「ボールが思うように飛ばない…」
「YouTubeとかで勉強しているけど、なかなか上達しない…」
ゴルフを始めたばかりの方や、独学で練習している方の多くが、このような悩みを抱えているのではないでしょうか?
実は、ゴルフは他のスポーツと比べても正しい動きを習得するのが非常に難しいスポーツです。
本記事では、チキンゴルフの技術顧問を務めるボギー馬場さんに、ゴルフの難しさや効率的な上達方法についてお話を伺いました。
これからゴルフを始めようとしている方や、独学でゴルフの練習を進めようとしている方は、ぜひ最後までご覧ください。

ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
独学での練習について

早速ですが、ゴルフを始めたい・上手くなりたいと思っている人が、独学で練習し続けていこうとすることに対して、どのようにお考えでしょうか?



結論から申し上げますと、独学での練習はお勧めできません。
これは単にゴルフスクールに携わっているからではなく、多くの生徒さんを見てきた経験からの率直な意見です。
ゴルフを始めるなら、まずはスクールで基礎を身につけることを強くお勧めします。



そのようにお考えの理由を伺わせてください。



大きな理由は「ゴルフの難しさ」にあります。他のスポーツと比較しても、ゴルフには独特の難しさがあるんです。
具体的には以下4つです。
①道具の構造的に難しい。
②日常生活にない構えや動きをすることが多い。
③ちょっとしたズレが大きなミスを生む。
④二度と同じシチュエーションがない。
「道具の構造的に難しい」とは



それぞれ具体的に教えてください。まずは「道具の構造的に難しい」とはどのようなことでしょうか?



ゴルフクラブの最大の特徴は、「偏重心」という特殊な重心構造にあります。これは、クラブの重心が一点に集中していない状態を指します。
この構造を理解するために、野球のバットと比較してみましょう。
ゴルフクラブとバットの構造比較
特徴 | ゴルフクラブ | 野球のバット |
---|---|---|
重心位置 | ヘッド側に偏っている | 中心にある |
置いた時の特徴 | ヘッド側に傾く | 水平を保つ |
振った時の特徴 | フェースが開きやすい | 面の向きが安定している |



ゴルフクラブは、重心位置がズレている構造になっているため、同じボールを打つ動作でも重心位置を踏まえた動きが必要になります。
例えば野球のバットは重心が真ん中にあるので水平においても傾きませんが、ゴルフクラブは先端のヘッドが付いている方向に倒れます。







この構造から、クラブを振るとどうしても当たる面(フェース)が自然と外に開きやすくなります。
つまり、ただクラブを振るだけではまっすぐにボールを飛ばすことができず、フェースを返す繊細な動きが必要になります。
「日常生活にない構えや動きをすることが多い」とは



なるほど。続いて「日常生活にない構えや動きをすることが多い」について教えてください。



ゴルフはクラブの握り方から構え方、そして実際の動きまで、ほとんどすべての動作が日常生活では見られない特殊なものです。
例えば「握り方」ですが、もし棒状の物を渡されたら自然と手を下に回して受け取る人が多いと思います。





一方ゴルフは、上から左手を被せるようにしてクラブを持ちます。この時点で不自然な握り方をしているわけですね。





さらにここから骨盤を前傾させて構える姿勢も、日常生活にはあまりない姿勢になります。





一度でもゴルフをしたことがある人はわかると思いますが、同じくバットやラケットを振る野球やテニスと比較しても、この構えからクラブを振るのはかなり窮屈に感じます。
もちろん長年のゴルフの歴史で確立された動きなので、これらの姿勢や動作が最善なのですが、初めてゴルフをやる人からすると違和感を覚えるところでしょう。
「ちょっとしたズレが大きなミスを生む」とは



確かによくよく考えると、ゴルフはかなり不自然な動作を行っていますよね。
続いての「ちょっとしたズレが大きなミスを生む」もこの動きの難しさから、再現性を持ったスイングが難しいようなイメージでしょうか。



その通りです。ゴルフの特徴的な難しさは、わずかな誤差が大きな結果の違いを生むことにあります。
例えばフェースの向きが1度ズレるだけで、ボールの落ちる位置が横に数ヤードズレることになります。
1つ目の「クラブの構造上、フェースを返す動作が必要になる」の話にも通じますが、フェースを返すために体・手首・腕の動きが必要になり、これらのちょっとした動きのズレが大きなズレに繋がってしまうのです。
ただでさえ不自然な動作をしているのに、少しでもズレると大きなミスの原因になってしまうので、いかに再現性の高いスイングを行うのが難しいかはイメージできるかなと思います。
「二度と同じシチュエーションがない」とは



なるほど。では最後に「二度と同じシチュエーションがない」について伺わせてください。



ゴルフの大きな特徴は、プレー環境が常に変化することにあります。
ラウンドでの話になりますが、実際のゴルフは様々な地形、風、天候の中で行うので、同じ距離を狙うとしても必ず異なる条件下でのショットになります。
ミスをしてもやり直しができないルールなので、1球1球が本番と思って打たなくてはいけません。
したがって、地面の傾斜や芝生の状況・風や天候の影響を事前に予測し、最善と思われる手法を選択してショットする必要があります。



確かに初めてラウンドに出ると、練習の時と状況が全く異なるのを実感しますよね。
改めて考えると、ゴルフがどれだけ特殊で難しいスポーツなのかよく理解できました。



ただし、この「難しさ」こそがゴルフの最大の魅力でもあるのです。
様々な自然条件の中、難しい道具を繊細な動きで扱う必要があるからこそ、上手くいったときの達成感は他のスポーツでは味わえないものがあります。
Web記事やYouTubeを通した独学の練習について



ちなみに今は私たちが編集させていただいている「ゴルフの学び舎」のようなWeb記事やYouTubeでも、あらゆるメディアでゴルフに関するノウハウが充実してきている印象で、これらを通して独学で上達することも可能なのかなと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?



有益なオンラインコンテンツの充実は、確かにゴルフ学習の選択肢を広げています。
ただ多くの人はあらゆる発信者の情報をつまみ食いにするので、かえって混乱してしまうケースが多いように感じます。
そのため、もしYouTubeなどのコンテンツから学びを得ようとするなら、特定の発信者に限定させて一貫した学びを得るのがおすすめです。



ただしこのようなコンテンツも、「発信者自身に合った情報」になっていることは把握しておいた方が良いでしょう。
ゴルフはその人の骨格・筋力の付き方などによってスイングの正解が変わってくるので、スクールを通してあなた自身のスイングを見てもらって、そこに対する最適解を見出してもらうのが一番上達につながります。
オンラインコンテンツはあくまでも補助的な学習ツールとして活用し、基礎はスクールで学ぶというアプローチが最も効果的だと言えます。
独学で身に付いた間違った癖を直す大変さについて



確かに一方通行での発信を鵜呑みにするのではなく、双方向のやり取りを通して正しいやり方を見つけていく必要性を感じました。
仮に独学の練習で間違った癖がついてしまった場合、直すのはどのぐらい大変なのでしょうか?



構えなどの姿勢を直すのはそこまで難しくないですが、動作を直していくのは結構時間がかかります。
直す流れとしては、ビジネスゾーンやハーフスイングの短い振り幅で正しい打ち方ができているかを徹底的に確認しながら練習するイメージです。
※ビジネスゾーン:シャフトが地面と平行になる振り幅(腕は時計の針の8時→4時ぐらい)
※ハーフスイング:腕が地面と平行になる振り幅



私の体感だと、ビジネスゾーンとハーフスイングそれぞれ1万球打たないと正していけないですね。100球を100日間打つぐらいです。
もちろん質の高い練習を高い頻度で行えれば、球数を減らすことも可能ですが。



特に注意が必要なのは、独学で身についた「手打ち」です。
自分でスイングを身につけようとすると、自然と日常動作に近い動きを選択する傾向があるため、一度身についてしまった手打ちのような動きを矯正していくのは結構骨が折れます。
つまり、最初から正しい指導を受けた方が効率良く正しい動きを習得でき、結果的に時間も労力も大幅に節約できます。
ゴルフを始めてすぐにスクールに通うメリットについて



ビジネスゾーンとハーフスイングそれぞれで1万球は、根気強い練習が必要になりますね…。
一方、ゴルフを始めてすぐにそれなりのお金をスクールへ払うことに懸念を感じる人も多くいると思いますが、その点はいかがでしょうか?



長期的な目線を考えると、真っ先にスクールへ投資しておいた方が良いと断言できます。
主な理由として、「時間」「費用」「将来的な影響」の3つの側面があります。
仮に独学で間違った考えのもと練習を続けてしまうと、お金を払って下手になりにいっているようなものですから。
まずはスクールで基本を身につけてから自分で練習しに行った方が、その後の練習費用も無駄にならずに済みます。
またスイングの型を身につけておいた方が、自分のスイングに合った適切なクラブ選択が可能になり、買い直しのリスクを減らせます。スイングが固まっていない状態でクラブを買って、自分に合わないクラブでゴルフに苦戦してしまうとモチベーションも維持しづらいですからね。
せっかくゴルフを始めたなら、1つの趣味として楽しく続けてもらいたいので、ゴルフに対するお金や時間的な投資が無駄と感じないように、まずはスクールに通って基礎を身につけるのをおすすめします。
ゴルフを始めるおすすめのフローについて



なるほど。独学でも一定上達していけるスポーツと認識していましたが、ゴルフスクールの必要性を感じさせられた気がします。
ここまでの話をまとめると、ゴルフを始める際の一般的に考えられているフローと馬場さんが推奨したいフローはそれぞれ以下のようになりますでしょうか?





その通りです。特に練習環境については、最近は打ちっぱなしよりもインドアゴルフ施設をおすすめしています。
インドアだとシミュレーターを使って映像やデータなど詳細の情報を確認できるので、より確実に上達していくことが可能です。
インドアゴルフのメリット
比較項目 | インドアゴルフ | 従来の練習場(打ちっぱなし) |
---|---|---|
ボール軌道分析 | 詳細なデータ取得が可能 | 目視のみ |
スイング映像 | 複数アングルで確認可能 | 自分で設置しないと確認できない |
天候の影響 | なし | あり |
練習の質 | データに基づく改善が可能 | 感覚的な練習に留まる |





特にチキンゴルフでは、最新のシミュレーターを導入しているので、あらゆる悩みに沿ったレッスンを提供できますし、ゼロから始めるという人に対しても質の高いレッスンを提供することができます。
ゴルフデビューで差をつけるなら独学よりもスクールで学ぼう!
今回の取材を通じて、ゴルフが持つ独特の難しさと、それゆえの魅力を深く理解することができました。
特に印象的だったのは、以下の3つの内容です。
- 悪い癖が付いた状態での練習は、お金を払って下手になりにいっているようなもの
- 癖の矯正はビジネスゾーンとハーフスイングで1万球ずつ打つ必要がある
- 一方的な発信を鵜呑みにするのではなく、双方向のやり取りを通して上手くなっていくのが最も良い
効率的な練習で上達を目指すのであれば、ゴルフを始める際にはまずスクールで基礎を学ぶことが最も効果的な選択肢といえるでしょう。
特にチキンゴルフでは、セミパーソナル制による丁寧なレッスンで初心者でも安心してゴルフを始めることができます。
ゴルフという生涯スポーツをより効率的に・より楽しく始めるために、まずは体験レッスンから始めてみてください。
業界初の「セミパーソナル×通い放題」のインドアゴルフスクール【チキンゴルフ】


チキンゴルフは業界初のセミパーソナル×通い放題のレッスン形態で、各々のペースに合わせた効率的なレッスンを受講できます。
5,6人のグループレッスンだと十分な指導の確保が、1対1のパーソナルだと自ら考えながら練習する時間の確保が難しいです。
一方、セミパーソナルであれば指導と自主練習をバランスよく取り入れることが可能。
パーソナルレッスンだと回数制であることが多く、上達できないまま卒業になってしまう恐れも。
チキンゴルフは通い放題なので、セミパーソナルによる丁寧な指導と十分なレッスン回数を両立させられます。


なかなかゴルフが上達できずに悩んでいる人や、これからゴルフを始めようとしている人は、ぜひチキンゴルフの体験レッスンにお越しください!
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