スリクソンZXi5アイアンは、操作性と寛容性のバランスに優れた「80〜90台」を目指すミドルハンディキャップのゴルファーに最適なアイアンです。
その評価の高さは、国内ツアープロの使用率の高さからも証明されており、当スクールのインストラクターも「飛距離が抜群に良い」と高く評価しています。
そこで本記事では、ZXi5アイアンの特徴や性能から他モデル(ZXi4・ZXi7)との違いまで詳しく解説します。
この記事を参考に、ZXi5が自分に合っているか確かめてみてください。
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ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
スリクソンZXi5アイアンの基本情報とスペック
※出典:ダンロップ公式サイト
スリクソンZXi5アイアンは、ダンロップが展開する「ZXi」シリーズの中で、操作性と寛容性のバランスを重視したモデルです。
ZXiシリーズは主に3つのモデル(ZXi4、ZXi5、ZXi7)で構成されており、ZXi5はその中間的なポジションに位置しています。
ZXi4が飛距離と寛容性に特化した飛び系モデル、ZXi7が操作性を重視したツアープロ向けモデルであるのに対し、ZXi5はその両方の良さを兼ね備えたバランス型モデルとなっています。
価格とスペック
スリクソンZXi5アイアンの価格とスペックを以下の表にまとめました。
純正シャフトは3種類あり、それぞれ特性が異なるため、自分のスイングに合わせた選択が可能です。
項目 | 概要 |
---|---|
価格 (税込) | ①Diamana ZXi for IRON(カーボンシャフト): 158,400円(6本セット) 26,400円(1本) ②N.S.PRO MODUS3 TOUR105(スチールシャフト): 151,800円(6本セット) 25,300円(1本) ③N.S.PRO 950GH neo(スチールシャフト): 151,800円(6本セット) 25,300円(1本) |
ロフト角 (#4~SW) | 22度~56度 |
ライ角 (#4~SW) | 60.5度~63.5度 |
クラブの長さ (#4~SW) | 38.75インチ~35.75インチ |
クラブの重さ (#5) | ①約380g ②約410g ③約406g |
ZXi5アイアンはミドルハンディキャップ(80〜90台)のプレーヤーから、スコアアップを目指す中級者、そしてアスリート志向のゴルファーまで幅広く支持されるアイアンとして設計されています。
最大の特徴は「コンデンス鍛造」にあり、バックフェース上部に特殊な鍛造工程を施すことでフレームの強度を向上させ、マッスルバックの操作性と打感を残しつつ、キャビティの持つ安定感と寛容性を兼ね備えたもの。
ZXi7の「S15C」と比べるとやや硬めの打感ではありますが、それでも柔らかさと弾き感のバランスが取れたクラブに仕上がっています。
スリクソンZXi5の特徴|進化したポイント
スリクソンZXi5アイアンはダンロップが長年培ってきた技術の集大成とも言えるモデルで、前作から大きく進化した特徴があります。
ZXi5アイアンの進化ポイントは主に以下の2点です。

これらの進化によって、ZXi5アイアンは「ミスに強く、芯で捉えた時の気持ち良さも兼ね備えた」アイアンに仕上がっています。
以下では、それぞれの特徴について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
中空構造アイアンの打感と飛距離性能
スリクソンZXi5アイアンは中空構造ではありませんが、「i-FORGED」技術によって中空アイアンのような飛距離性能と鍛造アイアンの打感を両立しているのが大きな特徴です。
バックフェース上部のコンデンス鍛造がフレーム強度を高め、フェースの薄肉化と均一化されたことでトゥ側でヒットしても適切なたわみが生まれ、飛距離ロスを抑えられます。
また、新たな熱処理方法でフェースを軟らかくしながら強度を維持し、柔らかい打感と弾き感のバランスを実現しています。
寛容性と直進性の向上
ZXi5アイアンは、トゥ・ヒールバランスの最適化によって寛容性と直進性が向上しているのが特徴です。
前作から進化したコンデンス鍛造によるトップブレード強化でフェース厚を均一にしたことで、トゥ側でボールを捉えても適切なたわみが生まれ、ミスヒット時の飛距離ロスを抑制。
さらに「PROGRESSIVE GROOVES」(番手別溝設計)により、ライの違いによるスピンのバラつきを低減し、一貫した球筋を可能にしています。
スリクソンZXi5の試打評価
優れた経歴を持つチキンゴルフのインストラクター2名に、ZXi5の試打をしてもらいました。

吉田 好輝
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。日本大学ゴルフ部の元主将で、ベストスコアは63。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー

増田 瑠花
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。プロゴルファーを多数輩出している名門「沖学園高等学校」のゴルフ部出身で、日本女子アマチュアゴルフ選手権への出場歴もあり。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー
飛距離について
普段は7番アイアンで180~185ヤード・130ヤードぐらいの飛距離が、それぞれ200ヤード・135ヤードと明らかに飛距離が向上。


薄いフェースで一見難しそうな見た目ながらも、簡単に打てることを評価していました。

弾道について
バックスピン量が少ない様子ですが、球が高く出ているのでグリーンで止めることも期待できると評価。

またラフから打っても、抜けが良さそうな感覚を得たそうです。
スリクソンアイアンZXi5とZXi4・ZXi7との違い
スリクソンZXiシリーズは、異なるゴルファー層のニーズに応える3種類のモデルで構成されており、ZXi5はその中間に位置するモデルです。
ZXi4は飛距離と寛容性を最大限に高めた「飛び系」モデル、ZXi7は操作性と打感を極限まで追求した「上級者向けモデル」として設計されています。
それぞれの違いを以下の表にまとめました。

項目 | ![]() ZXi4 | ![]() ZXi5 | ![]() ZXi7 |
---|---|---|---|
打感 | 軽快でパワフル | 硬めでも気持ちの良い弾き感 | 極上の柔らかさ・吸い付くような打感 |
飛距離性能 | シリーズ最大の飛距離性能 | 高い飛距離性能と操作性のバランス | 操作性重視だが適正飛距離 |
操作性 | 限定的 | バランス型(中程度) | シリーズ最高の操作性 |
寛容性 | シリーズ最高の寛容性 | 中程度の寛容性 | 限定的 |
おすすめの人 | ・飛距離重視の方 ・ミスが多い方 ・ヘッドスピードが遅い方 | ・飛距離と操作性のバランスを求める方 ・80〜90台のスコア ・操作性を高めたい中級者 | ・打感重視の方 ・操作性を重視する方 ・上級者〜シングルハンディ |
それぞれのモデルの詳細について解説していきます。
ZXi4
※出典:ダンロップ公式サイト
スリクソンZXi4アイアンは、シリーズの中で最も寛容性と飛距離性能を重視したモデルです。
2ピース中空構造とソフトステンレスボディの採用により、ミスヒットに強く、安定した飛距離を実現しています。
項目 | 概要 |
---|---|
価格 (税込) | ①Diamana ZXi for IRON(カーボンシャフト): 143,000円(5本セット) 28,600円(1本) ②N.S.PRO 950GH neo(スチールシャフト): 137,500円(5本セット) 27,500円(1本) |
ロフト角 (#4~SW) | 21度~56度 |
ライ角 (#4~SW) | 60.5度~63.5度 |
クラブの長さ (#4~SW) | 38.75インチ~35.75インチ |
クラブの重さ (#5) | ①約380g ②約406g |
ZXi4の最大の特徴は「i-FORGED」による2ピース中空構造です。
これによって、圧倒的な飛距離の向上が実現できます。

飛距離アップを最優先に考える方に最適なモデルと言えるでしょう。
ZXi7
※出典:ダンロップ公式サイト
スリクソンZXi7アイアンは、ZXiシリーズの中で最も操作性と打感を重視した上級者向けモデルです。
非常に軟らかい「S15C」軟鉄を採用し、「コンデンス鍛造」技術によってスリクソン史上最高の打感を実現しています。
項目 | 概要 |
---|---|
価格 (税込) | ①ダイナミックゴールド シャフト: 145,200円(6本セット) 24,200円(1本) ②N.S.PRO MODUS3 TOUR120(スチールシャフト): 151,800円(6本セット) 25,300円(1本) ③N.S.PRO MODUS3 TOUR105(スチールシャフト): 151,800円(6本セット) 25,300円(1本) |
ロフト角 (#3~SW) | 20度~57度 |
ライ角 (#3~SW) | 60度~63.5度 |
クラブの長さ (#3~SW) | ①②39インチ~35.5インチ ③39.25インチ~35.75インチ |
クラブの重さ (#5) | ①約427g ②約417g ③約407g |
ZXi7の最大の特徴は「i-FORGED」による「S15C」軟鉄の採用です。
これにより、極めて柔らかく吸い付くような打感を生み出しています。

また、打撃負荷によるロフト角変化の懸念から採用が難しいとされてきたS15C軟鉄ですが、「コンデンス鍛造」のネック強化設計によって実現しました。

ZXi7は、シリーズの中で最も「プロらしい打感」と「精密な操作性」を求めるゴルファー向けのモデルと言えるでしょう。
スリクソンZXi5は飛距離を維持しつつ操作性を高めたい方におすすめ!
スリクソンZXi5アイアンは、飛距離性能と操作性のバランスが絶妙な「オールラウンダー」として多くのゴルファーに支持されているモデルです。
本記事では、ZXi5の基本情報からスペック・試打評価・そして他モデルとの比較まで徹底的に解説してきました。
ZXi5の最大の魅力は「コンデンス鍛造」による「i-FORGED」技術がもたらす飛距離性能と柔らかな打感のバランスです。
ZXiシリーズの中での位置づけとしては、操作性重視の「ZXi7」と飛距離・寛容性重視の「ZXi4」の中間に位置するモデルと言えます。
これからステップアップを目指す中級者からより安定したラウンドを求める上級者まで、幅広いゴルファーにフィットする「バランス型アイアン」として、検討してみる価値のあるモデルと言えるでしょう。
自分のスイングスタイルやレベルに合っているか、ぜひ試してみてください。