ゴルフのカップインとは?意味・ルール・関連用語まで徹底解説

ゴルフのカップインとは?意味・ルール・関連用語まで徹底解説
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ゴルフのカップインとは?

ゴルフのカップイン(cup-in)とは、プレーヤーが打ったボールがカップの中に完全に収まり、そのホールのプレーが完了することを指します。

ティーショットからはじまり、最終的にカップにボールを沈めると、そのホールのスコアが確定します。

カップインの類似語としてよく用いられる言葉を、以下の表にまとめました。

単語意味
カップイン
(cup in)
カップにボールが入る
ホールアウト
(hole out)
カップインしてホールでのプレーが完了する
タップイン
(tap in)
カップの近くにボールが止まり、タップするだけでカップインできる状態
(カップインまで数センチ)

「カップイン」は日常的なプレーでよく使われる親しみやすい表現な一方、「ホールアウト」は公式なゴルフルールブックで使用される正式な表現として位置づけられています。

カップインと同時に上記の言葉も覚えておくと、スムーズにゴルフ観戦やゴルフ場でのプレーを楽しめるでしょう。

カップインに関するルール【ゴルフ規則】

ゴルフの公式ルールブック(ゴルフ規則)には「カップイン」という用語は正式に存在せず、代わりに「ホールアウト」という表現が正式なルール用語として使用されています。

各ホールはティーイングエリアからストロークをして始まり、球がパッティン
ググリーンのホールに入ったとき(または規則が別途、そのホールの終了を規定
しているとき)に終わる。

引用:JGA|ゴルフ規則

ルール上ではカップインではなく「ホールに入ったとき」など、より丁寧な表現で説明されていますが、実際にプレーする際には、気にせず「カップイン」と表現しても問題ありません。

カップインはボールが完全にカップの中に止まった状態を指し、仮に一度入ったボールがカップから出た場合は不成立となります。

カップに入った後に出たボールはカップインとは認められず、ボールが止まった位置からストロークを再開しなければなりません。

あくまでもカップの中でボールが止まる必要があるため、カップイン後に出たボールを手で拾わないように注意しましょう。

上記のように複雑なシチュエーションで、カップインが成立するかの判断ポイントについては「実際のプレーでよくあるカップイン判断ポイント」で解説しているので、あわせて確認してください。

カップインと混同しやすいゴルフ用語

カップインと混同しやすい以下3つのゴルフ用語について、正しい使い方や意味を解説します。

上記のゴルフ用語はすべてカップインと同じ意味を持ちますが、カップにボールが入るまでの過程により使い分けられています。

たとえば、ホールインはティーショットが直接カップに入った際に使われる言葉で、一般的にホールインワン(hole-in-one)と言われるケースが多いです。

ショットインとチップインは、2打目以降のショットが直接カップに入った際に用いられます。

両者の違いはショットの距離であり、おおよその目安として30ヤード以内ならチップイン、それ以上の距離からのショットならショットインと呼ばれます。

実際のプレーでよくあるカップインの判断ポイント

実際のプレーでは、以下3つのケースのように判断に迷うカップインの場面があります。

カップインのルールを誤れば罰打を課せられる場合もあるため、ゴルフ場に行く前に理解しておく必要があります。

それぞれの場面での正しい判断基準とルールについて詳しく解説するので、コースデビュー前に覚えておきましょう。

カップインしてから跳ね返って出た場合

カップに一度入ってから跳ね返って出たボールは、カップインとは認められません

ホールアウトするためには、ボールがカップの中で完全に制止する必要があります。

勢い余ってボールがカップから出た場面では「完全に制止した」とは認められず、ボールが止まった位置からプレーを再開しなければなりません。

ただし、ボールがカップの中で完全に制止した後に外に出た(風など)場合は、カップイン(ホールアウト)が認められます。

カップインの判断が難しい場合は、「ボールがグリーン面より下で完全に制止したか」を判断基準としましょう。

ホールの縁で止まった場合

ホールの縁で止まった球は、ボールに近づいてから10秒間待ってカップインするかを確かめられます

プレーヤーにはそのホールに歩み寄るための合理的な時間に加え、その球がホールに落ちるかどうかを確かめるためにさらに10秒間待つことが認められている。

  • 球がこの待ち時間内にホールに落ちた場合、そのプレーヤーは直前のストロークでホールアウトしたことになる。
  • 球がこの待ち時間内にホールに落ちなかった場合:
    » 球は止まったものとして扱われる。
    » その球が次のプレーの前にホールに落ちた場合、そのプレーヤーは直前のストロークでホールアウトしたことになる。しかし、そのホールのスコアに1罰打を加える。
引用:JGA|ゴルフ規則

待っている10秒の間に球がカップインすれば、ホールアウトとなります。

一方、10秒間待っても球が落ちなかった場合は、その位置からストロークを再開しなければなりません。

また、10秒経った後にカップインした場合は1打罰が課せられるため、実質次のストロークでカップインした場合と結果は同じです。

たとえば、4打目に打ったボールがカップの縁で止まり、15秒後にカップに入った場合は1打罰となり、5打目でホールアウトとなります。

ピンとカップにボールが挟まった場合

グリーン上でピン(旗竿)とカップにボールが挟まった場合、基本的にはカップイン(ホールアウト)が認められます

プレーヤーの球がホールに立てられたままのピンに寄りかかって止まっている場合:

  • 球の一部がホールの中のパッティンググリーン面より下にある場合、球全体がその面より下になかったとしても、その球はホールに入ったものとして扱われる。
  • 球の一部がホールの中のパッティンググリーン面より下にない場合:
    » 球はホールに入っておらず、あるがままにプレーしなければならない。
    » ピンを取り除いたときに球が動いて(その球がホールに落ちたのか、ホールから離れて動いたのかにかかわらず)も、罰はなく、その球をホールのへりにリプレースしなければならない。
引用:JGA|ゴルフ規則

上記のルールを簡単にまとめると、以下のように解釈できます。

  • 挟まったボールの一部がグリーン面より下にある:カップイン
  • 挟まったボールの一部がグリーン面より下にない:プレー続行

ピンとカップにボールが挟まった場合は、ボールの一部がグリーン面より下に位置するかどうかが判断基準です。

ごく稀なケースですが、ピンがボール方向に向かって大きく傾いてしまっている場合は、ボールがグリーン面より下に位置せずに挟まることがあります。

この場合は、そのまま次の一打をプレーしなければなりません。

一部でもボールがカップに入っていれば、ピンを奥へ傾ければ自然とカップインするはずなので、判断に迷う際はピンを奥側へ傾けて確認しましょう。

カップインなしでもホールアウトが可能?OKパットとは

ゴルフでは、最終的にカップにボールを入れることを目的にラウンドをしますが、残り距離がわずかで入ることが自明な場合に、「OK」と声をかけてそのままボールを拾い上げるケースもあります。

正式には「コンシード」と呼ばれますが、「OKパット」としてゴルファーの間では認識されています。

おおよそクラブのグリップ分ぐらいの長さ(ワングリップ)より短い距離が、OKの範囲になり、スロープレー防止を意図して活用されるのが一般的です。

あくまで、1回分ボールを打つ行為を省略しているにすぎないので、1打を加算してカウントする必要があります。

正式な競技ではカップインするまでプレーを行いますが、仲間内のゴルフではプレーファストの観点で積極的に活用するのが良いでしょう。

【関連記事】
コンシードの意味|ゴルフでの正しい使い方やルール・マナーを解説

ゴルフのカップインはホールの結果が決まる重要な瞬間

カップインとは、ボールがカップの中に完全に入ることを指し、ラウンドにおける最終目的です。

公式なゴルフ規則では「ホールアウト」という用語が正式に使用されており、カップインに関する様々な状況には明確なルールが定められています。

本記事で解説したシチュエーションごとのルールを理解して、コースでの不安を解消してください。

カップインに対する正しい知識を身につけて、ゴルフをさらに楽しみましょう。

チキンゴルフバナー
この記事の監修者
ボギー馬場さんの本人画像

ボギー馬場

【取得ライセンス】
JGRA

【プロフィール/経歴】

チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。

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