ゴルフのギブアップとは?ルールや使い方を分かりやすく解説

ゴルフのギブアップとは?
目次

ゴルフのギブアップとは?

ゴルフのギブアップとは、プレイヤーがそのホールのプレーを続けずに途中で棄権する行為を指します。

ギブアップは、プレイヤーがホールを終了せずに次のホールに進む場合に適用されます。

主にプレーのペースを速めるために用いられるルールの一つであり、全ての競技で採用されているわけではありません。

ギブアップを宣言することで、無駄な時間を費やすことなくスムーズにプレーを進めることができます。

コンシードとの違い

コンシードとは、マッチプレー形式の試合において使用される正式なルール用語で、相手に対して「そのホールはこれ以上打たなくていいですよ」と認めることを意味します。

たとえば、ボールがカップから極めて近く、ほぼ確実に入ると判断された場合に対戦相手が「OK(=コンシード)」と伝えるケースや、ホールの序盤で大きく差がついた場合にコンシードとして相手の勝利を認めるケースです。

項目ギブアップコンシード
対象形式ストロークプレー(非公式が中心)マッチプレー(公式ルール)
ルール上の位置付けローカルルール次第ゴルフ規則で正式に認められた行為

ギブアップが自分自身のスコアを諦める行為であるのに対し、コンシードは相手への信頼と配慮を表すルール、という違いを理解しておくことがゴルフ規則を正しく適用する上で重要です。

競技やコンペによって適用されるルールが異なるため、プレー前に必ず確認するようにしましょう。

ギブアップの使い方

ギブアップの使い方とルールは競技形式によって異なりますが、プライベートなコンペや友人とのラウンドで採用されるコンペのルールでは、スコアはあらかじめ定められた上限打数を記録することもあります。

公式競技ではホールアウトが原則のためギブアップは認められませんが、友人とのゴルフや企業のコンペでは、プレーファストを目的としてこのルールが採用されます。

スコアの記録方法は、そのラウンドやコンペで設定されたルールに従って、例えば「そのホールのパーの3倍(トリプルパー)」を上限とするものがあります。

【各ホールの上限スコア】

  • パー3のホール: 3打 × 3 = 9打
  • パー4のホール: 4打 × 3 = 12打
  • パー5のホール: 5打 × 3 = 15打

例えばパー4のホールで既に11打打ってしまい、まだカップインしていない場合、多くの場合は周りのサポートもあると思いますが、同伴者に「ギブアップします」と宣言してボールを拾い上げ、スコアカードには上限である「12」と記入します。

コンペによっては「パーの2倍(ダブルパー)」や、全ホール一律で「上限10打」など独自の規定があるため、プレー開始前に必ず確認しましょう。

ギブアップを使うタイミング

ゴルフでギブアップを使うタイミングは、自身のプレーによって全体の進行が著しく遅れてしまうと判断した時です。

ギブアップは単なるスコア調整の手段ではなく、同伴者や後続組への配慮から生まれるプレーファストを実践するための賢明な選択と言えます。

またスコアの面で考えた場合、規定打数の3倍以上の打数を打ってしまった場合や、確実に3倍以上になってしまうと判断できる場合がギブアップに適しています。

【ギブアップを使うタイミング】

  • 上限打数に近づいた時
  • バンカーやハザードから脱出できない時
  • OBやペナルティーを繰り返した時
  • 自分のプレーにより前の組と大きく間隔が空いてしまった時

スコアに固執して全体の流れを止めてしまうよりも、ギブアップを活用して円滑な進行を優先する方が良いマナーとされています。

例えばすでに規定打数の3倍以上を打ってしまってからギブアップするのは、周りによい印象を与えません。

しっかり使うタイミングを見極めて判断することで、同伴者や他の組みへの配慮へと直結します。

自分の技量やコースの混雑状況などを総合的に判断し、適切なタイミングで決断しましょう

ギブアップを使う際のポイント

ギブアップを使う際のポイントは、初心者が無理なくプレーを楽しむための配慮として、柔軟な判断と周囲のサポートが重要となります。

ギブアップを使う際に押さえておきたいポイントは、以下の通りです。

ポイント詳細
フレキシブルに運用するプレーヤーの状況に応じて柔軟に判断する
周囲のケアとサポートが不可欠経験のある同伴者にとる声掛け

「10打で終わり」といった硬直的な基準ではなく、「数回打っても前に進まない場合」や「バンカーから何度も出せない場合」など、プレーヤーの状況に応じて判断すると楽しくプレーを進められます。

また、経験のある同伴者が、「そろそろグリーンのそばまで行きましょうか」や「ここは一緒に前進しましょう」といった声掛けを行うことで、初心者が気後れせずにギブアップを選択できます。

初ラウンドのプレーヤーにとっては、正確なスコアよりも「楽しかった」という感覚を得ることの方が継続的なゴルフ参加において重要です。

ギブアップを使うことで、無理に打数を重ねるストレスから解放されるため、無理に打ち続けるよりもスマートにギブアップを選択することで、より楽しいゴルフ体験が得られるでしょう。

ギブアップを正しく活用して気持ちよくプレーしよう

ゴルフにおける「ギブアップ」は、単なる棄権行為ではなく、プレーの円滑な進行やメンタルのリセットを目的とした合理的な判断として活用されています。

特に初心者のプレイヤーにとっては、周囲との調和を保ち、楽しみながらゴルフを続けるための有効な手段となるため以下の点に注意して活用しましょう。

ギブアップのマナーと注意点詳細
マナー・声に出して明確に宣言する
・他のプレーヤーの邪魔をしない
・自分の打順が来てから判断する
・規定打数の3倍以上を打つ前に判断する
注意点・ギブアップに頼りすぎない
・ルールを事前確認しておく
・公式競技では使えない

上記の点を押さえてギブアップを正しく使いこなすことは、プレーファストを実践し、同伴者を思いやるゴルファーとしての品格を高めることに繋がります。

ルールを正しく理解し、お互いに配慮し合うことで、ゴルフという素晴らしいスポーツをより一層楽しんでいきましょう。

チキンゴルフバナー
この記事の監修者
ボギー馬場さんの本人画像

ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

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