サスペンデッドとは|天候や視界不良などによりゴルフのプレーが一時中断されること
サスペンデッドとは、以下の要因によって安全面や競技の公正性が確保できないと判断された場合にプレーを一時的に中断することを指します。
- 悪天候(雷、豪雨、強風など)
- 視界不良(濃霧や日没など)
- 照明トラブルや設備不良
この措置は主にプロトーナメントや公式競技などの大会向けの制度であり、一般のゴルファーには通常、サスペンデッドという形での中断は適用されません。
一般のゴルフの場合では、日没や天候の悪化などによりゴルフ場側がプレー継続は困難と判断した時点で、中断してクラブハウスに戻ることが基本的な対応となります。
また日没間際のプレーでは進行が遅れることでホールアウトできず、事実上、日没サスペンデッドのような状況に陥ることもあります。
こうした事態を防ぐにはスロープレーを避け、同伴者や後続組にも配慮しながらテンポよくプレーすることが大切です。
ゴルフでサスペンデッド(中断)となった後のルール
サスペンデッドによってプレーが中断された場合は、基本的に天候の回復を待ち、中断時点と同じホール・同じ位置からプレーを再開することになります。
ただし天候の回復が見込めない、あるいはその日のうちに競技を再開するのが困難と判断された場合は、以下のような対応を取られる場合も。
- 翌日以降に順延して再開
- 競技を短縮
(例:72ホール⇒54ホール) - 競技自体の中止
またゴルフ競技の公式ルールや大会規定では、以下のように明記されています。
悪天候またはその他の理由により競技が中断され、同日中の競技終了が不可能であると競技委員会が判断した場合、競技委員会は、各選手に対して、翌日以降に競技中断時のホールから競技を再開させ、中断されたラウンドの残りのホールを競技させることができる。
引用:日本女子プロゴルフ協会「第9章 悪天候等による短縮、中止等」
このように、サスペンデッド後の対応は状況に応じて柔軟に判断されます。
サスペンデッドがプレーヤーに与える影響
サスペンデッドはプレーヤーにとって単なる中断ではなく、以下のように戦略・メンタル面に影響を及ぼします。
- 戦略の見直しが必要になる
- 天候・芝の状態が変化する
再開時には風向きやコースコンディションが変わることもあり、攻め方の見直しやルート変更を迫られる場面もあります。
また好調な流れでプレーしていた選手にとっては、長時間の待機や翌朝の早い再開によって集中力が途切れ、体力も消耗しやすく、再びリズムを取り戻すのが難しくなることがあります。
プレーヤーにとっては再開時にどれだけ冷静に状況を読み直し、素早くリズムを取り戻せるかが勝敗を分ける要素となるのです。
サスペンデッドは安全や公平性の確保のために行われるプレー中断の措置!
サスペンデッドとは、以下の要因によってゴルフの競技が一時中断されることを意味します。
- 悪天候(雷、豪雨、強風など)
- 視界不良(濃霧や日没など)
- 照明トラブルや設備不良
基本的にはプロトーナメントや公式競技で適用される制度ですが、一般の方も現地でゴルフを観戦するような場面ではサスペンデッドの影響を受ける可能性もあるので、知っておいて損はないでしょう。
特に夕方や天候が変わりやすい状況では、中断や再開などラウンドに影響する場面が増えます。
いざというときに慌てないためにも、サスペンデッドのルールを事前に把握しておきましょう。

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。