カーボンシャフトアイアンとは?メリット・デメリットや選び方について徹底解説

カーボンシャフトアイアンとは?メリット・デメリットや選び方について徹底解説

こんにちは!チキンゴルフ編集部です。

カーボンシャフトアイアンは柔軟性が高く、スチールシャフトアイアンよりも飛距離が出やすいクラブです。

また、軽量でパワーがない人でも振りやすいことから、若者からシニアまで幅広いゴルファーから注目を集めています。

しかし、「カーボンシャフトアイアンに変えるメリットは?」「スチールシャフトとの違いは?」など、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、カーボンシャフトアイアンのメリット・デメリットについて詳しく解説しています。

カーボンシャフトアイアンがおすすめの人や、向かない可能性がある人の特徴も紹介しています。

ぜひ参考にして、カーボンシャフトアイアンの特徴を把握しましょう!

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ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

目次

カーボンシャフトのアイアンとは?

カーボンシャフトアイアンとは、炭素繊維を樹脂で成形したカーボン素材のシャフトを採用したアイアンのことです。

スチールシャフトアイアンよりも軽量で、子供や女性でも振りやすいのが特徴的です。

カーボンシャフトアイアンスチールシャフトアイアンの違いを比較した表は以下の通りです。

項目カーボンシャフトスチールシャフト
素材炭素繊維金属
重量軽いモデルが主流重いモデルが主流
しなり大きい
→飛距離が出やすい
小さい
→安定性がある
金額高い低い

また、柔軟性にも優れており、スイング時の大きなしなりによってボールへのインパクトが大きくなるため、飛距離アップの効果にも期待できます。

近年では、剛性の高いモデルや重量のあるモデルなど、ゴルファーの課題に寄り添ったモデルが多数登場しており、初心者からプロゴルファーまで幅広い層がカーボンシャフトアイアンを使用しています。

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アイアンもカーボンシャフトが選ばれる時代へ!「カーボン=軽い」は昔の話

これまでは「カーボン=軽い」という認識が浸透しており、カーボンシャフトは力があまりない子供や女性、シニアのゴルファーに採用されるのが一般的でした。

また、アイアンはドライバーやウッドよりもクラブが短く、正確な距離感や方向性が優先されていたため、安定感の高いスチールシャフトを採用している人が多かったのです。

しかし、近年では「カーボン=軽い」という概念が変わりつつあり、重量のあるモデルやボディ剛性のあるモデルなど、さまざまなモデルが誕生しています。

スチールと同様の重量を持ちながらカーボン特有のしなりを活かせるなど、プロや上級者でも満足できる操作性・安定性が実現されており、スチールからカーボンへ移行する人も少なくありません。

「カーボン=軽い」は一昔前の認識で、今ではパフォーマンス向上の一つの選択肢として注目を集めています。

カーボンシャフトアイアンを使用するメリット

カーボンシャフトアイアンを使用するメリット

カーボンシャフトアイアンを使用するメリットは、以下のとおりです。

カーボンシャフトアイアンには、スチールシャフトアイアンにはないメリットがあります。

カーボンシャフトアイアンへ移行することで、パフォーマンスが向上する可能性も十分見込めますので、ぜひ参考にしてください。

スチールよりも飛距離が出やすくなる

カーボンシャフトアイアンの最大のメリットは、スチールシャフトアイアンよりも飛距離が出やすくなる点です。

カーボンシャフトアイアンはスチールよりも軽量で、同じ力で振っても自然とヘッドスピードが上がりやすくなります。

また、カーボン特有の大きなしなりによって、ボールへのインパクトも強くなり、飛距離アップにつながります。

軽いモデルが多く、スチールシャフトと比較して疲労感が少ない

カーボンシャフトアイアンには軽量なモデルが多く、長時間プレーしても疲労感が少ないというメリットがあります。

種類重量
カーボンシャフトアイアン40g~90g前後
スチールシャフトアイアン100g~130g前後

特にアイアンはラウンド中で使用頻度が高いため、軽量なカーボンシャフトを採用することで、疲労感を大幅に軽減できます。

また、カーボンシャフトは吸収性が高く、手首・肘・肩への負担が少ないため、後半ラウンドでの安定したショットにつながります。

耐久性が高く綺麗な見た目を維持できる

カーボンシャフトは腐食やサビに強い炭素繊維を使用しているので、長期間にわたり綺麗な見た目を維持できます。

湿度や雨などの外気環境や汗による劣化の心配がなく、一つのクラブを長く使用できます。

一方、スチールシャフトアイアンは湿気や汗でサビが出たり色がくすんだりするケースが多いです。

また、表面酸化やメッキの劣化により見た目の維持が難しいため、数年単位で買い替えなければいけません。

綺麗な見た目を維持し一つのクラブを大切に使用したい人は、耐久性が強いカーボンシャフトアイアンがおすすめです。

カーボンシャフトアイアンを使用するデメリット

カーボンシャフトアイアンを使用するデメリット

カーボンシャフトアイアンを使用するデメリットは、以下のとおりです。

使用する際に注意しておきたいポイントも存在しますので、ぜひ参考にしてください。

しなりが大きい分、方向性が安定しにくい

カーボンシャフトアイアンはスチールと比較して高い柔軟性を誇りますが、しなりが大きい分ボールの方向性が安定しにくいです。

以下のようなタイプの人は、しなりが戻るタイミングが合わないとフェース面が不安定になり、ボールの飛ぶ方向が左右にぶれやすくなります。

  • スイングスピードが速い
  • ダウンブローで打ち込む

カーボンシャフト特有の柔軟性は飛距離アップにつながりますが、タイミングの取り方次第では方向性が安定しにくいため注意が必要です。

スチールシャフトよりも価格が高額になりやすい

カーボンシャフトアイアンは、以下のようにスチールシャフトよりも製造工程が複雑なので、価格が高額になりやすい傾向にあります。

  • 炭素繊維シートの積層構造
  • EI分布
  • トルクの調整 など

金額は販売モデルごとに異なりますが、アイアンをすべてカーボンシャフトに変更する場合は、10万円程度の予算が必要です。

ただし、カーボンシャフトはスチールシャフトに比べて劣化しにくいため、長く使えてコスパが良いというメリットもあります。

カーボンシャフトアイアンがおすすめの人・おすすめではない人の特徴を解説

以下では、カーボンシャフトアイアンがおすすめの人・おすすめではない人の特徴を解説しています。

カーボンシャフトアイアンが自分に合うかを判断するには、シャフト特性とスイングタイプの相性を理解することが大切です。

まずは自分のスイングや悩みに当てはめながら、どちらのタイプに近いか確認してみてください。

おすすめの人

カーボンシャフトアイアンは、以下のような特徴に当てはまる人におすすめです。

  • 飛距離を伸ばしたい人
  • しなりの反動を使ってボールを高く上げたい人
  • ミスショットが少ない人

カーボンシャフトは軽量でしなりが大きいため、ヘッドスピードが遅い人でも自然とボールが上がりやすく、飛距離アップに期待できます。

特に飛距離が伸びにくい子供や女性、シニアの方がカーボンシャフトアイアンを使用すると、その効果を実感しやすいです。

また、普段からフェースへの当たりが安定しているミスショットが少ない人にもおすすめです。

カーボンシャフトアイアンは、特有のしなりによってヘッドスピードが速くなりやすい分、ボールの方向性が安定しにくいデメリットがあります。

しかし、普段からミスショットが少ない人であれば、カーボン特有のしなりを活かして飛距離を伸ばせます。

近年ではミスショットが出にくい硬めのカーボンシャフトアイアンも登場しているので、実際に試打して確かめてみましょう。

おすすめではない・向かない可能性がある人

カーボンシャフトアイアンが、おすすめではない・向かない可能性がある人の特徴は以下のとおりです。

  • ボールの方向性を重視する人
  • 飛距離に悩みを抱えていない人
  • 趣味程度でコストを抑えたい人

カーボンシャフトはスチールシャフトよりもしなりが大きく、ボールの飛ぶ方向性が左右にぶれてしまうケースが多いです。

特にヘッドスピードが速く強いインパクトで打ち込む人は、少しのタイミングのズレでボールの方向性が不安定になる可能性があるので注意してください。

カーボンシャフトアイアンを選ぶポイント

カーボンシャフトアイアンを選ぶポイントについて、以下で解説しています。

カーボンシャフトアイアンの使用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

重量│自分の適性重量に合っているか

カーボンシャフトアイアンを選ぶ際は、以下のように自分の適性重量に合っているか確認するのがポイントです。

ゴルファー適性重量
女性・ジュニア~70g
女性・飛距離が出ない男性80g~90g
一般男性100g
飛距離が出る男性110g~

カーボンシャフトアイアンは「軽さ」が魅力のシャフト素材ですが、単に軽ければ良いというわけではありません。

自分の適性重量に合っていないモデルを選ぶと、ミスショットの原因になるので注意が必要です。

ただし、上記の適性重量はあくまでも目安なので、実際に試打して選ぶのがおすすめです。

硬さ│ヘッドスピードに合っているか

カーボンシャフトアイアンを選ぶ際は、以下のようにシャフトの硬さがヘッドスピードに合っているか確認するのがポイントです。

  • 硬すぎる場合:ボールが飛びにくくなる
  • 柔らかすぎる場合:ボールの方向性が不安定になる

硬さのズレは、飛距離や方向性に大きな影響を与えるので、デザインがかっこいいなどの理由で選ぶのはおすすめできません。

また、ヘッドスピードごとの硬さの目安は以下の通りです。

硬さ(フレックス)ヘッドスピード
L(レディース)28m/s~34m/s
A(アベレージ)34m/s~36m/s
R(レギュラー)36m/s~40m/s
SR(スティッフレギュラー)40m/s~44m/s
S(スティッフ)44m/s~48m/s
X(エキストラ)48m/s~

ヘッドスピードに適した硬さのカーボンシャフトアイアンを選べば、ミート率が向上しカーボンシャフトのメリットを最大限活かせます。

キックポイント│スイングの癖に合っているか

カーボンシャフトを選ぶ際は、キックポイントがスイングの癖に合っているか確認するのがポイントです。

以下にキックポイントの特徴をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

キックポイント特徴
先調子ボールが上がりやすい
中調子安定感がある
元調子ボールを低く打てる

キックポイントは、弾道・打ち出し角・スピン量に大きな影響を与えるので、スイングの癖やどのようにボールを打ちたいかで選ぶのが重要です。

先調子のシャフトは、その名の通りクラブの先にあるヘッド側がしなるため、打ち出し角が上がりやすく、飛距離が出やすい特徴があります。

一方、元調子のシャフトは手元側がしなりやすく、ボールが上がりにくい傾向にあるので、低い弾道のボールを打ちたい上級者におすすめです。

▼キックポイントとは
 キックポイントはシャフトが最もしなる位置のこと。

カーボンシャフトアイアンの打ち方

カーボンシャフトアイアンで打つ際は、基本となるダウンブローを意識することが大切です。

【打ち方のポイント】

  • 打ち方の基本はダウンブロー
  • 体重配分は両足で均等
  • ボール位置は両足の中心~ボール1個分ほど左足側

カーボンシャフトはしなりが大きい分、インパクトでヘッドが自然に走りやすく、適度なダウンブローを入れることで しなり戻りが正しく働き、強いインパクトが生まれます。

また、力任せにせず、テンポの良いスイングを心掛けることもポイントです。

ただし、カーボンシャフトで力を入れすぎるとインパクト時にヘッドが返ってしまい、左方向へのミスショットが増えてしまいます。

ヘッドを返さなくても自然とボールを捕まえてくれるので、トップで間を作り、そのままスイングするように意識してみてください。

【関連記事】
アイアンの正しい打ち方を図解入りでわかりやすく解説!基本練習方法からコツまで紹介

カーボンシャフトアイアンに関するよくある質問

カーボンシャフトアイアンに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。

疑問を解消して、自分に合ったカーボンシャフトアイアンを選びましょう。

カーボンシャフトアイアンは男性でも使用しますか?

カーボンシャフトアイアンは、主に以下のような特徴を持つ男性に使用されています。

  • 飛距離に課題を抱えている
  • ラウンド中の疲労感に悩みを抱える
  • ボールの弾道を上げたい

カーボンシャフトアイアンは、大きなしなりの反動を活かしてスイングできるため、飛距離に課題を抱えている男性を中心に使用されています。

また、軽量で振動吸収性にも優れているため、「ラウンド中に疲労がたまってスイングの精度が落ちる」という人にもおすすめです。

実際に男性のプロゴルファーも使用しているので、性別でシャフトを選ばない時代になっています。

カーボンシャフトアイアンは年齢に関係なく使える?

カーボンシャフトアイアンの使用に年齢は関係ありません。

以前までは軽量なモデルが主流となっていたことから、子供や女性、シニアの方に採用されるケースが多かったですが、現在ではさまざまなモデルが登場しています。

パワーがある人向けに重量のあるモデルも用意されているので、ヘッドスピードに合った重量のカーボンシャフトアイアンを選ぶようにしてください。

カーボンシャフトアイアンの性能はレッスンや試打で体感しよう!

今回は、カーボンシャフトアイアンについて解説しました。

カーボンシャフトアイアンのまとめ
  • カーボンシャフトアイアンは飛距離アップに期待できる
  • ヘッドスピードに合った重量のシャフトを採用するのが重要
  • 打つ際はレベルブローを意識する

カーボンシャフトアイアンを使用すると、大きなしなりによって飛距離アップを目指せます。

また、軽量で手首・肘・肩への負担が少なく、疲労感が少ない状態でラウンドを回れることも魅力の一つです。

ただし、柔軟性が高い分、ボールの方向性が安定しにくい性質があります。

「カーボンに変えたから方向性が安定しなくなった」という人もいますが、スイング自体を改善すれば誰でも方向性を安定できる可能性があります。

「カーボンシャフトアイアンで方向性を安定させたい!」という人は、スイングの癖を効率的に改善できるチキンゴルフをご検討ください。

また、どのようにスイングを分析し、改善点を指導してくれるのか知りたい方は、チキンゴルフの口コミ体験レッスンを詳しく紹介した記事もあわせてチェックしてみてください。

自分のスイングフォームの癖を改善し、カーボンシャフトアイアンの性能を最大限引き出せるようにしましょう。

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