「5番ウッドって何が良いの?」「ユーティリティや3番ウッドとどう使い分ければいい?」そんな疑問を持つゴルファーの方は多いのではないでしょうか。
5番ウッド(5W)は“やさしさ”と“飛距離性能”を両立できる、初心者から中級者まで幅広く活用できるクラブです。
本記事では、そんな5番ウッドの基本スペックや、3W・ユーティリティとの違いと使い分け方について解説します。
クラブセッティングを見直したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
5番ウッド(5W)とはどんなクラブ?基本のスペック
5番ウッド(5W)は、フェアウェイウッドの中でも飛距離と打ちやすさのバランスに優れた中間的な番手に位置するクラブです。
主にフェアウェイや軽いラフからグリーンを狙う際に使用され、安定性を発揮します。
ロフト角は一般的に17〜19度前後で設計されており、弾道が上がりやすくキャリーとランのバランスが良いことが特徴です。
ドライバーに苦手意識がある方でも、ティーショットで使えば安定した飛距離を稼げます。
ここからは、以下の観点から5番ウッドについて紹介していきます。
セッティングに加えようか検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
フェアウェイウッドの番手ごとの違いとポジション

フェアウェイウッドの番手は主にロフト角によって区別され、それぞれ弾道や飛距離が異なります。
一般的に、番手が大きくなるほどロフト角は大きくなり、ボールは上がりやすくなる傾向があります。
以下では、5番ウッドと3番ウッド・7番ウッドの違いをまとめました。
| 項目 | 3番ウッド | 5番ウッド | 7番ウッド |
|---|---|---|---|
| ロフト角 | 15〜16.5度前後 | 18~20度程度 | 20~22度 |
| 特徴 | 低い弾道で飛距離重視の設計 | 打ちやすさと飛距離のバランスがいい | ボールが最も上がりやすい |
| 主な用途 | ・ティーショット ・パー5での2打目 | ・フェアウェイからのロングショット ・ティーショット | ・グリーン上でボールを止めたい場面 ・5Wとアイアンの間の距離を埋める |
| 難易度 | 上級者向け | 初心者から中級者向け | 初心者向け |
3番ウッドは5番ウッドと比べてロフト角が約15度と小さく、フェアウェイウッドの中でも最も飛距離を出しやすいクラブです。
一方で、球が上がりにくく、芯で捉える難易度が高いため、上級者向けといえます。
7番ウッドはロフト角が20~22度と大きく、5番ウッドよりもさらにボールが上がりやすい設計です。
そのため、グリーンに直接落として止めたい場面や、ラフから高さを出したいショットで特に有効です。
5番ウッドは3番ウッドの飛距離性能と7番ウッドの上がりやすさを両立しており、一般男性の目安で180〜210ヤードを安定して打ちたいゴルファーにおすすめです。
ロフト角・長さ・飛距離の目安
5番ウッドのロフト角・長さ・飛距離の目安は、以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 飛距離 | 男性:170ー195ー210 |
| 女性:105ー135ー170 | |
| ロフト角 | 18~20度程度 |
| シャフトの長さ | 42〜42.5インチ程度 |
ロフト角は一般的に約18〜20度に設定されており、適度な球の高さを確保しながらも、十分な飛距離を出しやすいロフト帯です。
さらに、このロフト域のクラブはスピン量がやや多く、弾道が高くなる傾向があります。
そのため、落下後のランが少なめになり、キャリーでバンカー越えのグリーンを狙うようなシチュエーションでも活躍します。
また、シャフトの長さは42〜42.5インチ程度で、ヘッドスピードを稼ぎやすくしながらも、コントロール性能をある程度維持できる設計となっています。
おすすめの使用場面
5番ウッドを使うべきおすすめの場面は、以下の通りです。
- フェアウェイからグリーンを狙う際
- 距離のあるパー5でのセカンドショット
- 軽いラフにボールが入ったとき
- 風が強い場面
5番ウッドは飛距離と高さのバランスに優れているため、フェアウェイからグリーンを狙うセカンドショットに適したクラブです。
ロフト角が適度にあるため、ラフからでも比較的ボールを上げやすく、結果としてミスショットのリスクを減らせる点もメリットといえます。
また、5番ウッドはスピン量が適度に入りやすく、弾道が高めでランが少なめに収まりやすい特徴があります。
そのため、キャリーボールでバンカー越えのピンを狙いたい場面や、グリーン上でしっかりボールを止めたいショットにも有効です。
5番ウッドのメリット・デメリット

5番ウッドのメリット・デメリットを紹介します。
5番ウッドには、打ちやすさと安定性に優れたメリットがある一方、球の操作性などにおいて注意すべき点も存在します。
自身のスイングに合ったクラブかを見極めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
5番ウッドには、以下のようなメリットがあります。
- ミスに対する許容範囲が広い
- 高弾道のボールが打ちやすい
- ソールが滑りやすく、ダフリに強い
フェアウェイウッドの中でも5番ウッドは重心が深く設計されており、アイアンや3番ウッドに比べてミスへの許容範囲が広い傾向があります。
また、他のウッドよりロフト角が大きく、高弾道のボールが打ちやすいため、グリーンを狙う場面では障害物越えにも適しています。
ソール(底面)が広く滑りやすいため、ダフリに強く、地面からボールを直接打つフェアウェイショットで安定感が高いことも利点です。
5番ウッドは高弾道で安定したショットを打ちやすく、ミスに強いクラブとして幅広いゴルファーに適しています。
デメリット
5番ウッドは扱いやすい反面、以下のようなデメリットもあります。
- 経験豊富なゴルファーは左へのミスが多くなる
- スピン量が多く、高弾道でランが出にくい
- 操作性がユーティリティに劣る場合がある
- 打ち込みすぎるとダフる
中級者以上のゴルファーが感じやすい欠点として、5番ウッドはフェースのつかまりが良い分、”左へのミス”が出やすい傾向があります。
これは深重心によりヘッドが返りやすくなる構造上の特性によるもので、フェード系を好むプレーヤーにとっては扱いにくく感じる場合があります。
また、5番ウッドはロフト角が大きいためスピン量が多く、高弾道でボールが上がりやすい一方で、ランが出にくいという特徴があります。
ラフや向かい風では弾道が吹き上がりやすく、思ったより距離が出ない場面も少なくありません。
さらに、ユーティリティと比較すると、ヘッドサイズが大きいため細かな操作がしづらく、意図的にスライスやドローを打ち分けたい場合には不向きです。
初心者にとっての使いやすさとは?
5番ウッドはスイートスポットが広く、ボールが自然と上がりやすいため、初心者でも扱いやすいクラブです。
特にフックフェース設計のモデルを選ぶと、インパクト時のフェースの開きを抑えられ、スライス回転を軽減する効果が期待できます。
また、初心者にとって難易度の高いロングアイアンの代わりとしても活用できます。
ヘッドスピードが低めのゴルファーでも安定した飛距離を確保しやすい点も、大きなメリットです。
5番ウッドとユーティリティ・3番ウッドどっちがいい?

5番ウッドとユーティリティ・3番ウッドどちらを選ぶべきか、以下の観点から紹介します。
これら3種類のクラブは同じ中・長距離をカバーするクラブに分類されます。
ただし、ロフト角・重心位置・ヘッド形状が大きく異なり、弾道の高さや操作性に大きな違いがあります。
以下で詳しく解説していくので、クラブセッティングを見直したい方はぜひ参考にしてみてください。
飛距離・弾道・操作性の違い
5番ウッドと3番ユーティリティ・3番ウッドの飛距離・弾道・操作性の違いを以下にまとめました。
| 項目 | 5番ウッド | 3番ウッド | 3番ユーティリティ |
|---|---|---|---|
| ロフト角 | 18~20度程度 | 15〜16.5度前後 | 18~19°度 |
| 飛距離 | 男性:170ー195ー210 | 男性:180ー215ー235 | 男性:180ー190ー210 |
| 女性:105ー135ー170 | 女性:125ー150ー180 | 女性:130ー150ー170 | |
| 弾道 | 高弾道 | 低弾道 | 中弾道 |
3番ウッドはロフト角が約15度と小さいため、弾道は低めでランを含めた総距離を稼ぎやすいクラブです。
一方で、5番ウッドは3番ウッドほどの飛距離は出ないものの、ロフト角が18度前後と適切でボールが上がりやすい傾向があります。
さらに、スピン量が多く弾道が高いため、キャリー中心で運びやすいものの、落ちてからのランは少なくなります。
対して、ユーティリティはスピン量が少なめで弾道が低く、強い球が出やすいクラブです。
フェース面がアイアンに近く、比較的左右への操作もしやすい特徴があります。
得意なクラブ・スイングタイプ別の選び方
スイングタイプによって適したクラブが変わるため、自分の打ち方に合う番手を選ぶことでショットの安定性が大きく向上します。
- ダウンブロー気味でアイアン型のスイングを得意とする人
- ユーティリティ
- 横から払い打ちするタイプ
- 5番ウッド
- ドライバーの弾道が低めのゴルファー
- 5番ウッド
ダウンブロー気味でアイアン型のスイングを得意とするゴルファーは、コンパクトなスイングで打ちやすいユーティリティが適しています。
一方で、横から払い打つタイプのスイングをするゴルファーは、5番ウッドが扱いやすくなるケースが多いです。
5番ウッドはソール幅が広く芝の上を滑りやすいため、払い打ちでもミートしやすく、高弾道で安定したショットを打ちやすい構造になっています。
また、ドライバーの弾道が低く、キャリー不足に悩むゴルファーには5番ウッドが特に有効です。
高弾道性能によって高さを補うことで、グリーンまでしっかりキャリーで届く確率が高まります。
3W or 5W or ユーティリティどれを選ぶべき?
3W・5W・ユーティリティのどれを選ぶべきか迷う場合は、以下のように目的やショット傾向に応じて使い分けるのがおすすめです。
| クラブ | 目的 |
|---|---|
| 5番ウッド(5W) | ・ミスを減らしたい ・安定した中距離ショットを打ちたい ・高弾道でキャリーを稼ぎたい |
| 3番ウッド(3W) | ・とにかく飛距離を伸ばしたい ・ティーショットの選択肢を増やしたい |
| 3番ユーティリティ(3UT) | ・ラフでも安定して前に運びたい ・方向性を重視したい ・ロングアイアンが苦手 |
複数のクラブで迷う場合は、弾道計測機を活用してキャリー・高さ・スピン量などの実測データを比較すると、自分に最適な番手構成が見つかりやすくなります。
初心者にとっては「やさしさ」や「安心感」が重要なため、まずは扱いやすい5番ウッドの採用がおすすめです。
平均スコア100前後の中級者であれば、5番ウッドとユーティリティを組み合わせることで、コース攻略の幅を広げることができます。
自分のレベルや目的に合わせて、最もプレーを安定させてくれるクラブを選びましょう。
5番ウッドの打ち方
5番ウッドの打ち方において、意識すべきポイントは以下の通りです。
| コツ | 詳細 |
|---|---|
| ボール位置 | 右打ちの場合は「両足の中心から少し左足側」に置く |
| スタンス幅 | こぶし3つ分程度 アイアンよりもやや広め |
| 体重配分 | 両足に均等に乗せる |
これらを意識することで、ダウンブローでクラブヘッドがボールに入るため、理想的なインパクトを迎えられます。
以下の記事では、フェアウェイウッドの正しい打ち方を画像で分かりやすく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
よくあるミスと対処法
5番ウッドにおいては、以下のようなミスが起こりやすい傾向があります。
- ボールがトップする
- 打ち込みすぎてダフってしまう
5番ウッドはスイング中に上体が突っ込むと最下点がボールより左側来てしまうため、ヘッドがボールの上を叩く原因になります。
トップを防ぐためには、スイング中の上体の突っ込みを抑えることが重要です。
ダフリはヘッドがボールの手前の地面に当たる現象で、原因の多くはボールをすくい上げようとして右足に体重が残りすぎることにあります。
ダフリを避けるためには、ダウンスイングにおいて左足側へ体重を移動させ、ダウンブローあるいはレベルブロー気味でインパクトできるように最下点を調整するのが効果的です。
5番ウッドのおすすめの選び方【レベル別】
5番ウッドのおすすめの選び方をレベル別に紹介します。
特に5番ウッドは高弾道でキャリーが出やすい特性を持つため、素材・シャフト・フェース構造の違いがプレー結果に大きく影響します。
レベルに応じた最適な一本を選ぶことが、スコアアップや安定したショットに直結するため、ぜひ参考にしてみてください。
初心者
初心者は“やさしさ”と“ボールの上がりやすさ”を優先して、以下のポイントを押さえたクラブを選ぶことがおすすめです。
| 項目 | おすすめな理由 |
|---|---|
| シャローフェース | ・ボールが自然と上がりやすい ・地面のボールを拾うイメージが湧きやい |
| フックフェース | ・インパクトでフェースが開くのを抑え、スライス防止に効果的 |
| 軽めのシャフト | ・無理なくヘッドスピードを上げられる |
シャローフェースはフェースの高さが低い構造で、重心が低く前後に広がるため、ボールが自然と上がりやすいことが特徴です。
地面のボールを拾いやすい感覚が得られるため、スイング軌道が安定していない初心者でも安心して振り抜けます。
また、フックフェースはフェースがわずかに左を向く設計で、インパクト時の開きを抑え、スライス防止に役立ちます。
さらに、スイングが固まっていない初心者のうちは、軽めのカーボンシャフトを選ぶことで、楽に振り切れ、ヘッドスピードを上げる感覚を養うことが可能です。
中級者・上級者
中級者・上級者は操作性と弾道調整を重視し、以下の基準でクラブを選ぶことがおすすめです。
- ディープフェースで操作性を高める
- 求めている弾道に合ったシャフトを選ぶ
ディープフェースはフェースの高さが大きい構造となっており、ヘッドの芯が上方向に広く、強い弾道を打ちやすい特徴があります。
また、シャフトの調子によって弾道の傾向は大きく変わるため、自身の持ち球や理想の弾道に合わせて最適なシャフトを選ぶことで、ショットの精度をさらに高められます。
自分に合ったクラブを見つける際に、以下を参考にしてみてください。
| 項目 | 向いている人 |
|---|---|
| ディープフェース | ・弾道をコントロールしたい ・ラフから力強いショットを打ちたい |
| 先調子(シャフト) | ・ドローを打ちたい |
| 元調子(シャフト) | ・フェードでコントロールしたい |
中級者・上級者はクラブ性能を「使いこなす段階」にあるため、ボールのつかまり・初速・スピン量などを測定し、目的に応じたモデルを選ぶことが重要です。
5番ウッドに関するよくある質問と回答
5番ウッドに関するよくある質問を以下にまとめました。
それぞれ詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
5番ウッドと3番ユーティリティはどっちが飛ぶ?
飛距離が出やすいのは、5番ウッドです。
5番ウッドは3番ユーティリティよりもシャフトが長く設計されているため、スイング時の遠心力が大きくなり、その分ヘッドスピードを上げやすいのが特徴です。
さらに、ヘッドサイズが大きいため芯に当てやすく、ミスによる飛距離ロスが少ないことも、5番ウッドが飛ばせる理由のひとつです。
5番ウッドの呼び方は?
5番ウッドは別名「クリーク」と呼ばれ、これは伝統的なクラブ名称に由来する呼び方です。
かつての鉄製クラブで打った際に鳴る音が、鍵をかけるときの「カチッ」というクリック音に似ていたことから、「Cleek」と呼ばれるようになったと言われています。
5番ウッドは何番アイアンの代わりになる?
5番ウッドは、初心者では特に難しい3番・4番アイアンの代わりとして最適で、安定した高さと飛距離を得やすいクラブです。
ロングアイアン(3I・4I)はヘッドが小さく重心が浅いため、ボールを上げる難易度が高い傾向があります。
対して5番ウッドはロフト角が17〜19度前後と適度で球が上がりやすく、ヘッドサイズも大きいためミスに強い設計です。
そのため、初心者や、ヘッドスピードが遅いゴルファーは代替として5番ウッドをバッグに入れることで、中距離の安定感が大幅に向上します。
5番ウッドはやさしく飛ばせるゴルフクラブ!
5番ウッド(5W)は「飛ばし」と「やさしさ」の両方を求めるアマチュアゴルファーに最適なクラブです。
ロフト角が大きく、ボールが自然に上がりやすいため、3番ウッドのような難しさを感じにくいのが大きな魅力。
ただし、5番ウッドの性能を最大限に引き出すには、正しいスイング軌道やフェースの使い方を理解することが欠かせません。
特に初心者の場合、自己流で練習を続けると「打ち込んでダフる」「トップしやすい」などのクセが残ることも多いため、第三者のアドバイスを受けることが上達の近道になります。
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