「ゴルフを本格的に始めたいけど、道具選びに自信がない」
「自分にフィットするゴルフグローブのサイズを知りたい!」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
ゴルフグローブは、プレー時の安定性やケガを守るための重要なアイテムです。
しかし、「種類が多くて選べない!」「どんなサイズ感のものを選ぶべきか分からない」という方も多いはず。
そこで本記事では、ゴルフグローブのサイズの測り方から選び方までチキンゴルフ編集部が詳しく解説します。
素材ごとに異なる特徴の違いや正しいメンテナンス方法・交換時期の目安なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ゴルフグローブ(手袋)はなぜ着用するの?重要性を解説
ゴルフグローブは、プレー時の安定性と安全性を高める重要なアイテムで、一般的に利き手と反対の手(右利きの場合は左手)に着用します。
初心者の方の中には「なぜ片手だけなのか?」「本当に必要なのか?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
両手にグローブを着用する人もいますが、利き手ではないほうに着用することで左右の力加減が均等になりやすく、スイングがスムーズになるのが特徴です。
力加減の左右差だけでなく、ゴルフグローブを着用する主な理由には、以下の3つが挙げられます。
- スイング時にグリップを滑りにくくする
- スイング時のサポート
- 手の保護や疲労を防ぐ
スイング時は強い力がかかり素手でクラブを握ると手汗で滑りやすくなりますが、ゴルフグローブを着用することで、グリップ力が高まり滑りにくくなります。
また初心者の場合は、グローブを着用することで余計な力を入れずにスイングでき、安定したショットを目指せるでしょう。
ゴルフグローブは、長時間のラウンドや練習によるマメや傷から手を保護する役割もあるため、着用が欠かせません。
ゴルフグローブの素材による特徴の違い
ゴルフグローブの素材は、主に天然皮革と人工皮革の2種類が主流で、それぞれ特徴が異なります。
種類 | 天然皮革 | 人工皮革 |
---|---|---|
素材 | 主に羊の革 | 合成素材 (伸縮素材・メッシュ素材の組み合わせ) |
グリップ力 | ◎ (素手に近い感覚で高いグリップ力) | ○ (素材が伸びにくグリップ力は天然皮革より劣る) |
耐久性 | △ (汗や水に弱い) | ◎ (水洗い可能なものも多い) |
価格 | 1,500円〜3,000円程度 | 数百円〜2,000円程度 |
プレー時に重要な役割を果たすグリップ力も、グローブの素材によって異なります。
ゴルフグローブを選ぶ際はグリップ力はもちろん、耐久性や価格など様々な側面から自分に合ったものを選びましょう。
天然皮革
画像出典:ブリヂストンゴルフ公式
天然皮革のゴルフグローブは、手になじみやすいフィット感と優れたグリップ力が特徴です。
特に「素手感覚」を重視するプレーヤーから支持されており、多くのプロゴルファーも天然皮革のグローブを使用しています。
高いグリップ力が魅力の一方、雨や汗に弱く劣化が早い点や比較的高価格な点がデメリットとして挙げられるでしょう。
そのため、天然皮革のゴルフグローブはフィット感やグリップ力を重視する上級者の人におすすめです。
人工皮革
画像出典:ブリヂストンゴルフ公式
人工皮革のゴルフグローブは、耐久性が高く簡単に手入れができるのが特徴です。
季節や用途に応じた特殊な機能(防水性、通気性など)を備えた製品も多く、簡単な水洗いができるため、コスパを重視する人に支持されています。
グリップ力やフィット感は天然皮革のものと比較すると劣りますが、十分な性能と言えるでしょう。
また価格も比較的安いものが多いため、頻繁に買い換えたい人や初心者におすすめのグローブです。
ゴルフグローブのサイズの測り方を紹介
ゴルフグローブのサイズを選ぶ際は、「手囲い」と呼ばれる手の平の周囲長から自分の手の大きさに合った適切なサイズを選びます。
手囲いの具体的な測り方は、以下の通りです。
【手囲いの測り方】
- 測定する手の平を上に向ける
- 基準となる2点を確認
・生命線の始点(人差し指の付け根から約1cm下)
・小指の付け根と手首を3等分にした手首よりの部分 - メジャーを使って上記2点を通るように手のひらを1周する
サイズを測る際は、手に力を入れすぎないこと・メジャーを強く締めすぎないことがポイントです。
手に力が入っていると、正確なサイズが測れずグローブが緩くなってしまい、メジャーを強く締めて測るとグローブがきつくなってしまいます。
手の力を抜いた自然な状態で、手囲いのサイズを測りましょう。
男性・女性の平均的なサイズの種類
ゴルフグローブは、男性・女性用によってサイズ展開が以下のように異なります。
サイズ | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ |
---|---|---|---|
男性用 | 21〜22cm | 23〜24cm | 25〜26cm |
女性用 | 17〜18cm | 19〜20cm | 21〜22cm |
手囲いの長さが22㎝の場合は、男性Sサイズ・女性Lサイズを選びましょう。
自分の手の大きさに合ったゴルフグローブを選ぶためには、実際に試着してみるのもおすすめです。
ゴルフグローブのブランドによって若干の誤差があるため、手囲いの長さ=自分の手の大きさに合ったサイズとは限りません。
また素材によってはフィット感も異なるので、実際に試着して最適なグローブを見つけましょう。
ゴルフグローブの基本的な選び方
ゴルフグローブを選ぶ際は、手囲いの長さのほかに以下3つのポイントを考慮して選びましょう。
ゴルフグローブの素材によって、同じサイズでもフィット感が異なり、場合によっては大きいと感じることもあります。
プレースタイルや予算に合わせて、最適なグローブを選びましょう。
サイズ感から選ぶ
ゴルフグローブは、先述のように素材によって選び方が異なります。
具体的な選び方は以下の通りです。
【天然皮革の場合】
- やや小さめ〜きつめを選ぶ
- 購入時は軽い締め付け感があるものを選ぶ
【人工皮革の場合】
- ジャストサイズを選ぶ
- 手のひらにシワが寄らない程度のフィット感のものを選ぶ
天然皮革のゴルフグローブは、使用するほど皮が伸び手になじみやすくなるのが特徴です。
購入時点で大きめのものを選ぶと、どんどん緩くなり本来のグリップ力が発揮されなくなってしまいます。
そのため、購入の際はきつめのグローブを選ぶのがおすすめです。
一方、人工皮革のゴルフグローブは素材の特性上伸びにくいため、ジャストサイズのものを選びましょう。
過度な締め付けは避けるのがおすすめです。
素材から選ぶ
ゴルフグローブの素材は、求める効果やプレースタイル・レベル感に応じて選びましょう。
天然皮革と人工皮革それぞれの特徴とおすすめの人を、以下にまとめました。
素材 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
天然皮革 | グリップ力に優れている 高いフィット感 素手に使い感覚 | 上級者 フィーリングを重視する人 |
人工皮革 | 耐久性が高い メンテナンスしやすい 高いコストパフォーマンス | 初心者 実用性を重視する人 コスパを重視する人 |
天然皮革のゴルフグローブは皮が伸びやすく高いフィット感が魅力で、グリップ力に優れています。
しかし、エチオピアシープ(羊革)を使用した高品質な素材のものが多いため、コスパを重視する人や実用性を求める人には向いていません。
一方、人工皮革のグローブは近年の技術向上により以下のような性能を持つものも展開されているので、実用性を重視する人におすすめです。
- 高い通気性
- 撥水加工
- UVカット機能
- 冬用の発熱・保温機能
など
ゴルフグローブの素材を選ぶ際は、自分のプレースタイルや環境に合わせて選ぶことが大切です。
価格から選ぶ
ゴルフグローブは消耗品のため、予算やゴルフの頻度に合わせて選ぶことも大切です。
頻度・レベル | 価格帯 | おすすめのグローブ |
---|---|---|
ゴルフレッスンがメインの 初心者 | 数百円~1,000円 | ・安め ・耐久性がある ・人工皮革 |
ラウンドがメインの 中級者以上 | 1,000円~3,000円 | ・グリップ力 ・フィット感 ・天然皮革 |
ゴルフレッスンがメインで練習頻度が高い初心者の場合は、まずは人工皮革の比較的安価なグローブから使用するのがおすすめです。
練習でグローブが消耗してしまっても、安価なものであれば気軽に買い換えられるでしょう。
一方、月に数回ラウンドに行く程度の中級者以上の方は、スイングの安定性を重視しグリップ力の高い比較的高価な天然皮革のグローブが向いています。
ゴルフグローブの適切なメンテナンス方法と交換時期の目安
ゴルフグローブの性能を保ちながら長期的に使用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。
しかし、グローブの素材によってメンテナンス時の注意点が異なります。
特に天然皮革のグローブは水に弱く劣化しやすいため、丁寧にメンテナンスすることが大切です。
正しくメンテナンスを行うことでフィット感やグリップ力の発揮につながるため、以下の方法でお手入れを行いましょう。
【天然皮革の場合】
- 乾いた布で汗や汚れを軽く拭き取る
- 形を整えて陰干し
- 風通しの良い場所で保管する
【人工皮革の場合】
- 30℃程度のぬるま湯で手洗い
- 形を整えて陰干し
- 風通しの良い場所で保管する
人工皮革のグローブはブランドによって洗濯できないものもあるものの、多くの場合中性洗剤を使用した水洗いが可能です。
しかし、どの素材においても直射日光などの高温による乾燥は、皮のひび割れや変形につながる恐れがあります。
グローブを長持ちさせるためには、十分に乾燥させたうえで風通しのいい場所で保管するようにしましょう。
「フィット感がなくなってきた」「滑りやすくなってきた」と感じたら、グローブを交換するのが目安です。
素材や機能面の劣化を放置したまま使用するとケガにつながる可能性があるため、適切なメンテナンスと交換の目安を守って使用しましょう。
最適なゴルフグローブを見つけて快適にプレーを楽しもう!
本記事では、ゴルフグローブを着用する重要性やサイズの選び方について詳しく解説しました。
自分の手のサイズに合ったグローブ選びは、快適なプレーと安全性につながります。
以下5点のポイントをしっかりとおさえて、最適なグローブを選びましょう。
ゴルフグローブ選びのポイント
- 自分の正しい手囲いの長さを知る
- プレースタイルやレベルに合わせて素材を選ぶ
- 天然皮革のグローブはきつめを選ぶ
- 人工皮革のグローブはジャストサイズを選ぶ
- 購入前に試着する
適切なサイズのグローブを選ぶことで、スイングが安定しやすくなり、スコアアップを目指せます。
ゴルフグローブはクラブの握りやすさにも影響するため、自分に合う最適なものを見つけてプレーを楽しみましょう。
ゴルフクラブの正しい握り方は以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてさらなる上達を目指してみてください。
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