ディボット跡への対処法は?救済ルールや打ち方・直し方を解説

ディボット跡への対処法は?救済ルールや打ち方・直し方を解説

ゴルフをプレーしていると、ショットのたびに芝がめくれ上がるような場面を目にすることがあります。

これは「ディボット」と呼ばれる現象で、時にはプレイヤーにとって厄介なライを生む原因にもなります

本記事では累計会員数10,000名を突破したゴルフスクールのチキンゴルフが、ディボット跡からの打ち方のコツや正しい直し方を解説します。

イレギュラーなライでも安定して打てる技術を身につけたい方や、スマートなマナーでプレーを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者
ボギー馬場さんの本人画像

ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

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目次

ディボットとは?意味と発生する原因

「ディボット」とは、ショットの際にクラブが地面を削ってしまうことで飛んだ芝のかたまりを指します。

特にアイアンショットやウェッジショットで、クラブが地面に入ることで発生するケースが多いです。

ディボットが飛んだ後に残る芝が剥がれ、土がむき出しになったえぐれた部分は「ディボット跡」と呼ばれます。

えぐれたまま放置するとボールがくぼみに入ってしまうなど、後続のプレイヤーにとって不利になる可能性があります。

以下では2つのポイントに注目し、ディボットについてより解説していきます。

「なんで芝が削れるの?」「あの穴って種類があるの?」と思ったことがある方は、ぜひ読んでみてください。

ディボットが発生する状況

ディボットは特に以下の状況で発生しやすくなります

  • アイアンやウェッジでダウンブローに打ったとき
  • フェアウェイの芝が柔らかいとき
  • ダフってしまったとき

ダウンブローはクラブヘッドが上から下に向かってボールを打ち込むため、ボールの先の地面にクラブが入ることで芝を削れてディボットができます。

また、雨の後や季節的な要因で地面が柔らかい状態だと同じスイングでもクラブが深く入りやすいため、ディボットも大きく深くなりやすいです。

ボールの手前の地面を先に打ってしまうダフリは、クラブが意図よりも早く地面に当たるため、大きく深いディボットができてしまいます。

ディボット跡の種類

一口にディボット跡と言っても深さや向き・ボールの位置によって、そこからのショットの難易度は大きく変わってきます

要素難易度が高くなる傾向
ボール位置ボールがディボット跡の手前にある
深さディボット跡が深い
方向ディボット跡がグリーン方向から斜めに入っている

ボール位置がディボット跡の手前にあると、クラブを手前から入れづらくなるのでショットの難易度が高まります。

また、ディボット跡にボールが深く沈むとクリーンに打つのが難しくなり、トップやダフリのミスが出やすい傾向です。

さらにディボット跡跡がグリーン方向にまっすぐ向いていれば比較的打ちやすいですが、斜めに入っていると難易度が上がります。

初心者はカット打ちが多いので、左斜め方向に跡が付いてしまうことはよくあるケースです。

ディボット跡にボールが入ってしまった場合、以下で紹介する打ち方を意識しながら「次のショットのハードルを下げる」ことを優先しましょう。

うまく寄せることを最優先にせず、「大きなミスをしない」ことをゴールに設定すると、致命的なミスにも繋がりにくいです。

ディボット跡からの打ち方についてはこちら

ディボットに関するルール|救済されるケースはある?

基本的にディボット跡にボールが入っても、ルール上の無罰救済(フリードロップ)は原則として認められていません

ただし、以下のようなケースでは救済を受けることができます

  • 地面にボールがくい込んでいる場合
  • ローカルルールで「6インチプレース」が認められている場合

2019年のルール改定以降、「ジェネラルエリア」にくい込んだボールに関しては、無罰での救済が認められるようになりました。
※ティーイングエリア、バンカー、グリーン、ペナルティエリア、OBを除く全エリア

以下のように、ボールが地面に一部以上埋まっている状態であれば救済対象になります。

ボールが地面に食い込んだ時のルール

また、一部のゴルフ場やプライベートコンペでは「6インチ(約15cm)以内ならボールを動かしてよい」というローカルルールが適用される場合があります。

ディボット跡からの打ち方【動作別のポイント】

【動作別】ディボット跡からの打ち方

ディボット跡からの打ち方を以下の動作別に紹介します。

ディボットは小さなバンカーのようなもので、芝が不安定でボールも沈み気味になるため、通常通りに打つとダフリやミスが発生しやすいのが特徴です。

むやみに振ると致命的なミスに繋がる可能性もあるので、意識すべきポイントを押さえておきましょう!

クラブ選びのポイント

ディボット跡からのショットでは、番手を1〜2つ上げて打つようにしましょう。

より正確なインパクトが求められるため、コンパクトなスイングのほうがスイングがブレにくくなります。

その結果、通常より飛距離が出にくくなるため、それを見越して番手を上げる判断が重要です。

ディボット跡からのフルショットはリスクが高いので、振り幅を抑えて打つ分、クラブで飛距離を補う意識を持ちましょう。

アドレスのポイント

ディボット跡からのショットでは、アドレス時に以下の2点を意識しましょう

  • 体重配分
    • 左足寄りにする
  • ボール位置
    • ボール1~2個分右足寄りに調整する

これらの調整をすると、鋭角にクラブを入れやすい体勢が作れます。

ダウンスイングでクラブヘッドが自然と上から下へ入りやすくなるため、芝が引っかかるのを防ぎやすくなります。

スイング時のポイント

ディボット跡からのスイングでは、以下の2点を意識しましょう。

  • コンパクトなスイングを意識する
  • 鋭角にクラブを入れる

大きなテークバックはスイング軌道が乱れやすく、ミスの原因になるため、コンパクトなスイングを心がけることが大切です。

左足体重をキープしたまま小さめのトップを作り、フォロースルーも無理に振り切らず抑え気味にしましょう。

また、ディボット跡ではフラットなスイング軌道で打とうとすると、芝に引っかかってダフリやすくなります。

そのため、以下のポイントを押さえて鋭角にクラブを入れることを意識しましょう

  • ダウンスイング
    • コッキングをほどかずにキープし、鋭角に降ろす
  • インパクト
    • ハンドファーストで一点集中の当て方を意識する

コンパクトかつ鋭角なスイングがディボット跡からの安定したショットに繋がるので、試してみてください。

▼ハンドファーストの構え方についてはこちら
ハンドファーストとは?習得するメリットや練習法も徹底解説!

ディボット跡の正しい直し方【基本マナー】

ディボット跡の直し方

ディボット跡の正しい直し方について、紹介します。

プレー中に自分が作ってしまったディボット跡は、自分の手で修復するのがゴルファーとしての基本的なマナーです。

そのまま放置すると、後続プレイヤーが不利なライでショットを打たなければならないため、フェアプレーの精神に基づいた行動が求められます。

ゴルフ場でのプレーをもっとスマートかつ気持ちよくするためにも、正しい直し方を押さえておきましょう。

目土を入れる

プレー中にディボット跡を作ってしまったら、目土を入れて修復するのが原則的なマナーです。

目土を適量入れて足で軽く踏みならして平らに整えると、より丁寧な処置になります。

目土とは芝が削れた跡に入れる砂や砂と芝の種を混ぜた素材を指し、以下のような効果があります。

  • 芝の根や地下茎を乾燥から守る
  • 芝の自然再生を促進する

多くのゴルフ場では、スタート前に目土袋が配られたり、カートに常備されていたりします。

自分が作ったディボット跡はその場で修復するよう心がけましょう。

土手を叩いて均す

目土が使えない状況では、ディボット跡と芝の境目である土手をクラブや足で軽く叩いて、周囲と馴染ませるのが基本です。

応急処置をすればある程度見た目が滑らかになり、他のプレーヤーにも支障が出にくくなります。

また、周囲の芝が地面にフィットすることで、芝の再生もスムーズに進みやすくなります

こうしたちょっとした気配りが、コース全体のコンディション維持や他プレーヤーへの配慮に繋がるのです。

ディボットに関するよくある質問と回答

ディボットに関するよくある質問と回答を以下にまとめました。

知識を深めておくことで、実際のプレー中にも落ち着いて対応できるので、ぜひ参考にしてみてください。

ディボットに関する新ルールはある?

2023年のルール改正においては、ディボットに関する新ルールは導入されていません

ディボット跡にボールが入った場合も救済は受けられず、そのままプレーする必要があります。

以下では救済が受けられる例外のケースについて紹介しているので、併せて参考にしてみてください。

ディボットに関するルール|救済されるケースはある?

グリーン上でディボットは発生する?

グリーン上では基本的にパターを使うため、クラブで地面を削るようなショットは基本的に行わないことから「ディボット」はほぼ発生しません

グリーン上に見られる凸凹は、ディボットではなく「ピッチマーク」と呼ばれる別の現象です。

ピッチマークとはボールが高い位置からグリーンに落下した際、その衝撃でできる小さなくぼみを指します。

ディボットとは修復方法も異なり、グリーンフォークを使って丁寧に均す必要があります。

以下の記事ではグリーンフォークの使い方について詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

【関連記事】
グリーンフォークの使い方は?ピッチマークの修復方法やおすすめの種類を紹介!

ディボット跡に入ったらコンパクトなショットを心がけよう

ディボット跡とはショット時にクラブが芝を削ってできる「えぐれた跡地」のことで、特にアイアンやウェッジでダウンブローに打った際に発生しやすいです。

ディボット跡にボールがはまってしまうと、地面の形状やボールの沈み具合によって通常よりも難易度の高いショットが求められます。

以下のポイントを意識し、コンパクトなスイングを心がけることが大切です。

ただし、ディボット跡のようなイレギュラーなライでは、スイングの基本が身についていないと、安定したショットには繋がりません。

チキンゴルフではセミパーソナル×通い放題のレッスンを通じて、スイングの基礎から実践的な応用まで丁寧にサポートいたします。

どんな場面でも安定したショットを打ちたい方は、ぜひ一度、体験レッスンでその違いを実感してみてください。

【関連記事】
チキンゴルフの体験レッスンへ潜入!利用の流れや体験内容まで詳しく紹介

業界初の「セミパーソナル×通い放題」のインドアゴルフスクール【チキンゴルフ】

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パーソナルレッスンだと回数制であることが多く、上達できないまま卒業になってしまう恐れも。

チキンゴルフは通い放題なので、セミパーソナルによる丁寧な指導と十分なレッスン回数を両立させられます。

実績一覧

なかなかゴルフが上達できずに悩んでいる人や、これからゴルフを始めようとしている人は、ぜひチキンゴルフの体験レッスンにお越しください!

\楽しみながら基礎が身につく!/

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