グリーンフォークはグリーン上にできた凹みを修復するもので、ラウンドの際に持っておきたい道具の1つです。
グリーンをきれいに修復することで、同伴者や後続のゴルファーもフェアな条件でパターをすることができます。
しかし、「グリーンフォークを使ってもきれいに修復できない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで全国33店舗を突破したゴルフスクールであるチキンゴルフが、グリーンフォークの正しい使い方を紹介します!
グリーンフォークに関する正しい知識を身につけ、ラウンド上のマナーを向上させたい方はぜひ参考にしてみてください。
ボギー馬場
【取得ライセンス】
・JGRA
【プロフィール/経歴】
チキンゴルフのレッスンマニュアルをゼロから構築。
青山学院大学を卒業後、一般企業へ就職。
その後、笑いが絶えないゴルフティーチングプロを目指し、ゴルフ専門学校へ入学。
JGRAのライセンスを取得し、明るい性格を活かしながら「楽しく真剣なレッスン」を提供中。
グリーンフォークの役割とは?
グリーンフォークとは、ピッチマークというグリーン上にボールが落下した際にできる凹みを修復するために使う道具のことです。
ピッチマークの修復はルールに明記されているわけではありませんが、基本的にプレイヤー自身で直すのがマナーです。
グリーンが凹んだ状態で放置すると芝生の乾燥・傷みを引き起こすため、芝が乾かないうちに速やかに直す必要があります。
グリーンフォークで修復することで芝生の健康を保ち、コースのコンディションを維持することが可能です。
グリーンフォークの使い方|初心者でもできる修復方法
グリーンフォークの使い方は、以下の通りです。
以下のようにピッチマークの膨らんだ部分にグリーンフォークを刺して芝を寄せて、パターで地面を整えることが基本的な流れとなります。
ピッチマークは時間が経つと芝生の乾燥が進んでしまうので、なるべくすぐに直すことが大切です。
ボールがグリーンに落ちた際はピッチマークの有無を確認し、グリーンフォークを使って丁寧に修復する習慣をつけましょう。
膨らんだ部分に刺して内側に寄せる
グリーンフォークはピッチマークの外側から刺し、中心に向かって芝を少しずつ寄せることが基本です。
ボールの落下方向やピッチマークの状態を確認し、以下の手順で丁寧に作業を行いましょう。
- ピッチマークを見つける
- 奥の膨らんでいる部分から寄せる
- 残りの箇所から寄せる
グリーンフォークを外側に向かって動かし、「テコの原理」で芝生を盛り上げる人もいますが、芝の根を切ってしまうので間違ったやり方になります。
また、入射角が地面と平行になりすぎても芝が切れてしまうので、地面に対して縦に近い角度で刺し込むようにしましょう。
フォークを深く刺しすぎると逆方向に溝ができてしまうので、浅めに差し込んで優しく芝を寄せることが大切です。
見た目を整えるだけでなく、芝が再生しやすいように根を切らない修復を心がけましょう。
パターで地面を整える
グリーンフォークで芝を寄せたら、パターで地面をトントン叩くように整えましょう。
パターは上からむやみに叩くのではなく、ピッチマークを観察して盛り上がりの角度に合わせてパターの面を調整することがポイント。
パターで仕上げを行うことで凹みや盛り上がりが自然に馴染み、ボールの転がりも安定しやすくなります。
グリーンフォークの種類・選び方
グリーンフォークの種類と選び方は、以下の通りです。
グリーンフォークにも種類があり、形状によって修復のしやすさにも違いがあります。
また、基本的な使い方は同じですが、スパイダータイプは手順が若干異なるので注意しましょう。
2本刃タイプ|初心者でも修復しやすい
2本刃タイプのグリーンフォークは、2本の刃先が平行に並んでいる最も一般的な形状です。
項目 | 概要 |
---|---|
形状 | 2本の刃先が平行に並んでいる |
特徴 | ・2本の刃が芝を安定して支える ・正しい角度で修復できる |
使い方 | ・ピッチマークの外側に差し込む ・中心に向かって芝を寄せる |
2本の刃が支点になって力を均等に分散させながら作業でき、正しい角度で差し込めるため初心者でも修復しやすい事が特徴。
ピッチマークやグリーンの状態に関わらず安定して修復できるため、初めてグリーンフォークを使う方にもおすすめです。
▼2本刃タイプがおすすめな人▼
・修復しやすいグリーンフォークを使いたい人
・グリーンフォークを使うことが初めてな人
1本刃タイプ|芝生へのダメージを抑えられる
1本刃タイプのグリーンフォークは1本の先が尖った刃が付いた形状で、シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴です。
項目 | 概要 |
---|---|
形状 | 1本の先が尖った刃が付いた形状 |
特徴 | ・角度調整がしやすい ・芝へのダメージを抑えられる |
使い方 | ・芝の凹みの中心や縁に斜めに差し込む ・土を少し持ち上げるように芝を中央に寄せる |
刃先が一か所に集中していて細かい角度調整ができるため、芝生へのダメージを抑えられます。
使い方は基本的に2本刃タイプと変わりませんが、1本刃タイプは安定性が低いので芝を押し込むように使いましょう。
軽量で持ち運びの利便性が高いため、コンパクトでデザイン性が高いグリーンフォークを求める方におすすめです。
一方で2本刃タイプと比べて修復作業に時間がかかるので、使いこなすには慣れが必要なので初心者には不向きかもしれません。
▼1本刃タイプがおすすめな人▼
・デザイン性にこだわりがある人
・グリーンの修復に慣れている人
スパイダータイプ|土汚れを気にせず持ち運べる
スパイダータイプのグリーンフォークは、複数の細い刃や先端がスパイダー(蜘蛛)のように広がった形状をしています。
項目 | 概要 |
---|---|
形状 | 複数の細い刃や先端が広がった形状 |
特徴 | ・凹み全体を均等に修復しやすい ・広範囲にアプローチできる |
使い方 | ・芝の凹みにフォークを刺す ・少しひねって引き抜く ・2回程度、繰り返す |
キャップつきなので、土汚れを気にせずに持ち運びたい方はスパイダータイプがおすすめです。
また複数の刃が広く分散しているため、凹みを均等に修復しやすく芝へのダメージを抑えられます。
スパイダータイプはグリーンフォークを刺し、軽くひねって引き抜くことを2回程度繰り返す修復方法です。
通常のグリーンフォークのように何度も刺す必要がないため、スピーディーに修復できます。
広範囲にアプローチできるので、大きなピッチマークを修復したい際にはスパイダータイプがおすすめです。
▼スパイダータイプがおすすめな人▼
・土汚れを気にせずに持ち運びたい人
・スピーディーに修復したい人
グリーンフォークはどこに入れる?収納方法と持ち運び方
グリーンフォークの収納方法・持ち運び方は、以下の通りです。
- ポケットに入れる
- カラビナでベルトループに引っ掛ける
- ボールケースに収納する
ポケットは手軽な収納方法ですが、刃先がポケット内の布を傷めたり土汚れが付いたりするリスクがあります。
グリーンフォークはカラビナと一体になっている製品もあるため、ベルトループに取り付けると取り外しができて便利です。
またボールケースにグリーンフォークを入れておくと、紛失しにくく荷物をまとめて管理できます。
しかし刃でボールが傷つくリスクもあるので、仕切りがあるケースを選ぶと良いでしょう。
土汚れが気になる方は、刃を収納できるキャップがあるスパイダータイプを選ぶこともおすすめです。
グリーンフォークの使い方に関するよくある質問と回答
グリーンフォークの使い方に関するよくある質問と回答を、以下にまとめました。
グリーンフォークへの疑問を解消し、ラウンドでのマナーを向上させたい方はぜひ参考にしてみてください。
ティーでも代用できる?
グリーンフォークはゴルフティーで代用できますが、グリーンフォークを使う方が推奨されます。
ティーは芝を持ち上げる力が弱いため修復が不十分になりやすく、結果的にグリーンが荒れたままになりやすいです。
なるべく芝の修復に適した形状で設計されているグリーンフォークを使って、ピッチマークを修復するようにしましょう。
やむを得ずティーで修復する際は凹みの縁に軽く刺して丁寧に押し戻すようにして、芝に負担をかけないことを心がけてみてください。
おしゃれ・プロ仕様のグリーンフォークを選ぶポイントは?
おしゃれ・プロ仕様のグリーンフォークを選ぶには、以下のような製品を選ぶと良いでしょう。
- カーボンファイバー製のグリーンフォーク
- チタン製のグリーンフォーク
- 木製ハンドル付きグリーンフォーク
- 名入れや刻印入りのカスタムデザイン
チタン製のグリーンフォークはデザイン性が高いだけでなく、軽量で錆びにくく利便性が高い点も特徴です。
1本刃タイプもスタイリッシュなデザインで、おしゃれなグリーンフォークを選びたい方におすすめ。
ただし使い慣れていないと修復に時間がかかるなどのデメリットもあるので、利便性も含めて選ぶようにしましょう。
グリーンフォークはゴルフ場で借りられる?
グリーンフォークはゴルフ場で借りられる場合もありますが、用意されていないことが多いです。
グリーンをきれいに保つためにも、持参する癖をつけることがおすすめ。
またボールケースに予め入れておくなど、忘れないための対策を取るようにすると良いでしょう。
グリーンフォークの使い方を身につけてゴルフマナーを守ろう!
グリーンフォークはグリーン上の凹みを修復する道具を指し、芝の乾燥を防いでグリーンを守る役割を果たします。
ゴルフ場で気持ちよくプレイを続けるためには、グリーンフォークの正しい使い方を覚えることが大切です。
グリーンフォークは種類ごとに刃先の形状が異なり、修復のしやすさなどに違いがあります。
初心者は安定的に芝を支えながら、修復できる2本刃タイプのフォークを選ぶことがおすすめです。
ピッチマークの修復は次のプレイヤーにとって快適な環境を提供し、美しいコースや芝生の健康を保つことに繋がります。
グリーンフォークの使用を習慣化して、マナーを守りながらゴルフを楽しみましょう。
以下の記事ではゴルフ初心者が押さえておくべきマナーについてご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。