「傾斜から打つと飛ばない・方向が定まらない」
「傾斜に対応した打ち方を身につけてスコアアップを狙いたい」
いつも平らなライから打てる屋内のゴルフとは違い、ラウンドではコースの特徴に合わせて考えながらプレーしていくことが大切です。
特に傾斜からのショットは練習しづらいため、思うような弾道が出ずに困っている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、チキンゴルフのインストラクターが4種類の傾斜を攻略する方法を伝授します!
傾斜でも安定したスイングを身につけて、さらにゴルフを楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。
動画解説も要チェック!
【つま先上がり】
【つま先下がり】
増田 瑠花
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。プロゴルファーを多数輩出している名門「沖学園高等学校」のゴルフ部出身で、日本女子アマチュアゴルフ選手権への出場歴もあり。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー
傾斜の種類と飛びやすい方向
傾斜地には以下の4種類があり、ボールの飛びやすい方向が変わります。
「平らなライから打つ練習場ではうまくいくのに傾斜が生じるコースでは当たらない」事態を防ぐためにも、傾斜の特性を覚えておくことが大切です。
また、傾斜の特性によってボールが飛びやすい方向や起こりやすいミスも異なるので、押さえておきましょう。
以下では傾斜地での打ち方のポイントを解説するので、「傾斜からでも安定したショットを打ちたい」方はぜひ参考にしてください。
傾斜での打ち方のポイントとボールの位置【図解で解説!】
平坦な位置にあるボールと比較すると、傾斜によってボール位置がズレてスイングの軌道や体の動かし方にも影響が出るため、傾斜別のポジショニングを覚えておきましょう。
傾斜の種類 | ボールの位置 |
---|---|
つま先上がり | 自分の近くに配置される |
つま先下がり | 自分から遠くに配置される |
左足上がり | やや左足寄りになる |
左足下がり | やや右足寄りになる |
このズレをふまえて、以下のポイントを押さえて打つことで各傾斜地を攻略できます。
傾斜地へ苦手意識がある方は、ぜひポイントを覚えて自信を持ってラウンドできるようにしましょう!
つま先上がり|カットに入れて右にスピンをかける
以下動画解説をもとに、「つま先上がり」での打ち方ポイントを写真付きでわかりやすくまとめて紹介していきます!
つま先上がりは距離が出にくく左に曲がってしまいがちなため、以下のポイントを意識して打つようにしましょう。
- クラブを短く持つ
- 番手を上げる
- 左足のつま先をオープンにする
- (可能であれば)カットに入れる
- 下半身は動かさず上半身の捻転で打つ
ボール位置が近くなるのでクラブは短く持ち、58°から52°のクラブへ変えるなど番手を上げることで、飛距離のロスを抑えられます。
また少し難易度は上がりますが、気持ちカットにクラブが入ると右スピンがかかり、左方向の曲がりを抑えることが可能です。
左足のつま先を開いてオープンスタンスを取ると、アウトサイドインのカット軌道でクラブが入りやすくなります。
アウトサイドインと聞くと極端にクラブを外に上げる方もいるかもしれませんが、ほんの少し外に上げる程度で大丈夫です。
【NG例】
【OK例】
ダウンスイングの際は、アウト気味に上げたクラブが通った軌道をそのまま通るように振ることを心がけましょう!
傾斜におけるスイングでは捕まりやすくなるよう下半身はほとんど動かさずに、上半身の捻転でボールを上げる意識を持ちましょう!
つま先下がり|重心を落として打つ
続いて、つま先下がりの打ち方ポイントについても、以下動画をもとに解説していきます。
つま先下がりは右に曲がりがちなため、以下のポイントを意識してミスの軽減を目指しましょう。
- クラブを短く持つ
- 重心を落とす
- 下半身を固め、上体だけで打つ
つま先下がりからのショットではグリップの真ん中くらいを持ち、クラブフェースがラフに着くくらい重心を落としましょう。
クラブを短く持つ分、下半身の重心を落とすことがポイントです!
また下半身を使う意識が働きすぎるとテイクバックで開きがちになってしまうので、下半身を固めて上体だけで打つことを心がけてみてください。
下半身を固めることで右に曲がりづらくなるだけでなく、捕まる球も出やすくなります。
手打ち気味で不恰好なスイングになりますが、つま先下がりでの傾斜はこの打ち方が正解です。
左足上がり|右足寄りにボールを置いて番手を上げる
左足上がりからのショットでは、以下の点に注意しましょう。
- 傾斜なりに立つ
- ボールは右足寄りに置く
- 番手を上げる
左足上がりではボールは左へ逸れやすいので、ボールの位置は真ん中よりも右へ置きましょう。
アドレス時は左足に体重をかけるのではなく、傾斜に対して垂直に立つことが大切です。
左足に重心がかかるとリーディングエッジが地面に刺さりやすくなるため、ダフるリスクが高くなってしまいます。
傾斜に沿って構えて、フォローも高く上げていくようなイメージで振り上げましょう。
左足下がり|傾斜なりに立ってヘッドを低く出す
左足下がりからのショットでは、以下の点に注意しましょう。
- 傾斜なりに立つ
- ヘッドを低く出す
- 体を起こさないようにする
左足下がりはボールが上がりにくいため傾斜に沿ってクラブを動かし、フォローで低く長くヘッドを出すようにしましょう。
スイング中に身体が起き上がるとヘッドがボールに届かないため、フォローまでアドレス時の膝の角度を保つことを心がけてみてください。
複合ライごとの打ち方のポイント
2つの傾斜が組み合わさる複合ライでは、基本的に各傾斜における注意点を組み合わせて打つことがポイントです。
(複合ライの例)【つま先上がり&左足上がり】
傾斜なりに立ってターゲット方向を右側に取って打つ
例えばつま先上がり&左足上がりの場合は、右足体重で構えてターゲット方向を右側に取るとフックのリスクを抑えられます。
他の複合ライでも同様に、以下のポイントを組み合わせながら打ってみてください。
傾斜 | 意識すべきポイント |
---|---|
つま先上がり | ・ターゲット方向を右に取る |
つま先下がり | ・ターゲット方向を左に取る |
左足上がり | ・傾斜なりに立つ ・番手を上げる |
左足下がり | ・傾斜なりに立つ ・ヘッドを低く出すことを意識する |
ただし複合ライは比較的難易度が高いので、距離がある場合は無理にグリーンを狙わずレイアップするようにしましょう。
インドアゴルフで傾斜での打ち方を練習する方法
インドアゴルフで傾斜からのショットを練習するには、バランスディスクを使いましょう。
バランスディスクとは楕円形のバランスボールのようなもので、体幹などのトレーニングでも使用されます。
以下のように使用することで床の接地面が不安定になり、傾斜を再現できます。
【つま先上がり】
両足のつま先側で乗る
【つま先下がり】
両足のかかと側で乗る
【左足上がり】
左足を乗せる
【左足下がり】
右足を乗せる
以下の傾斜ごとの注意点を確認しながら練習を行い、傾斜地でのショット改善を目指しましょう。
傾斜 | 意識すべきポイント |
---|---|
つま先上がり | ・クラブを短く持つ ・番手を上げる ・左足のつま先をオープンにする ・カットに入れる |
つま先下がり | ・クラブを短く持つ ・重心を落とす ・下半身を固めて打つ |
左足上がり | ・傾斜なりに立つ ・ボールを右足寄りに置く ・番手を上げる |
左足下がり | ・傾斜なりに立つ ・ヘッドを低く出す ・体を起こさないように打つ |
バランスディスクを用いた練習では傾斜地からのショットを練習できるだけでなく、前傾姿勢をキープしやすくなるのでぜひ試してみてください。
傾斜では下半身を固めて上体で打つことが大切!打ち方を習得しラウンドを楽しもう!
傾斜には種類ごとの特性がありますが、基本的に下半身を固めて上体を使って打つことが大切です。
傾斜の特徴を把握して傾斜地からの打ち方のポイントを押さえれば、よりショットが安定してラウンドも楽しくなります!
またインドアゴルフでもバランスディスクを使って傾斜を再現すると練習できるので、ぜひ試してみてください。
傾斜地ごとのポイントを押さえてもなかなかショットが安定しない場合は、アドレスやスイングなどの基本的な部分が課題点な場合も。
チキンゴルフではスイングフォームなどの基本だけでなく、ラウンドのシミュレーションもできるためコースでも役立つ技術が身につきます。
ラウンドを攻略してよりゴルフを楽しみたい方や基礎を固めてスコアアップを狙いたい方は、ぜひチキンゴルフをお試しください。
成功体験を得ながら上達を目指せる
チキンゴルフのレッスン
チキンゴルフは「楽しむことがスコアUPの最短ルート」をモットーにレッスンしており、ゴルフへの不安を楽しみながら解消できるゴルフスクールです。
- 「指導⇔練習」を反復するレッスン方式
- ラウンドの攻略法も身につく
- 通い放題・回数プランから選べる
チキンゴルフはセミパーソナルレッスンを採用していて、「指導⇔練習」を反復してレッスンを行います。
自分で考えながら練習する時間を設けることで、ラウンドにおいて必要な思考力も身につけることが可能です。
また高性能シミュレーターを導入しておりラウンドも回れるので、屋内での練習においてもコースで活かせる技術が習得できます。
通い放題と回数プランから選べて、目標や上達スピードに合わせたレッスンが可能◎
ゴルフの悩みを解消したい方はぜひ体験レッスンにお越しください!
\ラウンドで活きる技術も身につく/
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。