「パターが苦手で、3パットや4パットが避けられない。」
「パッティングの精度を上げて、スコアを改善したい!」
パターに対して苦手意識を持つ方も多いですが、適切な技術と練習方法を学ぶことで、誰でも上達することができるものです。
本記事では初心者でも実践できるパターの基本的な打ち方や、効果的な練習方法を詳しく解説していきます。
パターに自信が持てるようになれば、ゴルフがさらに楽しくなること間違いありません。
ぜひ最後までお読みいただき、ゴルフライフをより充実したものにしてください!
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
パターの基本的な打ち方
パターの基本的な打ち方は、ゴルフスコア向上の鍵となる重要なスキルです。
一般的に全体スコアの約40%が、パットによるものだと言われています。
練習場だとパターができる場所が併設されていない場所が多いのでパター練習をおろそかにしがちな人も多いですが、適切なパッティング技術を身につけることで、スコアを大幅に改善できる可能性も高いです。
本章ではパターの基本的な打ち方について、上記3つの要素に焦点を当てて解説します。
握り方
パターの握り方には3種類あり、それぞれ特徴・メリットがあります。
※タップして詳細ページにスクロールします。
どの握り方が最適かは人それぞれなので、自分に合った握り方を見つけてみましょう。
握り方について、以下の記事でより詳細に解説しています。
▶ゴルフクラブの正しい握り方(グリップ)とは?パターグリップの握り方も徹底解説!
逆オーバーラッピング
握り方 | ・親指をパターグリップの平らな面に沿って置く ・左手の人差し指を右手の小指と薬指の間に重ねる |
---|---|
メリット | ・右手の感覚を活かしてストロークできる ・フェース面を感じやすい ・手首の動きを抑えられる |
逆オーバーラッピングは、定番のパターグリップです。
両手の親指をパターグリップの平らな面に沿わせ、左手の人差し指を右手の小指と薬指の間に乗せる形が特徴。
この握り方の利点は手首の動きを制限し、安定したストロークを実現できることです。
初心者からプロまで幅広く採用されており、タイガー・ウッズや松山英樹など、多くの一流プレイヤーもこの方法を使用しています。
方向性を向上させたい方や、利き手の感覚をいかしてタッチしたい方におすすめです。
クロスハンドグリップ
握り方 | ・逆オーバーラッピングとは逆に左手が下 ・左手の小指を右手の人差し指にかぶせる |
---|---|
メリット | ・左腕からパターヘッドまでが一直線になりやすい ・フェースの向きやロフト角が安定する |
クロスハンドグリップは、右手をグリップエンド側に置く方法です。
手首の動きを効果的に制限できるため、ストロークの軌道を安定させ、フォロースルーも真っすぐ出しやすくなります。
特に右手に力が入りやすく、手首の使いすぎに悩むゴルファーにとって有効な選択肢となります。
最初は少し窮屈に感じるかもしれませんが、パッティングの安定性を向上させたい場合は試してみる価値があるでしょう。
クローグリップ
握り方 | ・左手はオーバーラッピングと同じ、右手が下 ・右手は指を伸ばし手の甲を正面に向けて添えるだけ |
---|---|
メリット | ・右手の力があまり伝わらず力の抜けたストロークができる ・繊細なタッチができる ・ヘッドのブレが少なくなる |
クローグリップは、右手の親指と人差し指でパターシャフトを挟むように握り、手の甲を正面に向けます。
この握り方の主な利点は右手を添える程度にすることで、パターをより振り子のようにストレートに振ることができる点です。
特に肩や腕全体を使ったストロークを重視したい人に効果的な方法です。
構え方
▼姿勢
▼ボールの位置
姿勢 | ・肩幅程度に足を開き上半身を股関節から前傾 ・ボールポジションが目の真上~やや外側になるまで前傾 |
---|---|
ボールの位置 | 右利きの場合スタンスの中央からやや左寄りに |
▼クラブの持ち方
腕を真っすぐ伸ばす状態
=三角形
▼クラブの持ち方
軽く曲げる状態
=五角形
クラブの持ち方 | ・三角形もしくは五角形の形を作る L構えやすい方で構えると良いです ・肘とシャフトが一直線になるようにする |
---|
パターの構え方において重要なのは、カップに対してまっすぐ構えることですが下記の影響で難しい場合もあります。
- グリーンの起伏
- ゴルフ場の自然環境
効果的なパッティングのためには、構える前にグリーンの傾斜や速さを見極め、しっかりと状況を分析することが大切です。
振り方
ストローク | 三角形もしくは五角形の 構えやすい方で構えて振り子のような動き |
---|---|
距離感の調整 | パターの振り幅で距離感を調整 |
テンポ | 一定のリズムでストローク |
パターの振り方の基本は、振り子のような滑らかな動きを再現することです。
首の後ろを軸として、腕と肩が一体となって動くようにします。
手首の動きは最小限に抑え、安定したストロークを心がけましょう。
また、ストローク中のテンポを一定に保つのも重要です。
同じ振り幅でもテンポが速いと転がる距離は長くなり、テンポが遅いと逆に短くなります。
振り幅に関係なく、自分の中でストロークのテンポを一定に保ち、振り幅だけで距離感を調整できるように心掛けましょう。
パターの打ち方が上達する方法
パターの打ち方が上達する方法は、下記の通りです。
※タップして詳細ページにスクロールします。
これら3つを意識してパッティングをすることで、効率よく上達することができます。
肩の動きでストロークする
パターの打ち方を上達させるには、肩の動きを主体としたストロークの習得が不可欠です。
まず両肩・両腕・手首で三角形もしくは五角形を作り、その形を崩さないようにストロークする意識を持ちましょう。
首の後ろを支点として肩を縦に回転させる動きによって、パターヘッドを振るのがコツです。
この方法を実践することで、手首の使用を最小限に抑え、フェースの開閉を小さく抑制できます。
実際に練習する際は、鏡やスマホを使って自分のフォームをチェックしながら練習するのが効果的です。
下半身は動かさない
安定したストロークを実現するためには、下半身をしっかりと固定することが大切なポイントとなります。
アイアンやドライバーのショットでは、下半身を回転させる動きが必要になりますが、パターにおいては下半身を必ず固定させましょう。
これによりパターヘッドの軌道や速度をより正確にコントロールでき、狙ったラインにボールを転がすことが可能になります。
ボールの線を活用する
パターの打ち方を上達させるために、ボールに書いてある線を活用する方法もおすすめです。
自らガイドとなる線をボールに書くゴルファーも多く存在します。
- 線によってターゲットが分かりやすくなる
- フェースの向きを確認できる
- ヘッドを真ん中で構えやすくなる
ボールの線をターゲットラインに合わせると正確な方向性を得られ、打つ方向を視覚的に確認しやすくなり、結果的にミスの減少が期待できるでしょう。
またストロークの際にボールの線を見ることで、フェースの向きが適切かどうかを判断するのが容易になります。
感覚での判断に頼るとズレが生じやすいので、ズレを矯正させるための指標として上手く活用すると良いでしょう。
パターラインの読み方
パターラインの読み方は、以下の通りです。
※タップして詳細ページにスクロールします。
正確に打てる技術があっても、正しいラインを読めないとパターのスコアを縮めることはできません。
ラインを読むのは難しいと思われがちですが、正しいやり方を把握して経験を積むことで徐々に上達していきます。
グリーン手前から全体の傾斜を把握する
グリーン内に立っていると、微妙な起伏や傾斜(アンジュレーション)を視覚的に捉えるのが難しくなります。
しかしグリーン外から俯瞰的に見ることで、より正確な傾斜の把握が可能となります。
この方法を実践する際は、グリーンの最も高い地点と最も低い地点を見つけることから始めましょう。
グリーンに向かう最中にこれらを把握し、ボールの位置からだとどの向きの傾斜になるかの予想を立てておくのがおすすめです。
足裏で傾斜を読み取る
足裏は人間の体の中でも特に敏感な部位であり、わずかな地面の起伏も感知できます。
視覚に頼りがちなライン読みですが、足裏の感覚も活用することでより正確に傾斜を把握することができるでしょう。
以下の流れで、実践してみてください。
ラインを跨ぐようにして立つ
両足裏全体で地面との接触を意識します。
左右どちらに体重が持っていかれる感覚があるかで、左右の傾きを把握しましょう。
ライン上の複数地点で確かめると、ライン全体での傾き具合を予想することができます。
平行に立つ
ライン横に平行に立つことで、前後の傾斜を測ることができます。
カップに近い方の足に重心が乗る感覚があれば下り、逆であれば上りと判断し、距離感の調整に活かしましょう。
足裏で傾斜を見極める際は、周りの人のラインを踏まないように気をつける必要があります。
この技術を習得するには、練習グリーンでの反復練習が欠かせません。
様々な傾斜や距離でのパッティングを繰り返し、足裏の感覚と実際のボールの転がりを照らし合わせることで、より正確なラインリーディングが可能になります。
ライン読みは数をこなすほど上達できます。
自分のラインだけでなく周りの人のラインも予測&結果を見ることで上達スピードを早められるはずです!
効果的なパターの練習方法
効果的なパターの練習方法を「ショートパット」と「ロングパット」の2パターンで解説します。
ショートパット
ショートパットの練習は、下記2つの練習がおすすめです。
パターは想像以上に真っすぐ引いて打つことが難しいです。
そばに本など直線の物を置いて、真っすぐ引いて打つ練習を重ねましょう。
素振りでも良いですが、パターマットがあれば実際に打ちながら練習できます。
コインを置いて打つ
ボールの芯を打つためには、クラブを少しだけ浮かして打つ必要があります。
▼クラブが地面についている
▼クラブが少し浮いた状態
少し浮いた状態でクラブを当てられるように、コインを置いて打つ練習がおすすめです。
自宅でもできる練習方法なので、実践してみてください。
ロングパット
長めの距離であるロングパットは「10mの決まった距離を打ち続ける練習」がおすすめです。
ロングパットの練習は、実際の練習グリーンで行う必要があるため家やパター練習場が併設されていない打ちっぱなし での練習はなかなか難しいです。
ラウンドを回る日にゴルフ場に早めに到着し、30分ほどパターを練習する時間を確保するなど、ラウンド前の貴重な練習時間を有効活用しましょう。
グリーン上では大股で10歩(約10m)の距離を測り、この距離を徹底的に練習します。
距離感の目安になる基準がひとつできれば、あとは振り幅の調整で他の距離も大きくズレない形で打てるでしょう。
実際に回る際は大股で何歩の距離か毎回測り、傾斜を踏まえて基準となる距離感(10歩)と比べてどのぐらいの振り幅で打てばよいかを見極めていきます。
ゴルフ場によってグリーンの速さは異なるので、各ゴルフ場でこの練習をするのがおすすめです!
パターの正しい打ち方を身につけてスコアアップを狙おう
パッティングはゴルフのスコアを大きく左右する重要な要素で、正しい打ち方を身につければスコアアップを狙えます。
一方、練習機会や場所がそこまでないこともあり、練習が疎かになりがちなのが多くのゴルファーの実態でしょう。
打ちっぱなしだと練習が難しいですが、インドアゴルフの最新のシミュレーター機器ではパターの練習も可能です。
チキンゴルフでは正しい知識を持ったインストラクターから、シミュレーター機器を用いながらショットやパターの打ち方まで幅広く習得することができます。
パターも含めて基礎からしっかり固めたい人は、ぜひチキンゴルフのレッスンを検討してみてください。
楽しみながらレベルアップ!
チキンゴルフのレッスン
チキンゴルフは、パターの打ち方を含むゴルフスキル全般の上達をサポートするゴルフスクールです。
全国30店舗以上を展開し、全打席に高性能シミュレーターを完備したセミパーソナルレッスンを提供しています。
基本を習得したい初心者からより高度なテクニックを磨きたい上級者まで、誰でも楽しく学べるのがチキンゴルフの特徴です。
周囲を気にせず自分のペースで練習できる環境なので、集中しながらレッスンを受けられます!
また通い放題システムを採用していることで継続的なレッスンが可能となり、着実なスキルアップを目指せます。
ゴルフスキル全般を向上させたい方は、ぜひチキンゴルフをご検討ください!
\スキルアップを目指すならココ!/