「バンカー内の球」の定義
バンカー内の球とは、大きく以下の2つの状態を指します。
- 球の一部がバンカーの内側の地面の砂に触れている
- 球が通常であれば砂がある場所に触れている
(バンカーの砂の上にあるレーキや枯葉の上に乗っているなど)
バンカーのルールは、原則としてこれらの「バンカー内の球」に適用されます。
一方、以下のような場所はバンカー内の球に該当しないため、注意が必要です。
- バンカーの縁の内側にあるが、芝が生えていて砂には接触していない
- 人工的に作られた壁に挟まっていて砂に接触していない状態
以下では、ラウンド時に覚えておきたいバンカー内の代表的なルールを8つ解説します。
知っておきたいバンカーの基本ルール

知っておきたいバンカーの基本ルールは、以下のとおりです。
それぞれのルールについて、罰則や救済の受け方も含めて詳しく解説します。
1.ボールの直前・直後の区域にソールしたら2打罰
バンカーショットの際に、ボールの直前や直後の区域にソールすると2打罰が課されます。
また、練習スイングやストローク時のバックスイングを行う際にソールが砂に触れても同様であり、故意でなくてもペナルティの対象となります。
2019年のルール改正により、ペナルティエリア内でのソールが認められるようになりましたが、バンカー内では依然として禁止されているため、注意が必要です。
ただし、ボールを捜索する際や動かせる障害物を取り除く場合など、例外的にクラブで地面に触れることが認められるケースもあります。
2.バンカー内の情報を得るために砂に故意に触れたら2打罰
砂の状態をテストしたり、次のストロークに影響する情報を得たりする目的で砂に触れると、2打罰が課されます。
具体的には、以下のような行為が挙げられます。
- 手で砂を触って硬さや湿り具合を確かめる
- レーキやクラブを用いて砂の硬さや深さなどを確認する
- スタンスを取る目的以外で足裏を使って砂を掘る
ただし、ボールの捜索や枯葉の除去などを行う際に、結果的に砂の状態を把握してしまった場合などはテスト目的とはみなされず、ペナルティの対象とはなりません。
3.アンプレヤブル(2打罰の救済)でバンカーの外に出せる(2019年新ルール)
2019年のルール改正により、アンプレヤブルを宣言して2打罰のペナルティを受けることで、ボールをバンカーの外に出せるようになりました。
バンカー内でアンプレヤブルを宣言する際の選択肢には、以下の4つがあります。
- 1打罰で元の場所から打ち直す
- 1打罰でボールとピンを結ぶ後方線上(バンカー内)にドロップ
- 1打罰でピンに近づかない2クラブレングス以内の範囲(バンカー内)にドロップ
- (新ルール)2打罰でボールとピンを結ぶ後方線上(バンカー外)にドロップ
新ルールである「後方線上の救済」を受ける流れは、以下のとおりです。
- バンカー内のボールとピンを直線で結ぶ
- そのまま後方線上に下がり、打ちたい場所にドロップ
- 1クラブレングス以内の救済エリアからプレーを続行
1打罰を選ぶ際はバンカー内にドロップしなければなりませんが、2打罰を選ぶ際は制限なく後方線上に下がれます。
4.石・枝・葉など(ルースインペディメント)は取り除ける(2019年新ルール)
2019年の新ルールにより、バンカー内の石・枝・葉など(ルースインペディメント)は取り除けるようになりました。
この際、手が砂に触れても問題ありません。
ただし、故意に手を砂に擦りつけるなど、バンカーの状態をテストする目的だとペナルティの対象となります。
また、ルースインペディメントを取り除く際にバンカー内のボールが動いたら、1打罰を受けたうえでリプレースする必要があります。
なお、旧ルールではバンカー内のルースインペディメントを取り除くと、理由を問わずペナルティの対象でした。
5.ボールが足跡やくぼみに入ってもライの改善は認められない
ボールがバンカー内の足跡やくぼみに入っても、ライの改善は認められません。
前の人がレーキでならしていないなど、最初から足跡やくぼみがあった場合でも、ライを改善してしまうとペナルティが課されます。
ただし、6インチプレースが採用されている身内のラウンドであれば、ライの改善が認められていることがあります。
6.水たまりがストロークの妨げとなる場合は無罰で救済を受けられる
バンカー内に水たまりがあり、ストロークの妨げとなる場合は、異常なコース状態に該当し、無罰で救済を受けられます。
具体的には、水たまりがスイングを妨げず、ピンに近づかない場所にニアレストポイントを取り、1クラブレングス以内にドロップが可能です。
この際、ニアレストポイントと救済エリアはバンカー内である必要があります。
また、水たまりが大きく、バンカー内にスイングを妨げない場所がない場合は、以下の2つから救済方法を選択できます。
- バンカー内で水たまりの影響が最小限かつピンに近づかない場所に無罰でドロップ(最大限の救済)
- 1打罰を受けてボールとピンを結ぶ後方線上にドロップ(後方線上の救済)
※バンカーの外にドロップが可能
ローカルルールによっては、無罰でバンカーの外に出せるケースもあるため、ゴルフ場に設置された看板などを確認しましょう。
7.無罰で救済を受けられるその他のケース
以下のように、バンカーにボールが入っても無罰で救済を受けられるケースがあります。
| ルール | 具体例 |
|---|---|
| 異常なコース状態による障害 | ・バンカーに水たまりがある ・バンカーに動物の穴がある ・バンカーが修理地となっている |
| 危険な動物の状態による障害 | バンカーまたはバンカー付近に刺す蜂や毒蛇、熊などがおり、ケガの危険がある |
| その他、ローカルルールで認められている場合 | 上記の理由から無罰でバンカー外にボールを出せるなど |
無罰で救済を受ける際のドロップ場所は、原則としてバンカー内です。
バンカーの外に出す場合は原則として罰打が発生しますが、ローカルルールで認められる場合は無罰となるケースもあります。
8.砂に触れてもペナルティがない場面は多い
「バンカー内では砂に一切触れられない」とイメージする方は少なくありませんが、砂に触れても問題ない場面も多いです。
砂に触れてもペナルティが課されないケースには、以下のようなものが挙げられます。
- スタンスを取るために足を地面に潜り込ませる
- クラブやレーキを砂の上に置く
- 転倒を防ぐためにクラブに寄りかかる
※テスト目的の場合はペナルティが課される
また、バンカーから脱出したあとであれば、先述した制限はなくなります。
ただし、意図的でなくても、ストロークに影響を及ぼす状態が改善された場合は、2打罰が課されるため注意しましょう。
バンカーのルールを覚えて正しいスコアを申告しよう!
バンカー内はペナルティになるルールが多い一方で、無罰で自分に有利な選択を取れる場面もあります。
正しいルールを覚えることで、正しいスコアを申告できるようになり、自分のスコアアップにもつながる可能性があります。
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チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

