3番ウッドは本当に難しい?飛距離や打ち方・使い道を解説

3番ウッドは本当に難しい?飛距離や打ち方・使い道を解説

「3番ウッドは難しい?」「本当に必要なの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

実際、3番ウッド(3W)はドライバーの次に飛距離が出る一方で、正確なインパクトと再現性が求められるため、扱いの難しいクラブのひとつです。

本記事では、3番ウッドの特徴や他クラブとの違い・難しいとされる理由、そして上手に使いこなすコツまでを徹底解説します。

「3番ウッドは自分に必要か?」と迷っている方も、この記事を読むことで、自分のレベルやプレースタイルに合った最適な使い方が見えてくるはずです。

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ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

目次

3番ウッド(3W)とはどんなクラブ?特徴と役割

3番ウッドとは?5番ウッド・3番ユーティリティとの違い

3番ウッド(3W)は飛距離性能に優れていて、ドライバーと同等に飛ぶクラブとしてティーショットで使われることもあります。

3Wのロフト角は一般的に13〜15度前後で、ドライバーよりも高弾道かつ安定した方向性を出せるのが特徴です。

そのため、「ドライバーだと曲がりやすい」「狭いホールで安全に飛ばしたい」という場面で有効な選択肢となります。

一方で、地面から打つ場合には技術が求められるクラブであり、ヘッドスピードが遅い方や打点が安定しない方は、他の番手を組み合わせて使う工夫も大切です。

以下の観点から、3番ウッドについて詳しく解説していきます。

3番ウッドを入れるか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

フェアウェイウッドの中でのポジション|5Wとの違い

フェアウェイウッドには主に3番・5番・7番といった番手があり、それぞれに飛距離と弾道が異なるため、以下のように役割に違いがあります

  • 3番ウッド
    • 飛距離を稼ぐためのクラブ
  • 5番ウッド
    • より安定性を重視するクラブ

その中でも3番ウッドは最もロフトが立っており、飛距離性能を重視するクラブです。

ティーアップしたショットではドライバーに近い飛距離を出せる一方、地面から直接打つ際には打ち出し角が低く、難易度が上がります。

一方で、5番ウッドは3Wよりも4度前後ロフト角が大きく、シャフトも短いためミスに強いという特徴があります。

フェアウェイやラフからでも扱いやすく、安定したショットを打ちやすいのが魅力です。

プレースタイルに応じて、3Wと5Wを使い分けることで、コース戦略の幅を大きく広げることができます。

ドライバーとアイアンの中間としての役割|3Uとの違い

3番ウッドはドライバーとアイアンの中間に位置するクラブであり、ドライバーよりもコントロールしやすく、アイアンよりも大きな飛距離を狙えます。

3番ウッドとドライバー・ユーティリティとの違いは、以下の通りです。

スクロールできます
クラブ3番ウッドドライバー3番ユーティリティ
主な用途飛距離と方向性のバランスがいい最大飛距離を狙う安定性・再現性重視
特徴ドライバーより正確で、地面から打てるロフト角が小さく、ティーショット専用ヘッドが小さく、ボールが上がりやすい
得意なシーン・狭いホールのティーショット

・2打目で距離を稼ぎたい場面
・ティーショット・ラフ・傾斜地
・ミスを避けたい場面

3番ウッドはドライバーほどの飛距離は出ませんが、より正確性が高く、風の強い日や狭いホールなどでのティーショットに最適です。

一方、ユーティリティ(特に3U)はアイアンに近い構造と特性を持ち、ラフや傾斜地などフェアウェイ以外のライからでも安定して打ちやすいのが特徴です。

3番ウッドはフェアウェイやティーアップから飛距離を最大化する目的で使われるのに対し、3番ユーティリティはミスを減らし、確実に前進させるためのクラブです。

そのため、3番ウッドは「攻めの一打」、3番ユーティリティは「安全な一打」といえるでしょう。

ロフト角・飛距離・シャフト長さの目安

3番ウッド(3W)のロフト角・飛距離・シャフトの長さの目安は、以下の通りです。

項目内容
飛距離の目安男性:180〜215〜235ヤード
女性:125〜150〜180ヤード
ロフト角15〜16.5度前後
シャフトの長さ43インチ前後

一般的なロフト角はおよそ15〜16.5度前後で、他の番手に比べてロフトが立っている分、スピン量が少なく弾道が低くなりやすい特性があります。

特にヘッドスピードが速いゴルファーほど、低スピンで強い球筋を打ちやすいため、風に強く飛距離を出しやすいという利点があります。

シャフトの長さの目安は約43インチ前後で、これはドライバーに次ぐ長さです。

シャフトが長いほどヘッドスピードが上がるため飛距離は伸びやすくなりますが、ミート率が下がりやすく、安定したショットにはスイングの再現性が求められます

3番ウッドが難しいと言われる理由|使わないプロも多い?

3番ウッド(3W)は飛距離性能に優れた一方で、「地面から打つ際の難易度が高い」という構造的な理由により、トップ・ダフリ・スライスといったミスが起きやすいクラブでもあります。

原因トップやダフリ、スライスといったミスが多発する
結果地面から打つ際の難易度が高い

実際、プロゴルファーの中にも3番ウッドをセッティングから外している選手は少なくありません

これは単に3番ウッドが扱いにくいという理由だけでなく、飛距離のバランス・弾道の高さ・コース戦略を総合的に考慮した結果です。

以下では、3番ウッドの難易度が高い理由について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

トップやダフリ、スライスといったミスが多発する

3番ウッドはロフトの少なさとシャフトの長さによって、以下のようなミスショットが発生しやすいクラブです。

よくあるミスミスを誘発しやすい原因
トップボールを上げようと意識しすぎるとアッパースイングになる
ダフリシャフトが長く、スイング軌道の最下点が安定しにくい
スライスフェースが開いたままインパクトを迎えると右方向へ曲がる

ロフト角は15〜16度前後と立っているため、ボールを上げようと意識しすぎるとアッパースイングになり、トップを誘発します。

また、シャフトが長いためスイング軌道の最下点がブレやすく、わずかな体重移動や入射角のズレがダフリにつながります。

さらに、インパクトでフェースが開いたまま当たると、右方向へ曲がるスライスが出やすくなります。

これらのミスは、特にヘッドスピードが十分でないアマチュアゴルファーが陥りやすい傾向があります。

地面から打つ際の難易度が高い

3番ウッド(3W)は、ティーアップせず地面から直接打つケースが多く、ボールを正確に捉える必要があるため、難易度が高い傾向があります。

難易度が高い理由
  • フェアウェイの状況に左右されやすい
  • 重心が浅く低い設計で、ヘッド下部でのインパクトが求められる

スイングの最下点がボールの手前や先にずれると、すぐにトップやダフリが発生します。

フェアウェイ上ではボールのライも影響し、芝の長さや傾斜が少し変わるだけでクラブの入射角がずれて、打点の精度を大きく狂わせてしまいます。

また、3番ウッドは他のフェアウェイウッドと比べて重心が浅く・低い設計になっており、フェース下部でのインパクトが理想的です。

これらの要素から、地面から打つ3番ウッドはゴルファーにとって最も難易度の高いショットのひとつといわれています。

使いこなすためには、まずはティーアップした状態で安定したミートを習得し、その後に地面からのショットへ段階的に移行するのがおすすめです。

3番ウッド(3W)の正しい打ち方とスイングのコツ

3番ウッドの正しい打ち方のコツ

3番ウッドの打ち方のコツは、主に以下の点を意識しましょう。

コツ詳細
ボール位置右利きの場合は「両足の中心から少し左足側」に置く
スタンス幅こぶし3つ分程度
アイアンよりもやや広め
体重配分両足に均等に乗せる

ボール位置を両足の中心から少し左足側を置くことで、ダウンブローでボールに当たりやすくなります

また、広めのスタンス幅を取ることで体勢が安定して、クラブのヘッドスピードが生み出しやすくなります。

さらに、体重配分は左右で均等になるイメージを持つと、ダウンスイングの際に体重移動をスムーズに行うことが可能です。

▼3番ウッドの打ち方を詳しく知りたい方はこちら
フェアウェイウッドの正しい打ち方を解説!ミスを減らすコツやおすすめの練習方法も紹介

3番ウッド(3W)はいらない?おすすめの活用シーン

3番ウッドの活用がおすすめなシーン

3番ウッドはいらないといわれる理由は以下の通りです。

  • しっかり飛ばすにはある程度のヘッドスピードが必要
  • スイングがズレるとダフリやトップのミスが出やすい

3番ウッドはロフトが立っておりシャフトが長いため、少しのスイングブレでもダフリやトップなどのミスが出やすく、安定したショットを打つには高い再現性が必要です。

結果として、「飛ばせるけれどミスも大きい」というリスクを抱えがちなクラブといえます。

そのため、同じような飛距離帯を狙いたい場合、5番ウッド(5W)やユーティリティ(3Uなど)を使う方が安定感が得られます。

ただし、「3番ウッドがいらない」というのはあくまでも状況次第であり、以下のような場面では特徴を活かせます

適切な場面で活用すればスコアメイクにつながるため、ぜひ参考にしてみてください。

ティーショット

狭いフェアウェイやドライバーでOBのリスクが高いホールでは、3番ウッドでのティーショットが有効です。

ドライバーよりもロフト角が大きく、スピン量が増えることで方向性が安定しやすいため、曲がり幅を抑えたショットが打てます。

特に風が強い日や、フェアウェイがタイトなコースでは、3番ウッドは「確実にフェアウェイをキープするためのクラブ」として頼もしい存在になります。

弾道もドライバーより低めで風の影響を受けにくいため、戦略的にコースを攻めたい中・上級者にはおすすめです。

パー5のセカンドショット

3番ウッド(3W)はパー5のセカンドショットで役立ちます。

残り距離が200ヤード以上あるロングホールでは、「グリーンを直接狙うか」「次のアプローチを打ちやすい位置に刻むか」という判断がスコアメイクの分かれ道になります。

しっかりとミートできれば、3番ウッドの飛距離性能を活かして2オンを狙うことも可能です。

グリーン周りまで運べれば、アプローチでバーディーのチャンスを作る展開も見込めます。

ただし、グリーン周りにバンカーや池がある場合はリスクが高くなるため、無理せずレイアップする判断も重要です。

上級者にとって3番ウッドは、「次のショットを有利にする」ための戦略クラブとして活用できます。

向かい風やフェアウェイが硬い場面

向かい風やフェアウェイが硬く転がりやすい場面では、3番ウッドを使用することで、キャリーとランのバランスを取りやすくなります

3番ウッド(3W)は、風の影響を受けにくい低弾道のショットが打てるクラブです

向かい風の中でもスピン量を抑えた強い弾道で前に進むため、安定した飛距離を確保しやすい傾向があります。

特に冬場やリンクスコースのような硬い地面では、フェアウェイを大きく転がす“ランで稼ぐショット”として活用することが可能です。

3番ウッド(3W)に関するよくある質問と回答

3番ウッド(3W)に関するよくある質問を以下にまとめました。

以下で詳しく解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

3Wと3番ユーティリティ・5Wはどれが一番飛ぶ?

3番ウッド(3W)、3番ユーティリティ(3U)、5番ウッド(5W)の中では、3番ウッドが飛距離が伸びやすい傾向があります

クラブ男性女性
3番ウッド
(3W)
180ー215ー235125ー150ー180
3番ユーティリティ
(3U)
170ー195ー210130ー150ー170
5番ウッド
(5W)
170ー195ー210130ー150ー170

一方で、ミスへの寛容性が低く難易度が高いクラブでもあるため、弾道の高さや打ちやすさを踏まえて、状況に応じた使い分けを意識することが大切です。

3Wを使わないプロは?

3番ウッド(3W)を使わない主なプロ選手は、以下の通りです。

  • 古江彩佳選手
  • 勝みなみ選手
  • 西郷真央選手
  • 池村寛世選手

これらの選手が3Wをバッグから外しているのは、飛距離や弾道の高さ、クラブの扱いやすさを考慮し、自身のプレースタイルに最も合ったクラブ構成を選択しているためです。

無理に3番ウッドを使うのではなく、自分のスイングタイプや得意距離に合わせてクラブを組むことが大切です。

最も安定して結果を出せるクラブを選ぶことが、スコアアップへの近道といえます。

3番ウッドを使うかは、使用目的とレベル感に合わせて選ぼう!

3番ウッド(3W)は確かに難易度の高いクラブですが、使用目的とレベル感を正しく見極めることで、スコアアップにつながる強力な武器になります。

■おすすめのレベル感

  • 中級者
  • 上級者

■おすすめの使用目的

  • ティーショットの代替
  • 長距離を攻めたい場面

3Wはドライバーほどの飛距離は出ないものの、方向性が安定しており、狭いフェアウェイでのティーショットの代替クラブとして有効です。

また、「3番ウッドは難しい」と言われることが多いですが、正しい打ち方とスイングの基本を身につけることで、戦略的に使いこなせるようになります。

チキンゴルフでは、インストラクターによる指導と最新シミュレーターによるデータ分析により、スイングの再現性向上をサポートします。

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