こんにちは!チキンゴルフ編集部です。
「アイアンはダウンブローで打て」と言われるものの、どのように打てばよいかわからない初心者ゴルファーは多いのではないでしょうか?
ダウンブローをマスターできれば、飛距離が伸びたり、グリーン上でボールを止めやすくなります。
そこで今回は、ダウンブローの打ち方やメリット・正しいスイングが身につく練習方法をチキンゴルフの公式YouTubeチャンネルの動画とともに解説します。
動画解説も要チェック!

吉田 好輝
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのインストラクター。日本大学ゴルフ部の元主将で、ベストスコアは63。
YouTubeチャンネル「るか&こうきの楽しくなければゴルフじゃない!」にも出演中。
得意クラブ:ドライバー
ダウンブローとは?
ダウンブローとは、ダウンスイングの最下点よりも前でボールをインパクトさせる打ち方のことです。

クラブヘッドが地面に接触する手前でボールを打つため、ダフりづらい特徴があります。
感覚的には、クラブのヘッドがボールに対して2~6度程度の入射角度で上から下りてくるような状態です。
正しいダウンブローの打ち方ができていれば、ボールの先にある芝(ターフ)が削り取られることになります。
ドライバー以外のクラブは、基本的にダウンブローでインパクトを迎えるのが良いとされています。
ソールを滑らせる必要のあるフェアウェイウッドやユーティリティは多少レベルブロー(インパクト時に最下点を迎える)気味ですが、特にアイアンはダウンブローが最適です。
アッパーブローとの違い
ダウンブローとは対照的に、「アッパーブロー」と呼ばれる打ち方もあります。

ダウンブローは、ダウンスイングの最下点になる前でボールにインパクトさせる打ち方ですが、アッパーブローはダウンスイングの最下点が過ぎてからボールにインパクトさせるのが特徴です。
ダウンブローとアッパーブローの違いについて、以下の表にまとめましたので参考にしてみてください。
打ち方 | ダウンブロー | アッパーブロー |
---|---|---|
使用するクラブ | ドライバー以外のクラブ | ドライバー |
主に使用する場面 | ボールが地面にある | ティーショット |
メリット | 地面の影響を極力避けて打つことができる | ロフトの立ったクラブでも球を上げられる |
ダウンブローで打つメリット|特にアイアンに効果的
ダウンブローで打つメリットは、以下の3つがあります。
ダウンブローは、ドライバー以外のクラブで使用する打ち方ですが、特にアイアンに効果的です。
飛距離が伸びる
ダウンブローで打てるようになると、ロフト角がやや立った状態でインパクトを迎えるため飛距離が伸びます。
プロゴルファーのアイアンが圧倒的に飛ぶ理由は、ダウンブロー軌道で打てていることが主な要因です。
ライが悪くても影響が少なく打てる
また、ライが悪くても影響が少なくショットが打てるメリットもあります。
ダウンブローは、クラブが地面に触れる前にボールに当たるため、地面の影響を受けずに打つことが可能です。
そのため、ダフリを避けたいフェアウェイバンカーやベアグラウンドでも、クリーンに打てるようになるダウンブローはマスターしておくと良いでしょう。
バックスピン量が増加するためボールが止まる
ダウンブローで打つことで、通常よりもバックスピンがボールに多くかかるため、グリーン上でボールが止まりやすくなります。
バックスピンの量が増加する理由は、ヘッドがボールを上から下へ擦るように動くためです。
ダウンブローによって適正なバックスピンが入り、ボールを止めやすい高弾道のショットを打つことができるようになります。
ダウンブローを成功させるアイアンの打ち方のコツ
ドライバー以外のクラブにおすすめの打ち方がダウンブローですが、その中でもダウンブローで打つ必要性の高いのがアイアンです。
ダウンブローで打つためにはインパクト部分を意識するよりも、それ以前のアドレスやスイング部分を適切な状態にする必要があります。

意識的にダウンブローで打つのではなく、これらを意識すれば結果的にダウンブローで打てるようになることを踏まえて、以下解説を確認しておきましょう。
ボール位置は両足の中央寄りにする
ダウンブローを成功させるためには、まずボール位置を両足のスタンス幅の中央寄りにするのがおすすめです。
この位置からスイングを始動することで、結果的に最下点になる前にフェースとボールがコンタクトしやすくなります。
ただし、8番アイアンより長めのアイアンやフェアウェイウッド、ユーティリティは、シャフトが長くなるごとに少しずつ左足寄りのボール位置になることを覚えておいてください。
ハンドファーストの形をつくる
アドレス段階でハンドファーストの形をつくることも重要です。
ハンドファーストとは、ボールやクラブヘッドよりも手が前(飛球線方向)に出ている状態です。

正面から見たときに、腕とシャフトが小文字のyになる状態が正しいハンドファーストの構えです。
アドレス時からこの形をつくることで、インパクトもハンドファーストの状態で迎えられ、ダウンブローでクラブが入りやすくなります。
前傾角度の姿勢を保つ
前傾姿勢が崩れるとスイング軌道が安定しないため、ダウンブローでインパクトを迎えることが難しくなります。
前傾姿勢の角度を保つためには、以下の2つを意識しましょう。
- 上半身を前に倒し、背中をまっすぐ伸ばす
- スイング中に頭を上下させない
前傾姿勢のキープは、アドレス時だけでなくスイング時も重要です。
スイング中に頭が上下に動くということは、膝・股関節・背骨のどこかが動いていることになります。
上下動の原因を突き止めて、適切な対処をする必要があります。
ビジネスゾーンでの三角形キープを意識する
最後は、ビジネスゾーンでの三角形キープを意識することです。
腰から下のビジネスゾーンでは、真っ直ぐに伸ばした両腕と両肩の間にできる三角形キープをキープしてスイングをするようにしましょう。


腕が曲がって三角形がキープできていない状態だと、インパクト時に手元よりもヘッドが前に出る「ハンドレイト」になりやすく、ダウンブローで打てなります。
アイアンのダウンブローをマスターする効果的な練習ドリル
アイアンのダウンブローをマスターするための効果的な練習ドリルは、以下の2つです。

特別な道具もなく簡単にできる練習なので、ぜひ実践してみてください。
ビジネスゾーンの振り幅でボールを打つ
最初のドリルは、ビジネスゾーンの振り幅でボールを打つ練習です。

改めてビジネスゾーンとは、クラブがボールにインパクトする前後の腰から下の範囲のことを指します。

スイングの際はハンドファーストで構え、三角形をキープした状態で練習することがポイントです。
フィニッシュの段階で手元が先行し、ヘッドが返らないように意識することも覚えておきましょう。
ボールの先にガムテープを貼って最下点を確認
ボールの先にガムテープを貼ることで、ダウンブローで打てているかを確認できる練習ドリルです。

ボールが飛ぶ方向の5ミリ程開けた場所にガムテープを貼り、その状態でボールを打ちます。
ボールを打った際に、ガムテープが剥がれるかフェースにくっつく場合はダウンブローで打てていると判断できます。
反対にガムテープが剥がれなければ。ボールの最下点の前でインパクトしているため修正が必要になるでしょう。
ダウンブローのよくある質問
ダウンブローのよくある質問は、以下のとおりです。
ダウンブローの確認方法は?
ダウンブローで打てているか確認する方法1つ目は、スイング跡の確認です。
実際のゴルフ場でボール位置よりも先の方に芝生がめくれた跡がある場合は、ダウンブローで打てていることになります。
練習で確認する際は、練習ドリルとして紹介した「ガムテープを使った練習」で確認することができます。
また専用のマットを活用して確認する方法もあります。
出典:楽天
明確にどこで最下点を迎えているか把握ができるため、ダフリのミスに悩む人にもおすすめのグッズです。
ダウンブローの最適とされる角度は?
ダウンブローの最適とされる角度は、通常マイナス2~6度が良いと言われています。
入射角が浅すぎるとスイング軌道がフラットになり、飛距離や方向性が不安定になりやすいです。
逆に、入射角が深すぎるとクラブが地面に深く入りすぎてダフリやミスショットを誘発しやすいと言われています。
ダウンブローを正しく学んでスコアアップを目指したいならチキンゴルフへ!
本記事では、ダウンブローのメリットや打ち方のコツ、マスターするための練習ドリルについて解説しました。
ダウンブローで打てるようになれれば、以下のような恩恵を受けることができます。
ダウンブローは特にアイアンでは必須の打ち方ですが、狙って打とうとするのではなく、正しいアドレスやスイングによって結果的に打てるようになります。
しかしゴルフ初心者が正しいアドレスやスイングを1人でマスターすることは難しいため、専門知識を持つチキンゴルフのインストラクターに相談するのがおすすめです。
ダウンブローの打ち方をマスターして、さらにスコアアップを目指すなら、チキンゴルフの体験レッスンを申し込んでみましょう。
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【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。