ゴルフにおけるオナーの意味|オーナーとの違い
「オナー」とは、ホールのスタート時に最初にティーショットを打つプレーヤーのことです。
英語の honor は「名誉」という意味があり、「誰よりも先に打てる権利=名誉」として、この言葉が使われています。
日本語では「オナー」と「オーナー(owner)」の発音が似ており、混同されやすいですが、意味はまったく異なります。
用語 | 意味 |
---|---|
オナー (honor) | 名誉 最初に打つ権利を持つ人 |
オーナー (owner) | 所有者、持ち主 |
「オーナー」はゴルフ用語としては誤用にあたるため、使用には注意しましょう。
オナーの決め方|ティーショットの順番が決まる仕組み
ラウンドの最初のホールでは、オナーを以下のような方法で決めることが一般的です。
- じゃんけん
- くじ引き
- 目上の人やゲストを優先する
特にビジネスの場では、「役職が上の人が最初に打つ」といった人間関係への配慮が優先されることもあります。
また、2ホール目以降は前のホールで最も少ない打数(ベストスコア)だった人が、次のホールのオナーとなります。
同スコアのプレーヤーが複数いる場合は、前のホールでのティーショット順を基準にして、最も早く打った人がオナーとなるのが一般的です。
オナーに関するマナーについてよくある疑問
オナーに関するマナーについてよくある疑問を、以下にまとめました。
オナーに関するマナーを正しく理解しておくことで、ラウンド中のトラブルを防ぎ、より気持ちの良いプレーが楽しめます。
オナーになったときの基本マナーとは?
オナーになった人は、他のプレーヤーより先に次のホールでショットを打つため、前のホールを終えたら速やかにティーグラウンドへ向かっておくのが基本です。
これは「自分がオナーだと理解し、進行を円滑にする意思がある」という、他プレーヤーへの配慮の表れでもあります。
もちろん、オナーが最初に打つのが基本ルールですが、たとえばクラブ選びに時間がかかっている場合などは、無理に順番を守る必要はありません。
準備が整っていないときは、他のプレーヤーに「お先にどうぞ」と一声かけて順番を譲るのが、紳士的でスマートな対応です。
間違えて先に打ったら?
打つ順番を間違えてしまった場合の対応は、ストロークプレーかマッチプレーかで異なります。
ストロークプレー | マッチプレー | |
---|---|---|
誤って先に打った場合 | 無罰でそのまま続行 | 無罰 ※オナーが打ち直しを要求可 |
意図的に順番を変えた場合 | 2打罰 |
通常は同意を得ずにうっかり打ってしまった場合でも、ルール上は無罰でそのままプレーを続けられます。
ただし、複数のプレーヤーが結託し、本来の順番と異なる順で打つことで特定のプレーヤーを有利にしようとした場合、関与したすべてのプレーヤーに2打罰が課されます。
マッチプレーでは順番違反そのものに罰はありませんが、オナーのプレーヤーが打ち直しを要求できる権利を持ちます。
また、順番違反はルール上セーフであってもマナー違反とされることが多く、他のプレーヤーに不快感を与える可能性があるため、順番を間違えた際には「すみません」と一言添えるなどの配慮が大切です。
まとめ|オナーはスコアが最も良かった人に与えられる名誉
オナーは、そのホールで最も良いスコアを出したプレーヤーに与えられる名誉ある打順です。
たとえ順番を間違えて先に打ってしまっても、ストロークプレーでは原則としてペナルティにはなりません。
しかし、オナーを尊重することは、ゴルフにおける大切なマナーのひとつです。
ラウンドの進行をスムーズにし、プレーヤー同士が気持ちよくプレーを楽しむためにも、互いの順番を意識した行動を心がけましょう。
以下ではティーショットに関するルールについて詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。


ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。