「ラウンドへ出ることになったけど、ゴルフスコアの数え方がイマイチ理解できていない。」
「スコアが分からないとゴルフ楽しめないし、まずは覚えたい!」
ゴルフ初心者の場合、スコア管理が難しいと感じる人も多いでしょう。
ゴルフにはパー・バーディーなどスコアの呼び名があり、その用語によってスコアが変わってきます。
万が一申告スコアを誤ってしまうと、失格の原因にもなってしまうため事前に覚えておくことが大切です。
本記事ではゴルフスコアの数え方を分かりやすく解説します。
ペナルティやおすすめのスコア管理方法にも触れているため、初心者必見の内容です。
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ゴルフスコアの数え方|基本的なプレー方式
ゴルフのスコアリングは、基本的に「ストロークプレー方式」で数えます。
※指定されたポイントを加算していく「ステーブルフォード方式」もありますがあまり使われていません。
ストローク プレー方式 | |
---|---|
打数カウント | 各ホールで ボールを打つたびに1打 |
規定打数 | 各ホールにはパーと呼ばれる 規定打数が設定 |
スコア表記 | 規定打数より少ない打数で ホールアウトした場合 →アンダー 規定打数より多い打数で ホールアウトした場合 →オーバー |
概要 | ・ゴルフの最も一般的な競技方法 ・プレーヤーがラウンド中に打った 総打数(ストローク数)を競う ・合計打数が最も少ない プレーヤーが勝者 |
特徴 | <ペナルティ> 打数に加算 |
またゴルフコースにおける規定打数(パー)は3種類に分かれており、呼び名やホール数も下記の通り異なります。
- Par3(ショートホール):4個 合計12打
- Par4(ミドルホール):10個 合計40打
- Par5(ロングホール):4個 合計20打
18ホール全て回るとパーの合計が72になるゴルフ場が一般的ですが、稀に71や70のコースがあり、それによって各ホールの個数が変化することもあるので覚えておきましょう。
スコア用語と呼び方
ゴルフのスコア用語と呼び方は下記の通りです。
用語 | 用語を示す記号 | 説明 |
---|---|---|
イーグル | ◎ | パーより -2 |
バーディー | ○ | パーより -1 |
パー | ー | ±0 |
ボギー | △ | パーより +1 |
ダブルボギー | □ | パーより +2 |
トリプルボギー | なし | パーより +3 |
スコアを示す記号も一緒に覚えておくことで、プロの試合で表示されるスコアも瞬時に理解しやすくなるでしょう。
またコースの種類によっては、同じ打数でもスコアの呼び名が変わります。
打数 | ショート ホール (Par3) | ミドル ホール (Par4) | ロング ホール (Par5) |
---|---|---|---|
1打 | ホール インワン (-2) | ホール インワン (-3) | ホール インワン (-4) |
2打 | バーディー (-1) | イーグル (-2) | アルバトロス (-3) |
3打 | パー (±0) | バーディー (-1) | イーグル (-2) |
4打 | ボギー (+1) | パー (±0) | バーディー (-1) |
5打 | ダブル ボギー (+2) | ボギー (+1) | パー (±0) |
6打 | トリプル ボギー (+3) | ダブル ボギー (+2) | ボギー (+1) |
7打 | +4 | トリプル ボギー (+3) | ダブル ボギー (+2) |
8打 | +5 | +4 | トリプル ボギー (+3) |
9打 | +6 | +5 | +4 |
実際のラウンドではスコアの呼び名で申告することが多いので、周りの人たちのスコアを理解するためにも、合わせて覚えておきましょう。
スコアの記録方法
スコアの記録方法は主に、下記3種類があります。
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スコアの記録方法は人それぞれで異なるため、自分に合った方式を見つけ確実にスコアを管理することが大切です。
スコアカードでの記録
各ゴルフ場で用意されているスコアカードの使用で、スコアを記録できます。
スコアカードに書かれている項目は、主に下記の通り。
書かれている項目 | 内容 |
---|---|
ホール番号 | 1から18までの ホール番号記載 |
各ホールの距離 (ヤーデージ) | ティーグラウンドから グリーンまでの距離を ティーマークごとに記載 |
各ホールのパー (規定打数) | 各ホールの距離や難易度に応じて 3打、4打などの規定打数が 決められている |
スコア 記入欄 | プレーヤー自身と 同伴者のスコア記入欄 通常は自分のスコアを上段(左側)に 同伴者のスコアを下段(右側)に記入 |
パット数 記入欄 | 各ホールでのパット数を 記入する欄がスコア記入欄の横に 設けられている場合がある |
アウトイン トータルスコア 記入欄 | 9ホール目(アウト)と 18ホール目(イン)の後に それまでの合計スコア記入欄 最後にトータルスコア記入欄 |
ストローク インデックス | ハンディキャップを 適用する際の参考になる数字が 各ホールに記載されている場合がある |
パー4のホールで5打を要した場合はそのホールの欄に「5」と記入するなど、ラウンド中は各ホールでの打数をスコアカードに書き留めます。
スコアカードに記録を残して保管しておくことで、自分の実力を客観的に把握し次のラウンドに生かせるでしょう。
ゴルフカートに設置されているタブレットへの記録
ゴルフカートにタブレットが設置されている場合は、タブレットにスコアを残すことも可能です。
各ホールが終了する度に、そのホールでのスコアをタブレットに入力
タブレットには各コースの地形や残り距離なども表示されるため、スコアの記録以外でも有効活用できます。
さらにラウンド終了時には、ゴルフ場に頼めば最終スコア表の印刷も可能です。
一緒にラウンドしている人たちと一緒にスコア管理ができる点が、この記録方法の大きなメリットです。
アプリへの記録
スコアの記録方法として、アプリでの記録もおすすめです。
ラウンド中にアプリを開き各ホールのスコアを入力するだけで、自動的にスコアを集計してくれます。
スマートフォンさえあればいつでもどこでも記録できるので、ゴルファーにとって大きな助けとなるでしょう。
なかでもおすすめのスコア管理アプリは、無料の会員登録だけで利用できる「ゴルフネットワーク+」。
利用の手順
- アプリをダウンロード
- 無料の会員登録
- アプリにログイン
- 「スコア入力」を選択
- ラウンドするゴルフ場を検索
- 各ホールのスコアを記録
アプリで できること | 内容 |
---|---|
スコア入力と 管理 | ・ラウンド中のスコア入力 ・過去のスコアデータを確認 |
詳細な スコア分析 | ・ラウンド中に記録した スコア情報を自動でデータ化 ・豊富な分析機能 |
コースマップと GPS機能 | 現在地から目標地点までの距離 やハザード位置をナビゲート ※有料オプション(160円/1ゴルフ場) |
ラウンド メモ機能 | ・スコア分析に残らない課題をメモ ・苦手なシチュエーション把握 |
ゴルフ場の 平均スコア確認 | ・アプリユーザーの 平均スコア情報が見られる ・ホール別のスコア/パット数 ヤーデージ情報も確認可能 |
スマート ウォッチ連携 | ウォッチでスコア入力や ナビ機能が使用可能 ※有料オプション(月額300円) |
ゲーム機能 | 100切り選手権、練習ドリル などのゲームができる |
利便性が高いアプリを上手く活用すれば、ゴルフをより楽しめるはずです。
ペナルティの種類と数え方
ペナルティの種類と数え方を下記にまとめました。
※タップして該当ページにスクロールします。
ペナルティの種類と数え方を正しく理解しておくことは、ゴルフを楽しむ上で非常に重要です。
誤って適用すると、自身やプレーヤー同士で点数のずれが生じてしまいます。
プレーを円滑に進めるためにも、事前にペナルティの種類と数え方を確認しておきましょう。
アウトオブバウンズ(OB)
アウトオブバウンズ(OB)とは、プレーができる区域外にボールが出てしまうことを指します。
OBエリアは通常白い杭で示されており、ボールがこの杭の外側に出た場合OBになります。
OBのスコアの数え方はシンプルに「OBの度に+1打罰でその場から打ち直し」と覚えておくと良いでしょう。
状況 | スコアの 数え方 |
---|---|
ティーショットで OBの場合 | 1打罰を加えて3打目として ティーショットを打ち直す |
2打目以降で OBの場合 | 1打罰を加えて その場から打ち直す (2打目がOB→4打目) |
連続OBの場合 | OBの数だけ+1打罰が換算 |
一部のゴルフ場では、プレーをスムーズに進行するためのローカルルールとして「プレーイング4(※)」を設定している場合があります。
※プレーイング4とは
ルール | ・ゴルフのローカルルールの1つ ・ティーショットがOBになった際 前方の特設ティーから 4打目としてプレーを再開 |
適用条件 | ・ティーショットが OBになった場合 ・ロストボールでも 適用されるケースあり |
注意点 | ・全てのゴルフ場で 採用されているわけではない ・ティーショット時に 有無を確認する必要がある |
この場合3打目のティーショットを打ったことにして、前方に設置された特設ティーグラウンドから4打目として打てるため覚えておきましょう。
ペナルティエリア
ペナルティエリアには「イエローペナルティエリア」「レッドペナルティエリア」の2種類があります。
それぞれのペナルティエリアにボールが入った場合、1打罰になります。
イエロー ペナルティ エリア | レッド ペナルティ エリア | |
---|---|---|
境界 | 杭または線 黄色 | 杭または線 赤色 |
罰打数 | 1打 | 1打 |
スコアの 数え方 | [3打目が池に 入った場合] 4打目は1打罰を 追加して5打目 | [3打目が池に 入った場合] 4打目は1打罰を 追加して5打目 |
救済方法 | 2種類 | 3種類 |
イエローペナルティエリアの救済方法
- ペナルティーエリアに入ったストロークを行った場所から打ち直す
- ボールがペナルティーエリアに入った地点とピンを結んだ後方線上の1クラブレングスの範囲で打ち直す
レッドペナルティエリアの救済方法
- ペナルティーエリアに入ったストロークを行った場所から打ち直す
- ボールがペナルティーエリアに入った地点とピンを結んだ後方線上の1クラブレングスの範囲で打ち直す
- ボールがレッドエリアに入った場所を基点として、ピンに近づかない2クラブレングス以内にドロップして打つ。(※)
※ラテラル救済
ぺナルティエリアに入った場合、プレイヤーは選択肢の中から打ち直しの場所を選べます。
ただ選択肢はペナルティエリアの種類によって異なるため、適切な救済を行いましょう。
ロストボール
ロストボールとはペナルティエリア以外で打ったボールが見つからないことを指し、これもペナルティに該当します。
ボールの捜索時間は一般的に3分以内と定められており、3分を過ぎて見つからなかった場合ロストボールになります。
前回のショットでボールをロストした場合、元のストローク場所に戻って+1打罰で打ち直すのが公式のルールです。
しかしローカルルールで、ロストしたと思われる場所から+2打罰でプレーを再開(前進2打罰)することも可能です。
救済エリアの決め方
紛失球の 地点を決める (A地点) | ボールが紛失したと 推定される地点を決定 ジェネラルエリア内にある |
フェアウェイと ラフの境界線の 地点を決める (B地点) | A地点から最も近く かつピンに近づかない フェアウェイとラフの 境界線の地点を決定 |
救済エリア の設定 | ピンからA地点を繋いだ直線の外側と ピンからB地点を繋いだ直線の外側の ジェネラルエリア全体が救済エリア |
スロープレーを避けるためには、「前進2打罰」を適用する方がおすすめです。
その他のペナルティ
その他のペナルティとして、下記が挙げられます。
ペナルティ | スコアの数え方 |
---|---|
グリーン上で マークせずに ボールを拾う | 1打罰を受け ボールを元の位置に戻す |
バンカー内で クラブが 砂に触れる | 2打罰を受ける |
ティーイング エリア の外から打つ | 2打罰を受け 正しい ティーイングエリアから 再度打ち直し |
スコア誤記 | 競技失格 |
空振り | ペナルティにはならず 1打とカウント |
ルール違反によるペナルティを受けると、スコアに大きな影響を与えてしまいます。
違反の内容によって罰則は異なるので違反を避けるためにも、きちんと理解することが大切です。
ラウンド中のおすすめ計測方法
ラウンドの最中は、最終的に自分がどのぐらいのスコアになるのかの予測を立てることは難しいです。
そんな方におすすめなのが、ボギー・ダブルボギー・トリプルボギーベースでスコアを計測する方法。
これは自分が最も取るスコアが何かを把握し、そのスコアをベースにして最終スコアを予測する考えです。
トリプルボギーを最も取る人を例に挙げて、考えてみましょう。
全てのコースでトリプルボギーを取った場合、最終的なスコアは【126】になります。
この”最終スコア”と”トリプルボギー”を基準にして、各スコアとトリプルボギーとの打数差を足し引きしていくイメージです。
スコア | 打数差 |
---|---|
ボギー | 2打マイナス |
ダブルボギー | 1打マイナス |
+4 | 1打プラス |
<ボギー1回・ダブルボギー1回・トリプルボギー3回・+4が2回の場合>
→126+(-2)×1回+(-1)×1回+(+1)×2回=125
※ボギーのスコア
※ダブルボギーのスコア
※+4のスコア
上記で見ていくと、最終的に125のスコアになるペースで回っていることが分かります。
126を起点にプラスマイナスしていくことで、このままのペースだと最終的にどのぐらいのスコアになるか予測することができます。
ボギー・ダブルボギーをベースにした場合
状況 | スコア |
---|---|
全てのコースで ボギー | 90 |
全てのコースで ダブルボギー | 108 |
上記を踏まえて、自分が目標とするスコアに近いベーススコアを基準にして回ると良いです。
例えば「110切りを目標にしている人」の場合、下記のような考え方になります。
状況 | スコア |
---|---|
全てのコースで ダブルボギー | 108 |
トリプルボギーが 1回 | 109 →110切り達成! |
この場合ラウンド中はダブルボギーをベースにして、スコアを計測するのが良いでしょう。
トリプルボギーが1回出てもOK、ボギーが1回取れれば1打貯金ができるといった考え方で回っていくと分かりやすいです。
初心者におすすめのスコア計測方法は?
初心者だと打つのに必死になって、自分のスコアを数えることをどうしても忘れてしまいがちです。
そんな初心者におすすめのスコア計測方法は、下記の通りです。
- スコアカウンター
- スコアカウンターアプリ
- 打つ前の宣言
- 事前の予習
スコアカウンターはプレー中の打数(スコア)を記録・管理するための道具です。
打つ度にカウンターを押すことで、記憶に頼らず自分のスコアを把握できます。
スコアカウンターの種類
- 腕時計型
- ストラップ・キーホルダー型
またスマートフォンのアプリを用いて、カウントすることも可能です。
スコアカウンターアプリのイメージ画像
スコア記録や分析機能も付いていることが多いので、計測以外の用途でも活用したい人にはおすすめです。
「打つ前に宣言する」のと「事前の予習」も、スコアの計測を正確に行うために大事な要素です。
道具の活用と意識付けで、ゴルフをより楽しめるようになるでしょう。
ゴルフスコアの正しい数え方を心がけて上達を目指そう!
ゴルフはプレーだけでなく、スコアを正しく数えることも非常に重要です。
純粋に打った数を数えるだけでなく、複雑な内容に基づいたペナルティもあるので事前に理解しておきましょう。
またスコア管理方法も複数種類があるため、自分に合ったものを見つけてみてください。
※タップして該当ページにスクロールします。
「スコアの数え方は理解できたけど、スコアの伸ばし方が分からない」「良いスコアが出せずゴルフを楽しめない」という人は、ゴルフレッスンでプロの力を借りることをおすすめします。
ゴルフの基礎から学ぶなら
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スパルタ指導はなく、楽しむことをモットーに二人三脚で指導しています。
打ち方の基礎や用語だけでなく、シミュレーションマシンを用いてラウンドを回ることも◎
- 初心者にも優しい
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