ゴルフのビジターとは?メンバー・ゲストとの違い
ゴルフのビジターとは、特定のゴルフ場に会員資格を持たずに、一時的にプレーするプレーヤーのことです。
旅行先でのプレーなど、気軽に利用できる一方で、会員(メンバー)とは以下のような点でさまざまな違いがあります。
項目 | ビジター | メンバー |
---|---|---|
料金 | 割高 | 優遇価格 |
予約の優先度 | 取りにくい場合がある | 優先的に取れる |
競技会参加 | 原則不可または制限あり | 出場可能 |
施設利用 | 一部が利用できない場合がある | フルアクセスが可能 |
利用できる曜日・時間 | 日時に制限ありのケースもある | 制限がなく、自由度が高い |
メンバーは会員権の購入や年会費の支払いなどを通じて、ゴルフ場に貢献しているため、あらゆる面でビジターよりも優遇されることがあります。
ゲストとの違い
ビジターとゲストはどちらも、ゴルフ場に所属していない立場ですが、以下のような違いがあります。
- ビジター
- 外部の一時的なプレーヤー
- ゲスト
- メンバーに招かれて来場する準公式な客人
ゲストはメンバーからの招待という形で来場するため、メンバーが保証人としての立場を担っている点が特徴です。
そのため、ビジターに比べて信頼性の高い立場とみなされることが多く、プレー料金や利用条件においても、柔軟な対応を受けられるケースが一般的です。
ビジターとメンバーの料金差とその理由
ゴルフ場に会員登録していないビジターは、以下の理由により、メンバーよりも高いプレー料金が設定されています。
- ゴルフ場の維持費や施設利用料が含まれている
- 都度払いでその日限りの利用者として確実に料金を回収する必要がある
- 土日・祝日など混雑する時間帯である
たとえば、メンバーのプレーフィーが全日一律で約1万円に設定されている場合でも、ビジターは平日で約2〜3万円、土日祝日には約3〜5万円と、より高額になることがあります。
ただし、すべてのビジター料金が高額というわけではなく、ゴルフ場によっては以下のような割引料金が提供されることも。
- 平日プレー割引
- オフシーズン価格や雨天予報時の特価プラン
- ネット予約・早朝薄暮割引などのタイムセール的価格設定
これらのプランを活用することで、ビジターでも比較的リーズナブルにプレーできるケースがあります。
ゴルフでビジターとしてプレーするメリット・利点
ビジターとしてプレーするメリットは、以下の通りです。
ゴルフの楽しみ方を広げるこれらの魅力について、次から順に詳しく解説していきます。
柔軟で多様なコース体験ができる
ビジターとしてプレーすることには、柔軟で多様なコース体験ができるという大きなメリットがあります。
定期的なプレーや年会費といった会員としての義務に縛られることなく、自身の都合に合わせて、主体的なプレースタイルを選べるのがビジターの特徴。
また、会員になると一つのゴルフ場に通いがちですが、ビジターであれば日本全国はもちろん、海外のゴルフ場も含めて広く回る機会を持てます。
- 異なる設計思想・難易度のコースを経験できる
- 各地域ならではの自然や雰囲気を楽しめる
- 常に新鮮な気持ちでプレーでき、飽きにくい
ビジターとしてのプレーは自由度が高く、ゴルフをより広く・深く楽しむための手段の一つと言えるでしょう。
各ゴルフ場の割引制度を利用できる
ビジターは、ゴルフ場が提供するさまざまな割引制度やキャンペーンの恩恵を受けやすい傾向があります。
会員制に縛られず、その都度利用するスタイルであるため、動的な価格設定の中から最もお得な条件を選びやすいのが強みです。
具体的には以下のような割引が適用されるケースがあります。
- 早朝プレー・薄暮プレー割引
- 平日や季節限定の特別料金
- 天候連動型の価格変動
- ネット予約限定キャンペーン
料金面ではメンバーに劣るものの、割引制度を利用すれば、自由度とコストパフォーマンスの両立ができます。
イベント・トーナメントへの参加もできる
一部のゴルフ場や提携団体が主催するビジター向けのコンペやオープントーナメントでは、会員でなくても参加できる機会が設けられています。
これらのイベントは、単なるレクリエーションを超えて、実力を試す絶好の場となります。
また、スコアや順位を競い合う中で、同じレベルや目的を持つゴルファー同士との新たな交流が生まれることも魅力のひとつです。
ゴルフでビジターとしてプレーするデメリット・注意点
ビジターとしてプレーするデメリット・注意点は、以下の通りです。
ビジターとしてゴルフを楽しむことには多くのメリットがありますが、その一方で、事前に把握しておきたい注意点もいくつか存在します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
予約がとれない場合がある
ビジターは、基本的にメンバーよりも予約の優先度が低く設定されているため、希望する日時にプレー予約が取れないことがあります。
特に土日祝日や人気の高いゴルフ場では、数週間〜数ヶ月前から予約が埋まってしまうケースも少なくありません。
さらに、ゴルフ場によってはビジターの利用自体に制限を設けており、利用可能な曜日や時間帯が平日に限定されることも。
また、ごく一部の名門コースでは、ビジターのみでのプレーが認められておらず、メンバーの同伴や紹介が必須となっている場合もあります。
メンバーと比べて料金が高い
ビジター料金は、一般的にそのゴルフ場の会員(メンバー)に比べて高めに設定されています。
特に、週末や祝日など混雑しやすい時間帯には、さらに料金が上乗せされることが多く、割高に感じられる傾向があります。
また、プレー料金に加えて、カート代やキャディフィーなどが別途発生する場合もあり、トータルでの費用負担がメンバーよりも高くなることが一般的です。
そのため、一定の頻度でプレーするゴルファーにとっては、メンバーシップを取得することで、結果的にコストを抑えられる可能性があります。
ビジター利用時に押さえておくべきマナー・ルール
ビジター利用時でも遵守すべきマナー・ルールに違いはありません。
ただし、円滑にプレーを進めるためには、以下の点に注意することが大切です。
以下では、ゴルフの基本的なマナーについて解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
服装やコース管理のルール及びマナーを遵守する
ゴルフ場では、服装や持ち物に関して明確なルールやマナーが設けられていることが多く、ビジターであっても例外ではありません。
特に名門コースや格式の高いゴルフ場では、ドレスコードに違反すると入場を断られることもあるため、事前の確認が不可欠です。
推奨される服装 | 避けるべき服装 |
---|---|
襟付きシャツ(ポロシャツなど) | Tシャツ、タンクトップ |
スラックスやゴルフ用ショートパンツ | ジーンズ、カーゴパンツ |
ゴルフシューズ | スニーカー、サンダル |
さらに、ビジターで回る場合でも、万全なコース管理につながるような対応をする必要があります。
ディボット跡に目土をしたり、ピッチマークを直したりする対応は、どのゴルフ場でもマナーとして必ず行いましょう。
メンバーとの関係性を尊重する
ゴルフ場におけるメンバーは、その施設の「ホスト」としての立場にあります。
一方で、ビジターはあくまでゲストであるため、その関係性を理解し、敬意をもって行動することが求められます。
【ビジターとして心がけたいポイント】
- 施設内でのルールを遵守する
- プレースピードに配慮し、後続組に迷惑をかけない
- メンバー優先の文化や空間に配慮する
ゴルフ場によってはメンバー専用エリアが設けられていることもあるため、不用意に立ち入らないといった配慮も必要です。
ビジターとしての立場をわきまえ、「その場にふさわしい行動」をとることが、結果的にスムーズな人間関係を築くことにもつながります。
ゴルフではビジターorメンバーどちらがいい?
ビジターとメンバー、どちらの立場でゴルフを楽しむべきか迷っている方は、利用頻度や予算感、プレースタイルを基準に検討するのがおすすめです。
以下に、どちらのスタイルが向いているかを比較表でまとめました。
質問項目 | メンバー向き | ビジター向き |
---|---|---|
プレー頻度 | 月2回以上 | 月1回以下 |
利用ゴルフ場 | 1〜2ヶ所に絞って通いたい | 毎回異なるコースを楽しみたい |
コミュニティ志向 | メンバー同士の交流を深めたい | 特にこだわらない |
予算感 | 年会費や固定費を受け入れられる | 都度払いで柔軟に管理したい |
時間の使い方 | 事前にしっかり予定を組みたい | 空いた時間に気軽に予約したい |
コース選びの目的 | コースの質や設備を重視 | 景観やアクセスの新鮮さを重視 |
月に数回以上の定期的なプレーを予定している方や、同じゴルフ場で信頼関係を築きながらゴルフを楽しみたい方には、メンバーシップの取得が適しています。
また上記以外のメリットとして、「ゴルフ場主催の競技会に参加ができること」や「高額な会員権のゴルフ場の場合は、社会的ステータスを得たり、社会的ステータスの高い方々との交流機会を得られること」もあるでしょう。
一方、プレー頻度がそれほど高くない方や、さまざまなコースを自由に巡りたい方、予算をその都度管理したい方には、ビジターとしての利用が向いています。
自分に合ったゴルフスタイルで快適なプレーを
ビジターはメンバーと比べて待遇面で異なる点があり、料金が割高になるなどのデメリットも存在します。
しかしその一方で、柔軟性と自由度の高いプレースタイルが可能で、さまざまなゴルフコースを気ままに巡る楽しさがあります。
自分に合ったゴルフスタイルを見つけるためには、メンバーとビジターのメリット・デメリットを把握し、プレー頻度・予算・ライフスタイルに応じた選択をすることが大切です。
自身にとって最適なゴルフスタイルを見つけ、心地よいプレー時間を過ごしましょう!

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。