ゴルフにおけるターフ(turf)の意味
ゴルフにおいて「ターフ」とは、アイアンやウェッジなどのショットでクラブが地面に入った際に削り取られて飛んでいく芝の塊を指します。
この「ターフを取る」動作は、正しいダウンブローのインパクトでボールを打てている証とされ、スピン量や弾道の安定性にも大きく影響します。
なお、フェアウェイやラフといった芝のエリアそのものを「ターフ」と表現することは一般的ではありません。
芝が削れた跡は「ターフ跡」と呼ばれ、他のプレーヤーが残した跡にボールが入った場合は「ディボット跡」とも呼ばれます。
ゴルフでターフを取るメリットとは?
ゴルフにおいて「ターフを取る」とは、主にアイアンやウェッジでボールを打った後にクラブが地面に触れ、芝を自然に削り取ることです。
正しくターフを取ることで、以下のメリットがあります。
- ボールに適切なスピンがかかる
- 飛距離と方向性の安定につながる
- インパクトが安定する
ターフを取ることで、クラブフェースとボールの間に芝生が入り込まず、クリーンなインパクトが実現するため、ボールに適切なスピンがかかります。
また、ダウンブローの軌道ではロフトが立った状態でインパクトするため、エネルギー効率が高く、飛距離が出やすいという利点もあります。
さらに、ターフを取るスイングでは、ダフリやトップのミスが起きにくくなるため、インパクトの再現性が高くなります。
そのため、ショット全体の精度が向上し、ラウンドを通して安定したパフォーマンスにつながります。
ターフを取ることは、インパクトが正確に入っているかどうかを示すひとつの指標となります。
ダフリとの違い
ターフを取ることとダフることには、以下のような明確な違いがあります。
比較項目 | ターフを取る | ダフる |
---|---|---|
削れる箇所 | ボールの先の芝生 | ボールの手前の芝生 |
結果 | スピンがかかり、正確なショットが可能 | 飛距離が落ち、ミスショットになる |
アマチュアゴルファーはターフを取ろうとすることで力任せに打ってダフりを引き起こし、結果的に手前の芝を深く削ってしまうことが多いです。
ターフは正確なショットの証である一方で、ダフると飛距離が落ちたり、打球の方向が乱れたりする原因となります。
ターフに関連するゴルフのルールやマナー
ショットでターフを取ることはスイングが適切にできている証ですが、そのターフが取れた跡を放置することはマナー違反にあたります。
コースの状態を良好に保つためには、自分が作ったディボット跡を目土で修復することが重要です。
多くのゴルフ場では、カートやティーイングエリアに「目土袋」が設置されており、これを使ってディボット跡を埋めます。

目土(目砂)を入れて、足やクラブで軽くならすことで、芝の回復が早まり、後続プレーヤーにも配慮できます。
芝の回復やコース保護のために、目土はプレーヤー自身の責任で行うべきものなので、ゴルフマナーの一環として身につけておきましょう。
ターフを取るスイングを意識してショットの精度を高めよう
正しいターフを取ることは、再現性の高いスイング軌道を実現できているかどうかの指標になります。
適切なターフの取り方ができると、ショットの精度が向上し、安定したプレーが可能です。
ターフが取れるようなスイングにするためには、ダウンブローでインパクトができている必要があります。
以下では、ダウンブローの打ち方について動画付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。