ティーショットはコース攻略を左右する最初の一打であり、スコアメイクの鍵を握る重要なショットです。
フェアウェイにボールを正確に乗せることができれば次のショットが楽になるだけでなく、スコアアップにも繋がります。
一方で、ティーショットが乱れると難しい場所から打つリスクが高まり、ホール全体の流れが崩れてしまうこともあります。
そこで本記事では、ティーショットの打ち方や基本的なルールについて解説!
ティーショットにおけるドライバー以外のクラブを使った戦略についても、詳しくご紹介します。
コースや状況に応じた最適なティーショットを学び、スコアアップを目指しましょう!
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ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ゴルフにおけるティーショットとは?
ティーショットは各ホールで最初に打つショットを指し、ホール全体のプレーに大きな影響を与える重要な一打となります。
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基本的に前のホールで最もスコアが良かったゴルファーから順番に打っていくことが一般的。
ティーショットが真っ直ぐかつ遠くに飛んで、フェアウェイに乗せられると次のショットが楽になり、ラフや障害物に入るリスクを軽減することが可能です。
ティーショットを打つ場所を「ティーイングエリア」といい、左右に設置されたティーマーカーと呼ばれる小さな板や球体の間からボールを打ちます。
なお、2019年にゴルフ規則が変更され、ティーグラウンドではなく”ティーイングエリア”が正式名称となりました。
ティーマーカーは色ごとに以下のように難易度やホールまでの距離が異なるため、プレーヤーのレベルや体力差を考慮した公平なプレーができます。
色 | 名称 | 対象者 |
---|---|---|
赤 | レディースティ | 女性・子ども |
金・銀 | フロントティ | 高齢者(シニア) |
白 | レギュラーティ | 一般ゴルファー |
青 | バックティ | 上級者 |
黒 | チャンピオンティ | 競技の場合 |
白がフロントティー・青がレギュラーティーとして区分けするゴルフ場もあるため、予め確認しておきましょう。
ティーショットの基本ルールをペナルティ別に解説
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ティーショットの基本的なルールは、以下の通りです。
- ティーイングエリア内から打つ
- ティーマーカーから後方2クラブレングス以内の範囲でティーアップする必要がある
ティーショットはティーマーカーで指定されたエリアから打ち、ティーイングエリアの後方2クラブレングス※以内の範囲でティーアップする必要があります。
※ゴルフクラブの長さの2倍に相当する距離
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さらにルールとして定められていないものの、打順が来てから40秒以内に打つことがマナーとなります。
他にもティーショットには細やかなルールがあり、場合によってはペナルティが課されることも。
以下のペナルティ別にティーショットの基本的なルールについて、紹介します。
大切な1打目でペナルティが課されないよう、しっかりルールを押えておきましょう。
ペナルティなし
ティーショットにおいて以下の場合は、ペナルティなしとなります。
- アドレス時にティーからボールが落ちた場合
- 打つ順番を間違えた場合
ボールがティーから落ちることは特に風が強い日や、ティーの高さが合っていない場合は起こりやすいミスです。
落ちたボールを拾い上げ、再度ティーアップをしてショットを行えば問題ありません。
もし明確に打つ意思を持ってスイングをし、空振りしてしまった場合は、1打としてカウントされます。
またうっかり順番を間違えて打ってしまってもペナルティはありませんが、流れを乱してしまうので注意しましょう。
1打罰
ティーショットにおいて以下の場合は、1打罰のペナルティが科されます。
- OBに出てしまった場合
ティーショットがOBに出てしまった場合は1打罰を受けることになり、同じティーイングエリアからの打ち直しが必要です。
ただし、コースによっては前方に特設のティーイングエリアが設けられており、そこから4打目として打つことが認められています。
1打罰はスコアに大きく影響するので、ティーショットの打ち方を押さえてなるべくミスがないようにしましょう。
2打罰
ティーショットにおいて以下の場合は、2打罰のペナルティが科されます。
- 左右のティーマーカー外で打った場合
- 間違ったティーグラウンドから打った場合
ティーマーカーはティーイングエリアの左右端を示すマークであり、ショットはこのマーカーの間から後方2クラブレングスの範囲で行わなければなりません。
またレギュラーティーでラウンドしていたのに、バックティーから打ってしまった場合も、ティーマーカーの外から打ったと見なされて2打罰が課せられます。
ティーショットの打ち方・安定させる方法
ティーショットの打ち方・安定させる方法は、以下の通りです。
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ティーショットが安定することで次のショットの選択肢が増えて、リスクを回避できます。
スコアアップと自信の向上にも繋がるので、ぜひ参考にしてみてください。
セカンドショットが打ちやすい方向へボールを飛ばす
ティーショットの基本は、セカンドショットを打ちやすい位置にボールを運ぶことです。
多くのゴルファーは飛ばすことだけを考えがちですが、どの範囲を狙えば次が打ちやすいかまで考えられると次が楽になります。
ティーショットを打つ前に、グリーンまでのコースレイアウトをしっかりと把握しておくことが重要です。
フェアウェイの幅や傾斜・バンカーやハザードの位置・グリーンの奥行きなどを確認し、最適な狙い目を定めましょう。
コースの見え方を考慮してティーの位置を調整する
ティーショットを安定させるには、コースの見え方を考慮してティーの位置を調整することが重要です。
ティー位置が変わるとコースの見え方が大きく変化するため、狙やすいポイントが出てくることがあります。
例えばティーが右寄りに設置されているコース左側を広く使うことができます。
スライス傾向が強い人は、右寄りにティーアップしてコース左側へ向かって打つことで、コース幅にボールを収められる可能性を高められるでしょう。
水平な場所でスタンスをとる
ティーイングエリアにも微妙な傾斜がついている場合があるので、水平な場所でスタンスを取ることが大切です。
傾斜のあるティーイングエリアから打つと、以下のように予想外のミスショットにつながる可能性があります。
- 左上がりの傾斜
- ダフリ・チーピン
- つま先上がりの傾斜
- ダフリ・引っかけ
ミスを防いで理想的なショットを目指すためにも、ティーイングエリア内で最も水平な場所を探してティーアップしましょう。
ティーショットでのクラブと選び方
ティーショットで使われるクラブと選び方は、以下の通りです。
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場面に合わせたクラブを選択することでさらにティーショットの精度が上がり、スコアアップにも繋がるのでぜひ参考にしてみてください。
ドライバー|飛距離が出る
ティーショットで飛距離を稼ぎたい場合は、ドライバーを使用するのがおすすめです。
ドライバーは最も飛距離が出るクラブであり、ロングホールやミドルホールの大半で活用されます。
ただし、ドライバーは左右の曲がりを抑えづらいので方向性が悪いとOBになるリスクが最も高くなります。
ドライバーの打ち方に自信がない場合は、以下の記事を参考に正確なショットを心がけましょう。
ティーショットでは飛距離よりも方向性が重要な場面も多く、コースや状況に応じてドライバー以外のクラブ選択が必要な場面もあります。
フェアウェイウッド|飛距離と方向性のバランスがいい
ティーショットで飛距離と方向性のバランスを重視したい場合、フェアウェイウッドの使用がおすすめです。
フェアウェイウッドは、ドライバーよりもシャフトが短くヘッドが重いため、直進性が高く安定したショットが期待できます。
例えばドッグレッグのコースでは、ドライバーの飛距離だとコースを突き抜けてしまうことがあります。
このような場面でフェアウェイウッドを選ぶことで、適切な飛距離と方向性を維持して安全な場所からセカンドショットを打つことが可能。
フェアウェイウッドで安定したショットを打つためのコツについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
ユーティリティ|安定したショットを打てる
ティーショットで方向性が重視される場面では、安定したショットを打てるユーティリティを選ぶことがおすすめです。
ユーティリティは、主に安全な位置に飛ばしたいミドル・ロングホールや距離が長めなショートホールで使われます。
フェアウェイウッドと比較すると、ヘッドが小さく短いシャフトで操作性が高いため、フェアウェイウッドが苦手な方でも扱いやすいです。
以下ではユーティリティの打ち方について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
アイアン|ショートホールで重宝される
狙った場所にボールを落とす精度が求められるショートホールでは、アイアンがおすすめです。
アイアンは他のクラブに比べてコントロール性が高く、バックスピン量も多いのが特徴で、ショートホールでグリーンを直接狙う際に使われます。
ティーショットを行う際は背の低いショートティーを使用し、以下の高さに設定するのがポイントです。
- ティーの頭が少し見える高さ
- ボールで隠れる程度の高さ
以下ではアイアンの打ち方について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ティーショットに関するよくある質問と回答
ティーショットに関するよくある質問と回答は、以下の通りです。
ティーショットへの疑問を解消し、ゴルフのパフォーマンス向上に役立てましょう!
プロゴルファーはティーが飛ばないのはなぜ?
プロゴルファーはティーが飛ばないのは、以下が要因と考えられます。
- スイング軌道が安定している
- インパクトの位置が適切である
スイング軌道が安定しているとクラブヘッドがボールに正しい角度で入り、スイング中に地面やティーに余計な接触をしません。
プロゴルファーはボールの中心部に正確にインパクトするため、クラブヘッドがティーをほとんど叩かず、ティーへの衝撃を最小限に抑えられます。
ゴルフティーの正しい挿し方は?
ゴルフティーの正しい挿し方は、以下の通りです。
- 適切なティー位置を確認する
- 手のひらにティーとボールをセットする
- ボールを押し込むようにしてティーを挿す
- 高さを調節する
クラブによって適切なティーの高さが異なりますが、ドライバーの場合はクラブヘッドから半分程ボールが見えるぐらいの高さにします。
ティーショットの成功率を高めるためにはゴルフスクールもおすすめ!
ティーショットとは各ホールで最初に打つ一打であり、ホール全体のプレーに大きな影響を与える重要なショットです。
ティーショットでフェアウェイにボールを乗せられると、スコアメイクにおいて大きなメリットを得ることできます。
ティーショットでは打つ前にグリーンまでのコースレイアウトをしっかりと把握し、打ちやすい方向へボールを飛ばすことが重要です。
しかし、コースごとに特徴が異なるためスイングが安定せず、思い通りにショットを打てないという悩みを抱えるゴルファーも少なくありません。
ティーショットに自信を持つためには、正しいスイングフォームやクラブの使い方を学ぶことが必要不可欠です。
効率よくティーショットの上達を目指したい方は、ゴルフスクールの利用を検討することがおすすめ。
チキンゴルフは通い放題のセミパーソナルレッスンで、自分の課題点にじっくり向き合うことができます。
ティーショットを安定させたい方は、第三者に目線から的確な指導が受けられるゴルフスクールも選択肢に加えてみてください。
業界初の「セミパーソナル×通い放題」のインドアゴルフスクール【チキンゴルフ】
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チキンゴルフでは業界初のセミパーソナル×通い放題のレッスン形態で、各々のペースに合わせた効率的なレッスンを受講できます。
5,6人のグループレッスンだと十分な指導の確保が、1対1のパーソナルだと自ら考えながら練習する時間の確保が難しいです。
一方、セミパーソナルであれば指導と自主練習をバランス良く取り入れることが可能。
パーソナルレッスンだと回数制であることが多く、上達できないまま卒業になってしまう恐れも。
チキンゴルフは通い放題なので、セミパーソナルによる丁寧な指導と十分なレッスン回数を両立させられます。
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なかなかゴルフが上達できずに悩んでいる人や、これからゴルフを始めようとしている人は、ぜひチキンゴルフの体験レッスンにお越しください!
\楽しみながら基礎が身につく!/