ライン出しとは、飛距離を出すことよりも方向性を重視してボールをまっすぐに打ちたい時に使用するショットを指します。
どんな場面で使ってどう打てばいいのか分からず、あまり活用できていない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ライン出しの使用場面などの基礎知識や、打ち方のポイントも写真を用いてわかりやすく網羅的にご紹介します。
おすすめの練習方法や上達のコツも解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
動画解説も要チェック!

吉田 好輝
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。日本大学ゴルフ部の元主将で、ベストスコアは63。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー
ゴルフのライン出しショットとは?
ゴルフのライン出しとは、飛距離を出すことよりも方向性を重視してボールをまっすぐ打ちたい時に使うショットのことです。
ライン出しは以下のように、フルスイングの6~7割に振り幅を抑えて打ちます。

振り幅を抑えることで左右のブレと出球の高さを極力抑えた弾道になり、低くまっすぐに飛ばせます。
目安、サイドスピン(横回転)が1000rpm以内に収まっていれば理想的です。

フルショットの時の8~9割ほどの飛距離になるので、少し番手を上げたクラブを使うのが一般的です。
そんなライン出しショットの基礎知識を以下の観点からご紹介していきます。
場面に合わせてライン出しができるようになるとスコアメイクにも繋がるので、ぜひ基礎的な知識を身につけておきましょう!
使用される場面
ライン出しショットが使用されるのは、主に左右に外したくない時や低めの弾道に抑えたい時です。
実際のラウンドでも活用できるよう、以下の具体的な場面も押さえておきましょう。
- 左右からの風が強い場面
- アゲインスト(向かい風)が強い場面
- 狙いたい位置が狭い場面
(例:狭いグリーンの両端にバンカーがある) - 狙いたい軌道の左右近くに木などの障害物がある場面
ライン出しは球筋が低く風などの影響を受けにくいので、方向性の安定を重視してリスクを回避したい場面で有効です。
ただし正しいスイングが身についていないと思うような方向に飛ばず、スコア崩れに繋がるので打ち方のコツをしっかり押さえましょう。
メリット
ライン出しショットを使用するメリットは、以下の通りです。
- 方向性が安定する
↳サイドスピンがかかりにくくまっすぐ飛ぶ - ミート率が上がる
↳スイングの再現性が高い - スコアメイクに繋がる
↳球筋が低く風の影響を受けにくい - ライが悪い場所からのミスを避けられる
↳傾斜やディボット跡からでも安定したインパクトが可能
ライン出しは以下のようにフェースがスクエアな状態でインパクトするので、方向性が安定したまっすぐな軌道でボールが飛びやすいです。

またフィニッシュはハーフスイングの位置までと振り幅が小さい分、スイングの再現性が高いのでミート率が向上します。
球筋が低いスイングなので風などの影響も受けにくく、左右に外したくない時に使用すると大幅なスコア崩れを防ぐことが可能です。
デメリット
ライン出しを使用するデメリットとしては、以下の通りです。
- 飛距離が出ない
↳フルショットと比較すると、飛距離が落ちる - ボールが止まりづらい
↳弾道が低くボールが止まりづらいので、グリーンオーバーする可能性が高まる
アマチュアの場合は、ロフトのあるクラブであれば再現性が高いライン出しショットの方がミートする可能性が高く、飛距離が落ちることはあまりありません。
ロフト角の小さいクラブでは球筋が極端に低くなってしまい飛距離ロスの影響が大きくなってしまうので、ロフトの立ったクラブで活用するのがおすすめです。
パンチショットやスティンガーショットとの違い
ライン出しとパンチショット、スティンガーショットには大きな違いはなく、すべて低い球筋で打つショットです。
以下のように重視するポイントの違いによって、用語や場面を使い分けます。
ライン出し | 方向性を重視したショット |
---|---|
パンチショット | 強めのインパクトを重視したショット |
スティンガー ショット | 弾道の低さを重視したショット |
スティンガーショットは上級者にとっても難易度が高いため、まずはライン出しで方向性が安定したショットを身につけることがおすすめです。
ライン出しショットの打ち方のコツ【画像解説あり】
ライン出しショットで意識する点は、以下2つになります。


6~7割程度の振り幅を意識する
ライン出しショットでは、フルスイングのような大きな振り幅ではなく、6~7割程度のコンパクトな振り幅を意識しましょう。
これはチキンゴルフでいう「ハーフスイング」にあたり、具体的にはバックスイング時は左腕が地面と平行になる位置まで振り上げるイメージです。

フォロースルーもハーフスイングの振り幅に抑えるのが理想ですが、無理に止めようとして左脇が空くフィニッシュになるのは避ける必要があります。

フィニッシュが窮屈に感じる場合は、フルスイングと同じように振り抜いてしまった方が適切です。

この感覚をベースにすれば、どのクラブでも一貫したスイングが可能になり、再現性の高いショットにつながります。
ボールをいつもより少し右に置く
ライン出しショットはダウンブローで打つ必要があるので、ボールポジションを普段より1個分ほど右に置くことが重要です。
【PW~9I】
両足の中心からボール1個分右寄りに配置する

【8I~7I】
両足の真ん中に配置する

ボールを普段より右に置いて打つことでクラブがボールに当たる位置が後方にずれ、低い出球が出やすくなります。
ショートアイアンの方がボールをコントロールしやすいため、最初はサンドウェッジやピッチングウェッジから始めるのがおすすめです。
慣れてきたら、徐々に9番アイアン〜7番アイアンと番手を上げて練習を重ねていきましょう。

なお、5番・6番アイアンのようなロングアイアンは飛距離重視のクラブであり、ライン出しショットには不向きとされています。
ライン出しショットの練習方法
ライン出しショットの練習方法として、ガムテープを活用した練習ドリルがおすすめです
インドアゴルフで練習する際は、スクリーンに目印としてガムテープを貼り、その目印に向かってボールを当てるイメージでスイングするのがおすすめです。


ライン出しで高く打ち上がってしまう方は、無意識にインパクト後にクラブを上に振り抜いている傾向があります。
ガムテープドリルは出球と目線を低く保つことが身につくため、弾道を抑えてクラブ軌道を安定させる練習として効果的です。
打ちっぱなしでは、横線の入った鉄塔を目印にして、弾道の高さの目標値を設定するのがおすすめです。
「この線よりも上に上げない」といった弾道の上限を意識的に設けることで、ガムテープドリルと同様に、出球を低く抑えたライン出しショットの再現性が高まります。
ライン出しショットが上手くいかない人には、ゴルフスクールもおすすめ!
ライン出しの打ち方のコツや練習方法を試しても、なかなか安定したショットが掴めない方はゴルフスクールに通うこともおすすめです。
- インストラクターから直接指導が受けられる
- スイングの癖を的確に把握できる
- 効果的な練習方法が分かる
ゴルフスクールは第三者の視点からフォームなどを確認してもらえるので、効率的に練習・改善をすることが可能です。
一生懸命に練習をしてもなかなかショットが身につかないとボールを打つ際に不安になり、ムラがあり思うようなプレーができなくなる可能性もあります。
ゴルフに対する不安を払拭してプレーを楽しみたい方は、一度ゴルフスクールを検討することもおすすめです。
業界初の「セミパーソナル×通い放題」のインドアゴルフスクール【チキンゴルフ】

チキンゴルフは業界初のセミパーソナル×通い放題のレッスン携帯で、各々のペースに合わせた効率的なレッスンを受講できます。
5,6人のグループレッスンだと十分な指導の確保が、1対1のパーソナルだと自ら考えながら練習する時間の確保が難しいです。
一方、セミパーソナルであれば指導と自主練習をバランスよく取り入れることが可能。
パーソナルレッスンだと回数制であることが多く、上達できないまま卒業になってしまう恐れも。
チキンゴルフは通い放題なので、セミパーソナルによる丁寧な指導と十分なレッスン回数を両立させられます。

なかなかゴルフが上達できずに悩んでいる人や、これからゴルフを始めようとしている人は、ぜひチキンゴルフの体験レッスンにお越しください!
\コスパ良く上達したいなら/

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。