こんにちは。チキンゴルフ編集部です!
「ハンドファースト」は、アドレス時やインパクト時にクラブヘッドよりも手が先行している状態を指し、正しく実践することで飛距離アップやコントロールの安定につながります。
ハンドファーストが習得できないと、ミスショットの原因にも繋がるため甘く見てはいけません。
しかし、「どうすれば正しいハンドファーストができるようになるの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事ではハンドファーストの基本概念から、メリット・練習方法まで、詳しく解説していきます。
この記事を読みハンドファーストを身につけてスイングの質を向上させ、より良いプレーを目指しましょう!
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ハンドファーストとは?
ハンドファーストは、アドレス時やインパクト時にボールやクラブヘッドよりも手が前(飛球線方向)に出ている状態のことです。
▼アドレス時
▼インパクト時
アマチュアは、インパクト時に手とボールが真っすぐ揃っていたり、むしろ手元がヘッドよりも後ろになるハンドレイトで打つ傾向があります。
この打ち方では、クラブのロフトが寝て入ってしまうため本来の飛距離を発揮できなくなってしまいます。
しかしハンドファーストを習得すれば改善は見込めるため、正しい方法を覚えて練習に繋げることが大切です。
ハンドファーストの正しい構え方・打ち方のコツ
ハンドファーストの正しい構え方・打ち方のコツを解説します。
間違った方法では逆効果になる可能性もあるため、正しい方法で習得しましょう!
正しい構え方
構え方 | ・正面から見て小文字の「y」になるようにする ・左腕とシャフトが一直線になるようにする |
---|---|
手の位置 | ・右グリップはセンターに ・左グリップは左もも内側に |
クラブの向き | グリップエンドが へそから3~5センチ左下を指す |
アドレスの段階からハンドファーストで構えておくことで、インパクト時にもハンドファーストの形を作りやすくなります。
正面から見て大文字の「Y」で構えてしまうと、ハンドレイトになってしまうので、左腕とシャフトが一直線になる小文字の「y」になるように意識しましょう。
正しい打ち方
下記画像は、インパクト時の誤ったハンドファーストと正しいハンドファーストです。
NG例
手元だけを飛球線方向に動かしたハンドファースト。
フェースが開いてしまうので、スライスの原因に!
OK例
アドレス時と同じようなハンドファーストの形でインパクトを迎える。
誤った打ち方をしてしまうと、スライスやフック、ショット精度の低下に繋がります。
正しい打ち方をするために、インパクト時は下記2点に注意を払いましょう。
- 骨盤を捻転させ左足側に体重を移動させる
- フェースローテーションを行ってクラブを返す
体が正面を向いたままでハンドファーストを意識したインパクトを迎えると、手元だけを動かした形になってしまいます。
また左手を外側にねじる動きができていないとフェースが返らないため、スライスになりやすくなるでしょう。
左手で持ったドアノブを手の甲側に回すような動きをインパクト前後に意識すると、正しいフェースローテーションが行えるようになります。
ハンドファーストのメリット
ハンドファーストができるようになると、飛距離・方向性・安定性など、ショットを向上させる多くのメリットがあります。
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スイング軌道の安定
ハンドファーストは理想的なインパクトの状態を作りやすくなり、スイング軌道の安定性を高めます。
インパクト時にグリップがボールより先行するため、クラブヘッドがボールを捉える瞬間に、より適切な角度と力が加わります。
これによりボールとクラブフェースの接触が最適化され、より正確で力強いショットが可能になるのです。
さらにインサイドアウトの軌道を自然に身につけられ、スライスを軽減し、より真っすぐで飛距離の出るショットを打てるようになるでしょう。
ハンドファーストの姿勢を保つことで、クラブヘッドが自然とインサイドから外側へと移動するため、意識せずともこの理想的な軌道を習得できます。
飛距離アップ
ハンドファーストを習得することで、より低く強い球を打つことができ、結果として飛距離の向上も期待できます。
上述してきた通りハンドファーストは、アドレス時やインパクト時にグリップがボールよりも先行している状態です。
クラブフェースのロフトが立った状態でインパクトできるので、ボールの初速を上げつつ、不必要な打ち上げを抑えられるでしょう。
また通常のインパクトと比較すると、ボールはより低い軌道で飛び出し、空気抵抗の影響を受けにくくなります。
これにより、ボールはより遠くまで飛んでいく可能性が高まります。
ショットの安定性向上
ハンドファーストを習得することで、インパクトゾーンが長くなり、ボールをより確実に捉えられるようになります。
またハンドファーストは、クラブフェースの制御にも効果的です。
グリップが先行することで、インパクト時のクラブフェースの向きをより正確にコントロールできるようになります。
ハンドファーストができない原因と対処法
ハンドファーストができないのは、下記2つの原因が考えられます。
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「思うようにボールが飛ばない」「スイングが安定しない」方は、闇雲に練習するのではなく、まずは原因と対処法を理解しましょう。
適さない状況で打とうとしている
ハンドファーストは重要なテクニックですが、全ての状況に適用できるわけではありません。
適さないクラブ | 理由 |
---|---|
バンカーショット | ハンドファーストで構えて打つと、 砂の抵抗を受けやすくなりボールを上げづらい。 |
ロブショット | ボールを高く上げるためにロフトを寝かせて打つ必要があり、 ロフトを立てるハンドファーストが適さない。 |
通常ハンドファーストで構えて打つことの多いウェッジですが、状況によってはハンドレイトで打つことが推奨されます。
ウェッジを使うバンカーショットやロブショットは、ボールを高く上げる必要があるので、ロフトを寝かせてバウンスを使って打つ必要があります。
ロフトを寝かせるためにはハンドレイトで構える必要があるので、このような状況でハンドファーストで打とうとしてしまうと、上手く打てないことが多いでしょう。
手で無理やり形を作ろうとしている
ハンドファーストは、正しいスイング動作の結果として自然に生まれるものなので、手で無理やり形を作ろうするのは大きな間違いです。
かえってダフリや体が突っ込むといった、ミスショットの原因になってしまいます。
スイング動作において体をしっかりと捻転させ、その動きに合わせて腕を振ることで、自然とハンドファーストの形が生まれます。
体の捻転と腕の動きの調和を意識することで、結果としてハンドファーストが実現し、より安定したショットを打てるようになるでしょう。
焦らず正しい動きを身につけていくことが、ゴルフ上達への近道となります。
ハンドファーストを身につける練習方法
ハンドファーストを効果的に身につけるおすすめの練習法は、左手での片手打ちです。
<構え>
<バックスイング>
<フォロースルー>
この練習方法はプロも実践しており、正しいハンドファーストを身につけるのに有効な練習方法になります。
- クラブを左手で持ち軽く前傾姿勢になる
- 体の捻転を使ってクラブを上げて打つ
注意点 | ・ビジネスゾーン〜ハーフスイングぐらいの振り幅で打つ ・体と腕を一体とさせる |
---|
腕の力だけを使って打つと安定したインパクトにならず、体の捻転を使ってクラブを振る必要があります。
また、ハンドレイトでインパクトしてしまうとボールが十分に飛ばないので、自然とハンドファーストでのインパクトを身につけられるでしょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、ぜひ日々の練習メニューに取り入れてみてください。
ハンドファーストを正しく習得し飛距離アップを目指そう!
正しいハンドファーストは、飛距離アップやコントロール向上に繋がる重要な要素です。
しかし間違った方法で身につけてしまうと、かえってミスショットの原因となる可能性も。
過度にハンドファーストを意識して手元を動かしすぎるとスイングのバランスが崩れたり、フェースコントロールが難しくなったりする場合があるため、適切な指導のもとで練習を重ねることが非常に重要です。
プロの指導を受けながら自分のスイングの特徴を理解し、ハンドファーストを含めた正しいスイング技術を身につけていくことで、上達が期待できるでしょう。
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ハンドファーストの習得に必要な、細かなフォームの調整や練習に専念することも可能です。
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