場合】 ・4打目は1打罰を追加して5打目に | 【3打目が池に入った場合】 ・4打目は1打罰を追加して5打目に |
救済方法 | 【ストロークと距離の処置】 ⇒ペナルティーエリアに入ったストロークを行った場所から打ち直す 【後方線上の救済】 ⇒ボールがペナルティーエリアに入った地点とピンを結んだ後方線上の1クラブレングスの範囲で打ち直す | 【ストロークと距離の処置】 ⇒ペナルティーエリアに入ったストロークを行った場所から打ち直す 【後方線上の救済】 ⇒ボールがペナルティーエリアに入った地点とピンを結んだ後方線上の1クラブレングスの範囲で打ち直す 【ラテラル救済】 ⇒ボールがペナルティエリアの縁を最後に横切った地点を基点として、2クラブレングス以内でホールに近づかない範囲でボールをドロップすること |
正式な救済方法は少々複雑ですが、仲間内でのラウンドにおいては「エリア付近から1打罰で打ち直す」と大まかに覚えておけば良いでしょう。
OBと混同されがちですが、ペナルティエリアはエリア付近から1打罰、OBは元の場所から1打罰の違いがあるので、OBの方がダメージが大きいです。
空振り|ペナルティではないが1打としてカウント
空振りとはボールを打つつもりでクラブを振ったものの、ボールに当たらなかった場合を指し、ペナルティとして罰打は加算されませんが、1打としてカウントされます。
一方で、素振りはボールを打つ意図がなく、ただの練習の動作であるため、スコアにはカウントされません。
素振りと空振りの違いとしては、ボールを打つ意思があったかどうかになります。
厳密には本人にしかわからない部分ですが、正直に申告した方が誠実さを求めるゴルフにおいては適切と言えるでしょう。
ロストボール|元の場所から1打罰あるいは前進2打罰
ショット後、ボールが落ちたと思われる場所で3分以内にボールを見つけられない場合、そのボールはロストボールと見なされ、以下のペナルティのいずれかが課せられます。
項目 | 詳細 |
---|---|
元の場所から1打罰で打ち直す (正式なルール) | ボールを打った場所まで戻り、できるだけ元の場所に近い位置に他のボールをドロップして1打罰で打ち直す |
特設ティーから2打罰で打ち直す (ローカルルール) | ・ティーショットがロストボールの場合「特設ティー」と呼ばれる場所から2罰打でプレーを再開 |
ロストしたであろう場所から2打罰で打ち直す(ローカルルール) | 「この辺りでロストした」という場所に、別のボールを膝の高さからドロップし、2打罰でプレーを続行 |
ゴルフは他の組に迷惑がかからないように素早く進行することも求められるので、仲間内のゴルフではローカルルールを採用するのが望ましいです。



【ローカルルールとは】
正式なルールではないものの、素早い進行などを意図してゴルフ場が定めたルール。
ゴルフ初心者が覚えておきたいルール②|コースのエリアごとでのルール


ゴルフのルールでは、以下のようにコースをいくつかの「エリア」に分けて定義しています。
各エリアごとにルールやプレーの方法が異なるため、事前にポイントを抑えておきましょう。
ティーイングエリアの主なルール
ティーイングエリアの主なルール
ティーマーカーから、2クラブレングス後方までの範囲でティーアップしてショットを打つ



【2クラブレングスとは】
クラブ2本分の長さの範囲を指す
ティーイングエリアとは、各ホールのスタート地点にある短く整備された芝生の場所で、プレーヤーがティーアップして初めのショットを行うエリアです。
このエリアには左右に置かれたティーマーカーと、その線から2クラブレングス以内の後方の範囲内で、ボールをティーアップする必要があります。


ちなみに、この範囲外からティーショットを打つと2罰打が課されてしまいます。
ジェネラルエリアの主なルール
ジェネラルエリアの主なルール
自分が打ったボールかを確かめてからショットを打つ
ジェネラルエリアは、以下を除いたコース全体のエリアを指し、フェアウェイやラフ、さらには林や未整備のエリアも含まれます。
- ティーイングエリア
- グリーン
- バンカー
- ペナルティエリア(赤や黄色の杭で示された部分)
最低限、「他プレーヤーのボールを間違って打たないように気を付ける」ことは抑えておきましょう。
ジェネラルエリアにボールがある場合は、まだ手で拾い上げることはできないので、目視で自身のボールかどうかを確認する必要があります。
自身のボールが飛んだ方向を把握するのに加え、他のプレーヤーと異なる色のボールでプレーすることで、間違ったボールを打つことを避けられるでしょう。
バンカーの主なルール
バンカーの主なルール
- バンカーショット前にクラブを砂に触れさせてはいけない
- 2打罰を選択して、ピンとバンカーを結ぶ後方線上のバンカー外に出して打ってもOK
バンカーは砂地のくぼみのエリアで、他エリアと異なって打つ前にクラブを地面(砂)に付けることは禁止されています。
このルールやボールを脱出させるのが難しいことから、初心者だと非常に苦戦するエリアです。
バンカーに慣れていない人向けに、2打罰を加算することを選択してバンカー外にボールを移動させるルールも存在します。
実際に打ってみて、脱出できる見込みが立たなそうな場合は、こちらのルールを採用するのも懸命な判断です。
また、ルールとは異なりますが、ショット後は近くに置かれているレーキで砂をならすのがマナーなので、覚えておきましょう。
グリーンの主なルール
グリーンの主なルール
- マーカーを置いてからボールを拾い上げる
- 他の人のパットの邪魔になる場合は、必ずボールを拾い上げる
グリーンは各ホールのカップが設置された場所で、パターを使ってパッティングを行うエリアです。
ボールがグリーンに乗ったら、ボールの向きを調整・他人のパッティングの邪魔にならないように拾うことが可能になります。
ただし、ボールを拾う際には、ボールの真後ろにマーカーを置く必要があり、マークをせずに拾い上げた場合には1罰打が課されます。
またパターで他の人のボールに当ててしまうと、当てた人に対して1打罰が課されてしまうので、基本的にマーカーを置いてボールを拾い上げることがおすすめです。
ゴルフ初心者が覚えておきたいルール③|道具のルール【ゴルフクラブ・ボールなど】
ゴルフクラブやボールなどに対して、定められたルールもいくつか存在します。
道具を準備する際や、実際にコースに出ている際にもこれらのルールは抑えておきましょう。
ゴルフクラブ


ゴルフでは、ラウンド中に使用できるクラブは最大14本に制限されており、この数を超えて持ち込むことはできません。
ちなみに14本を超えるクラブをクラブセットに入れている場合は、以下のような罰打が課されます。
- 1ホールにつき:2罰打
- 1ラウンド全体:最大で4罰打
ボール
ボールに関わるルールとして、「グリーンにボールが乗るまで拾い上げてはいけない」ことは抑えておきましょう。
一部例外として、カート道などルール上ボールを移動しても良いと言及されている場所は、ボールを拾い上げて移動(救済)させることが可能です。
基本的に、「カート道」か「修理地」と呼ばれる青い杭で示されているエリアが、こちらの救済の対象となります。
ボールの移動先(救済方法)は細かいルールが定められていますが、仲間内のラウンドでは「ピンに近づかない方向の近場に移動させる」の認識で問題ございません。
自信を持ってプレーを楽しむためにルールをマスターしよう!
ゴルフは審判がいない自己申告制のスポーツであり、正確なスコア管理を行うためにはルールの理解が欠かせません。
ルールをしっかり把握しておくことで、以下のようなペナルティやトラブルに直面しても自信を持って対応でき、安心してプレーに集中できます。
またルールを熟知することで、コース内での選択肢を的確に判断・戦略的なプレーが可能になり、罰打のリスクを減らしながらスムーズにラウンドを進め、同伴者やビジネスパートナーからの信頼も得やすくなります。
正確なルールを理解することはフェアなプレーにもつながるので、信頼されるゴルファーになるためにも、ルールをきちんと覚えてプレーに活かしましょう。