「左利きでのスイングや握り方が分からない」
「右打ちか左打ちかを決められない」
一般的に左利きは全体の約1割程度と言われており、ゴルフにおいても左利きのプレイヤーは少なく、右利きが基準となっています。
そんな中で左利きのゴルフ初心者は、右打ちと左打ちどっちでプレーしたらいいか迷うことも多いのではないでしょうか。
そこで累計会員数10,000名を達成したチキンゴルフの観点から、左打ち・右打ちのメリット・デメリットを解説していきます。
右打ちか左打ちかはプレーにも大きな影響を与えるので、特徴などを踏まえながら決めることで楽しくゴルフを始めましょう!
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
ゴルフで左利きの人は右打ち・左打ちどっちで打つ?
左利きのゴルファーは右打ちと左打ちのどちらでプレーするかを選ぶ必要があり、自分に合った打ち方を検討することが重要です。
「レフティー」とは左利きで左打ちのプレイヤーを指し、左利き人口が約10%に対してレフティーの割合は約3%と少数派となります。
※本記事では、左打ちのプレイヤーを「レフティー」と定義します。
多くの人が左利きでも右打ちを選んでいると分かりますが、右打ちと左打ちにはそれぞれメリットとデメリットがあることも事実です。
ゴルフにおける右打ち・左打ちとは
- 右打ち
↳ボールの左側に立ち、右側からクラブを振ること - 左打ち
↳ボールの右側に立ち、左側からクラブを振ること
自分に合った方法でゴルフをプレーするためにも右打ち・左打ちどちらも試すことが大切なので、スムーズにスイングできる方を検討しましょう。
ゴルフで左利き・右打ちをするメリット
左利きが右打ちをするメリットは、以下の通りです。
左利きでも右打ちでプレーする人は多く、左利きだからこそのメリットもあるため、どっちにするかを決める際に役立ててみてください。
利き手主導でスイングできる
左利きが右打ちでプレーすると、利き手主導でスイングできることがメリットです。
右打ちの場合に左手はクラブをリードする役割があり、ボールの方向性・安定性に影響します。
一般的に利き手の方が力が強いと言われているため、左手と左サイドを使ってダウンスイングをリードすることが可能です。
左側が優位に動くことでスイングの安定性が向上する可能性が高く、左利きの特性を活かしたスイングができるでしょう。
利き足が使えて安定した踏み込みができる
左利きが右打ちにすると利き足が使えるため安定した踏み込みができ、強い弾道を打てる可能性が高いです。
一般的に利き手が左の人は利き足も左であることが多いため、以下のメリットが得られやすいでしょう。
- ボールに力が伝わりやすい
- 体重移動がスムーズになる
ダウンスイング時に左足を踏み込むことでパワーが生まれ、ボールに力が伝わって飛距離アップに繋がります。
また右利きの場合は右足に体重が残りやすいものの、左利きは左への体重移動をスムーズにできる可能性が高いです。
利き目が左だとヘッドアップしにくい
左利きの人は利き目も左なことが多いため、ヘッドアップしにくい傾向があります。
利き目とは脳が優先的に情報を処理する方の目を指し、以下の方法で見分けることが可能です。
- 床に目印を置き、親指と人差し指で〇を作る
- 〇の中の目印を見たまま右目を閉じる
- 〇の中の目印を見たまま左目を閉じる
- 〇の中に目印が入っていた方が利き目
利き目が右だとターゲット方向に顔が向いて身体が開きやすくなるため、スライスに繋がる場合もあります。
一方で利き目が左だとヘッドアップしにくいことから、アドレスやスイングで身体が開きにくくなる可能性が高いです。
ボールを捕まえやすくなるので、飛距離の向上や方向性の安定に繋がります。
ゴルフで左利き・右打ちをするデメリット
左利きが右打ちをするデメリットは、以下の通りです。
- スイングに慣れるのに時間がかかる
- 力加減などの調節が難しい
ゴルフで左利きが右打ちをするとスイング時に違和感を覚えることがあるためフォームの乱れに繋がり、飛ばないと感じる人も多いでしょう。
スイング自体が不自然に感じるとフォームの型が身につくのに時間がかかり、飛距離や方向性に影響が出る可能性が高いです。
また左利きの場合は左腕や左肩の筋力が強い場合が多く、左右のバランス調整や飛距離をコントロールするための力加減が難しい傾向があります。
しかしパッティングやアプローチなどを練習し、右手で力を調節する感覚を養っていけば克服することが可能。
右打ち・左打ちのどちらが向いているかは一人ひとり異なるので、まずは試打を通して適性を見極めることが大切です。
ゴルフで左利き・左打ちをするメリット
左利きが左打ちをするメリットは、以下の通りです。
プレー人口の少ないレフティーですが、左打ちならではのメリットもあります。
右打ち・左打ちどちらがいいかを見極めながら、楽しくプレーすることを目指しましょう!
違和感なくスイングできる
利き腕とは逆方向でスイングすると違和感を覚える可能性が高いものの、左打ちをすれば最初から違和感なくスイングができます。
特にアプローチなど力加減が重要なショットでは、利き手である左の方が細やかな調整がしやすい可能性も。
また野球やテニスなどで別のスポーツで左打ちをしていた経験がある人は、ゴルフでも左の方が高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
右打ちでスイングした際にあまりにも不自然なフォームになってしまう場合は、左打ちを検討することもおすすめです。
練習場が混みあわない可能性が高い
レフティーは約3%と言われるほど競技人口が少ないため、練習場が混みあわない可能性が高いです。
右打ち専用の打席は順番待ちが必要でも左打ちの打席は空いているというケースも多く、スムーズに練習できるでしょう。
ただしプレイヤー人口が少ない分、左打ち専用の打席自体がないことも考えられるので、絶対的なメリットとは言いにくい部分があります。
ゴルフで左利き・左打ちをするデメリット【不利な理由】
左利きや左打ちはプレー上で不利に働くことは少なく、レフティーのプロゴルファーもいます。
一方でゴルフでプレー人口の少なさから左打ちが不利と言われる理由は、以下の通りです。
右打ちと左打ちどっちでプレーするかを決める際は、メリット・デメリットを加味したうえで考えましょう。
練習場での打席数が限られている
左打ちはそのプレー人口の少なさから練習場での打席数が限られており、練習しづらい可能性があります。
基本的に練習場では右打席が主流となるため、左打席は右端に設置されていることが多いことから打つ場所の選択肢が限られてしまうことも。
また規模の小さい練習場では左打席がないこともあり、自宅や職場などの生活圏内で左打ちで練習できる場所があるとは限りません。
練習場選びの際には事前に左打席の有無を確認して、スムーズに練習できる環境を見つけることが重要です。
ゴルフクラブの選択肢が少ない
左打ちは人口が少ないことから、ゴルフクラブの選択肢が少ない傾向にあります。
クラブの選択肢が少ないと自分好みのギアを見つけられる可能性が低くなってしまうので、デメリットと言えるでしょう。
また中古品の流通数も少ない傾向があるため、左利き用のゴルフセットを安く揃えることも難しいです。
左打ち用のクラブを購入する際は、事前にショップに取り扱いがあるかを確認しておくことがおすすめです。
コースやメディア情報は右打ちが基準
一般的なゴルフコースやメディアに取り上げられる情報は、右打ちが基準となっています。
ゴルフ雑誌で打ち方や握り方などの情報収集をする際はすべて反転させて覚える必要があり、手間に感じる人も多いでしょう。
またゴルフコースにおいては右打ちが基準で作られている傾向があり、以下のように左打ちに不利に働くこともあります。
- 右打ちが回りやすいよう工夫されている
- 左打ちがスライスした場合にペナルティに繋がりやすい
例えば一般的なコースではスライスのミスがカバーできるよう右側を広くするなど、右打ちが回りやすい工夫がされていることが多いです。
またこのようなコースで左打ちがスライスした場合、左側に飛ぶことでペナルティに繋がりやすくなってしまいます。
ゴルフにおける左利きの握り方
ゴルフにおける左利きの握り方を、右打ち・左打ち別に紹介していきます。
左利きでの握り方を画像や図解を用いて解説していくので、ゴルフをプレーするうえで持ち方に悩みがある人はぜひ参考にしてみてください。
右打ちの場合
右打ちにおけるゴルフクラブを握る時のチェックポイントは、以下の通りです。
- 左手
- 親指と人差し指の線が右肩を向いているか
- 左手の中指のナックル(指の付け根の骨)まで
見えているか
- 親指と人差し指の線が右肩を向いているか
- 右手
- 右手の親指と人差し指の線が
右肩を向いているか
- 右手の親指と人差し指の線が
クラブの握り方においては右手・左手が適切な位置にあるかが重要で、手の置き方が間違っていると弾道にも大きく影響します。
利き手とは反対の握り方に違和感を覚える場合は、上記に沿って右手・左手の位置が正しいかを確認しましょう。
左打ちの場合
左打ちの場合でもクリップの握り方は変わらないものの、左右の手が反対になります。
- オーバーラッピンググリップ
↳左手の小指を右手の人差し指と中指の間に重ねる - インターロッキンググリップ
↳左手の小指と右手の人差し指を絡ませる握り方 - テンフィンガーグリップ
↳両手の指をすべて使ってクラブを握る
最初のうちは左右を反転させて覚えることに慣れない部分もあるかもしれませんが、手順を1つずつ追っていくことで正しい握り方を身につけられますよ。
ゴルフの左利きでのスイング
左利きでのスイングについて、右打ち・左打ちごとに紹介します。
どちらもスイングの基本は変わらないため、左打ちの方は右打ちでの打ち方を反転させて実践してみてください。
右打ちの場合
左利き・右打ちの場合は、以下のようにスイングしましょう。
- 手元の位置が「小文字のy」になるように構える
- 肩・膝・つま先がターゲットに平行になるように構える
- ビジネスゾーンまで両肩とグリップを結ぶ三角形をキープする
- フェースがスクエアな状態で打つ
正しい構え方を身につけるとスイングもスムーズに行えるようになるので、手元の位置が「小文字のy」になっているかを確認するようにしましょう。
以下の記事ではボールの位置やスタンス幅などのアドレスからフォロースルーまで、スイングの一連の流れについて詳しく紹介しています。
ゴルフでは利き手に関わらず正しいスイングフォームを身につけることが大切なので、ぜひ参考にしてみてください。
左打ちの場合
左打ちは基本的に右利きの打ち方を左右反転させたもので、以下の点が右打ちと異なります。
- 立つ場所
- ボールの右側に立つ
- スイング方向
- 体の左側から右側へとクラブを振る
右打ちのプレイヤーとは反対側に構えるものの、スタンスや身体の向きは目標方向へ正しくセットすることが大切です。
鏡やスマートフォンを利用して自分のフォームを確認しながら、徐々にスイングを整えていきましょう。
ゴルフで左利きプレイヤーが右打ち・左打ちかを選ぶ方法
左利きプレイヤーが右打ち・左打ちかを選ぶ方法は、以下の通りです。
右打ちと左打ちそれぞれのメリット・デメリットを比べたうえで、どっちにしようか迷う人はぜひ参考にしてみてください。
両方の手でスイングをしてみる
右打ちか左打ちか迷う場合はレンタルのクラブなどを活用し、どちらも試して決めることがおすすめです。
試す際には鏡や動画などでフォームを確かめながら、以下のポイントを加味して選んでみましょう。
- アドレスに癖がないか
- 違和感なくスイングできるか
例えば右打ちで構えた時だけ肩が一方に傾いてしまう場合は、左打ちの方が向いている可能性があります。
より自然で無理なくスイングできる方を選ぶことが、ゴルフ上達への第一歩に繋がるでしょう。
合わないと感じたら転向する
「右打ちである程度練習しても違和感が残る」「左打ちは情報収集しづらく合わない」と感じたら、転向するのも1つの手です。
ただし筋力バランスや左手・右手の役割の違いがあるため、スイングに慣れるまでには一定の時間が必要なことも覚えておきましょう。
また転向する場合はゴルフクラブの準備が必要なので、コストがかかってしまいます。
スイングの改善など上達のためにできることを行ったうえで、転向を考えることがおすすめです。
インストラクターの目線から判断してもらう
左右で試し打ちをしてもなかなか決められない場合は、ゴルフスクールでインストラクターの目線から判断してもらうこともおすすめ◎
多くのプレイヤーを指導してきたインストラクターであれば、右打ち・左打ちのどちらに素質があるかを見極められる可能性が高いです。
また転向にはクラブの買い替えなどのコストがかかるため、最初に適性がある方を判断してもらうことで、トータルのコストを抑えられる場合も。
また右打ちか左打ちかを決めた後でも左利きならではの悩みが生まれる場合もあるので、活用することで以下のようなメリットがあります。
- 右打ちの場合
- フォームの型がスムーズに身につけられ、スイングの違和感がなくなる
- 左打ちの場合
- 情報が少ない中でも適切な練習方法を指導してもらえる
左利きのプレー人口が少ないことで苦労する場面も多くあるため、ゴルフスクールを上手く活用して楽しいラウンドを目指しましょう。
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チキンゴルフのレッスン
チキンゴルフでは楽しむことに重点を置いたゴルフレッスンで、1人ひとりのゴルフへの悩みに寄り添った指導をご提供します。
- 業界初のセミパーソナルレッスンかつ通い放題
- スパルタな指導は一切なし
- 全打席高性能シミュレーターを完備
チキンゴルフではセミパーソナルレッスンを採用しており、指導と練習を反復して考えながらレッスンできるので効率的な上達に繋がります。
また再現性の高い振り幅が小さいスイングから身につけていくので、正しいフォームが習得しやすいです。
全打席高性能シミュレーターが付いているので、軌道やヘッドスピードなどのデータを確認でき、1打ずつ細やかに分析できます。
体験レッスンもできるので、右打ち・左打ちのどちらがいいか知りたい人にもおすすめです。
クラブやウェア・シューズなどのレンタルが無料なので、左利きがゆえにフォームの習得に躓いてしまう人はぜひお試しください。
\ゴルフの課題への適切な対処法を伝授!/
左利きでのゴルフに関するよくある質問と回答
左利きでのゴルフに関するよくある質問と回答は、以下の通りです。
左利きならではの疑問点を解消してゴルフを楽しみたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
左利きのプロゴルファーは?
左利きの国内・海外のプロゴルファーを以下にまとめました。
- フィル・ミケルソン
- バッバ・ワトソン
プレー人口の少なさから、レフティーのプロゴルファーは少ない傾向にあります。
プレースタイルなどを参考にするために、左利きのプロゴルファーをチェックしておくこともおすすめです。
右利き・左利き用のゴルフクラブの見分け方は?
右利き・左利き用のゴルフクラブの見分け方は、以下の通りです。
- 右利き用クラブ
- フェース面が左側を向いている
- シャフトを地面に垂直に立てた時、
クラブヘッドが左側に伸びる - シャフトに「RH」と表記がある
- 左利き用クラブ
- クラブヘッドのフェース面が右側を向いている
- シャフトを地面に垂直に立てた時、
クラブヘッドが右側に伸びる - シャフトに「LH」と表記がある
右打ちか左打ちかを決める試打をスムーズに行うためにも、見分け方を覚えておきましょう。
左利きで左打ち・右打ちの違和感を克服しづらい人は、ゴルフスクールもおすすめ!
ゴルフにおいて左打ちはプレー上で不利ではないものの練習場などの制約があることから、右打ちを選ぶプレイヤーが多い傾向があります。
左利きは左半身を上手く使えることが多く、右打ちの方が飛距離の向上や方向性の安定に繋がりやすい場合も。
ただし右打ちにはデメリットもあり、利き手とは逆の手を使うことでスイングに違和感を覚えてフォームが乱れるプレイヤーも多いです。
また左打ち・右打ちに関わらず左利きに向けたゴルフメソッドなども少ない傾向にあり、なかなか改善のための知見が集まりにくいのも事実。
右打ちでの違和感が改善しないなど、左利きならではの悩みを抱える人はゴルフスクールも選択肢に加えることがおすすめです。
インストラクターがスイングの問題点を的確に見抜いてくれるので、課題に合った練習方法を実践でき、効率的な上達に繋がります。
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